マイナビ農業TOP > 農業ニュース > 納豆ブランドを守る 茨城県水戸市が行う納豆消費UPの取り組み(3/3)

納豆ブランドを守る 茨城県水戸市が行う納豆消費UPの取り組み(3/3)

納豆ブランドを守る 茨城県水戸市が行う納豆消費UPの取り組み

「水戸納豆」で有名な茨城県水戸市では、納豆の年間支出金額でほぼ毎年トップ3の自治体にランクインしています。「水戸=納豆」という地域のブランド力を維持し、拡大する水戸市の取り組みについて、茨城県工業技術センター地場食品部門、首席研究員の長谷川裕正(はせがわひろまさ)さんにお聞きしました。

twitter twitter twitter

不足する「わら」の確保へ

納豆

また、水戸納豆のブランド力維持に欠かせないのが、稲わらを束にした「わらづと」を使った「わらづと納豆」です。殺菌処理を行ったわらづとに蒸した大豆と納豆菌を入れ、わらの中で発酵させるのが、伝統的な納豆の製造法です。スーパーで売られているパックではなく、わらづとに入った納豆は特別感もありおいしさも格別。水戸納豆の伝統文化を残していくためには不可欠です。

しかし、近年わらが不足し、生産者の高齢化や生産の機械化も追い討ちをかけ、「わらづと納豆」の生産量が減ってきているそうです。そこで、米を作った後の稲わらを提供してもらえるよう、地元の稲作農家と契約を結ぶなど、水戸市ではわらの確保を積極的に行っているそうです。

人々の食生活も時代とともに変わっていく中、「納豆といえば水戸」というイメージを維持していくためには、メーカーだけでなく自治体をはじめ様々な取り組みが必要でしょう。地域の特産品PRに携わる方にとっても、水戸市の取り組みは参考にできる点があるのではないでしょうか。

参考
※1 家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2014年~2016年)総務省統計局

1 2 3

あわせて読みたい記事5選

関連キーワード

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する