49歳以下の新規就農者数、4年連続2万人超
農水省はこのほど、国内新規就農者数の動向を把握する「平成29年新規就農者調査」を行い、結果を公表しました。
調査によると、49歳以下の新規参入者は2,710人と、農水省がこの年齢区分で調査を開始した平成19年以来、最も多くなりました。
就農形態別では、新規参入者数のみ増加
就農形態別に見ると、「新規自営就農就職者数」は4万1,520人、このうち49歳以下は1万90人で、前年に比べてそれぞれ9.8%、11.6%減少しました。
「新規雇用就農者数」は、1万520人、このうち49歳以下は7,960人で、前年に比べてそれぞれ1.5%、2.6%減少しました。「新規参入者数」は、3,640人、このうち49歳以下は2,710人で、前年に比べてそれぞれ5.8%、9.7%増加しました。
注・新規参入者については、平成26年調査から従来の「経営の責任者」に加え、新たに「共同経営者」を含めました(農水省)。
新規自営就農就農者とは?
農家世帯員で、調査期日前1年間の生活の主な状態が、
・「学生」から「自営農業への従事が主」になった人
・「他に雇われて勤務が主」から「自営農業への従事が主」になった人
のこと。
新規雇用就農者とは?
調査期日前1年間に新たに法人等に常雇い(年間7か月以上)として雇用されることにより、農業に従事することになった人のこと。
(※外国人研修生や外国人技能実習生、雇用される直前の就業状態が農業従事者だった場合を除く)
新規参入者とは?
調査期日前1年間に土地や資金を独自に調達(相続・贈与等により親の農地を譲り受けた場合を除く)し、新たに農業経営を開始した経営の責任者及び共同経営者のこと。
なお、共同経営者とは、夫婦が揃って就農、あるいは複数の新規就農者が法人を新設して共同経営を行っている場合における、経営の責任者の配偶者またはその他の共同経営者をいう。
【関連リンク】
「平成29年新規就農者調査」(農林水産省)
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