「子どもが安心して食べられるイチゴを!」との思いからイチゴ農園を設立
安定した収益が見込める農産物としてイチゴが全国的に注目されている中、2014年1月に開園した『いちご農園Shimonta』。農園長である田邉社長に設立までの経緯や事業に対する意欲、イチゴ栽培への情熱などを聞いてみました。
発端は「子どもに安全なイチゴを食べさせてあげたいと思ったこと」だと言います。当時はリーマンショックや東日本大震災などを受け、企業として「商社機能だけでなく生産が必要」と考えたそうです。以前に子どもと行ったイチゴ狩りで安全性に疑問を感じたこと、そして定年退職後の再雇用の受け皿にもなりうるイチゴ栽培に着目し、計画がスタートしたのは2011年のことでした。
まったくの素人から知識を習得+商社経験を生かして新しい発想が生まれた
田邉社長は農業に関してまったくの素人だったため、浜松市で35年以上続くいちご農園に従事し、基礎からイチゴ栽培を学んだ他、スイーツ販売のために夜間の製菓学校に通うなどひと通りの技術を習得。満を持して2014年に『いちご農園 Shimonta』を設立しました。その特徴は…
○何よりイチゴの品質にこだわり、水は天竜川の伏流水、肥料は海藻、牡蛎殻などを使い育てていきます。
○形や見た目の悪いB品イチゴを生かすためジェラート販売を併設。
○殺菌効果のある電照、電解水をイチゴに噴霧など、他のいちご農園にはない技術や資材、機械を積極的に導入。
○水洗トイレをはじめ、清潔さに徹底的にこだわった園内。
これらは機械商社の情報力と異業種からの参入ゆえの自由な発想力によるものと言えるでしょう。
こうした特徴がお客様に好評で、開園以来、年々来園者が増え続けています。
イチゴを育てる楽しさ、お客様と触れ合う喜び
イチゴ農園の仕事は、「イチゴは苗づくりが8割」と言われるように、ほぼ一年がかりで行うイチゴの苗づくりが中心です。その流れは…
・ウイルスフリーの親苗からランナーをのばし、ポットに差して繁殖。
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・定植後は、古い葉の除去や花の数の調整、施肥と最小限の防除。
・その他、12月中旬~5月上旬のイチゴ狩りシーズンには来園されるお客様の案内や説明、農園内のチェックなどが加わります。
「イチゴとジェラートでお客様を笑顔にしたい!」~スタッフの声
太田さん「農林大学校を卒業して食品関係の会社で働いていましたが、やっぱり農業に従事したいと思い、入社しました。イチゴ狩りのお客様が『おいしい!』と言って見せる笑顔に、この仕事に就いて良かったと感じています。まだ新しい会社で若い仲間も多く、自分のアイデアを形にできるなど、やりがいを持って働いています」
櫻井さん「イチゴとジェラートが好きで入社しました。仕事はジェラートとジャムの製造。好きなものに囲まれているので楽しんで仕事をしています。目標はいちご農園ならではのジェラートをつくることです」
『Shimonta』への就農は、不安より期待がいっぱい!
農業に携わってみたい――そうした憧れはあっても、不安があってなかなか前へ踏み出せないという方も少なくないでしょう。
例えば収入や休日、勤務時間といった労働環境。自分の生活や将来を犠牲にはできないし…といった不安はごもっとも。そのため『Shimonta』では、安心して働ける就労環境を整備しています。イチゴは”稼げる農業”と言われていることに加え、運営母体の高い安定性をプラス。年間休日や時間外労働などを明確に規定し、待遇や福利厚生も充実。民間企業と同じ感覚で就農することができます。
将来性に関しても夢が広がります。交通の便がよい『Shimonta』には名古屋圏を中心に関東圏からも多くのお客様が訪れており経営も順調。そして浜松をイチゴのブランド産地とすることを目標に、若手のいちご農園経営者を集めて勉強会をはじめています。将来は同農園でキャリアアップするもよし、”のれん分け”のような形での独立もサポートするといいます。
また、これまでのB to Cビジネスモデルに加え、B to Bビジネスへのチャレンジにも意欲的。イチゴを主役に、企業向け商品など商品開発の強化に取り組む予定とのこと。盤石な経営基盤と6次産業化により安心して働くことができ、夢を持てる『いちご農園Shimonta』。ここでなら安心して農業に取り組むことができるでしょう。
いちご農園「Shimonta」
〒431-3113 静岡県浜松市東区大瀬町2046
TEL053-432-8050
営業時間/9:00~17:00
定休日/毎週火曜日、祝日の翌日
運営会社/吉和田総合サービス株式会社
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