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音楽会に牛の放牧!? 淡路島のユニークいちご園が愛される3つの秘密(2/3)

音楽会に牛の放牧!? 淡路島のユニークいちご園が愛される3つの秘密

一風変わったいちご園として人気を集める「淡路島 山田屋農園」の園長・山田修平(やまだ・しゅうへい)さん。奥さんの山田優子(やまだ・ゆうこ)さんとともに淡路島にIターン、地道に築き上げたユニークな農園には根強いファンが次々と訪れます。どうやって集客に成功しているのでしょうか。その秘密に迫ります。

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独自の集客術、3つの秘密とは

秘密1:手作り市やマルシェへの出店

―どこでお客さんに告知しているのですか?

うちは広告を出したり、大きな看板を出したりということはしていないんです。ほとんどが口コミです。

妻はジャム作りを担当しているため、大阪や神戸などの手作り市やマルシェに何度も出店し、ジャムの販売を通じてお客さまにいちご園の話をしてきました。最初の2~3年は毎週のように出店しましたね。準備などは大変ですが、それがきっかけでいちご園に来てくれるお客さまが増えました。直接会って話をするのは大切だと思います。やはり気持ちが伝わります。

秘密2:温室をいちごのあるイベント会場に

いちごに囲まれ演奏を繰り広げるウクレレ奏者のおがわてつやさん

――温室の中で音楽会をしているのですか?

3月は毎週末「Jam Session」と題して色々なイベントを開催しています。温室をいちごのあるイベント会場にしてしまおうという試みです。淡路島で企画提案をしているシマトワークスさんと共同運営しています。

いちごを食べただけで帰っちゃうなんてもったいないと思うんです。スペシャリストの力を借りながら、農園の可能性をどんどん広げていきたい。ウクレレ奏者の音楽会や、絵本作りのワークショップ、ホテルのシェフを呼んでのリストランテなどもやっています。

絵本作成ソフト「ピッケのつくるえほん」で活躍する朝倉民枝さんをゲストに迎えて

神戸「ホテルセトレ」のシェフを呼んで。摘み取ったいちごを渡すと料理にアレンジしてくれる

 

秘密3: 山からの絶景、さらに牛の放牧も

右側にみえる温室が山田屋のいちご園

―温室からの絶景が見事ですね

長年放置されていたガラス温室をいちご園に再生し、素晴らしい景色が堪能できる場所として蘇らせました。地元の農家さんと耕作放棄地の再生にも取り組んでいます。

―牛の放牧で40年前の段々畑が復活したのですか?

地元集落の方々と一緒に近隣の畜産農家の牛を預かり、温室の隣の耕作放棄地に放牧して除草しました。数か月で見違えるほどきれいになりました。昔は段々畑だったと聞いてはいたのですが、本当に段が見えてきたときには感動しましたね。

牧草の種をまき、荒れ地は緑色の段々畑に生まれ変わりました。これほど感動的な景色はないとお客さんもおっしゃってくださいます。わざわざ牛を見に来られる方もいますよ。

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