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注目のイタリア野菜新品種は? トキタ種苗研究農場オープンデーに行ってきた

注目のイタリア野菜新品種は? トキタ種苗研究農場オープンデーに行ってきた

日本でも栽培しやすいイタリア野菜の開発で知られる老舗種苗メーカーのトキタ種苗は、毎年大利根研究農場(埼玉県加須市)を一般開放しています。この「オープンデー」、誰でも参加できるのをご存知でしたか?2020年度開催の様子を、新品種情報と一緒にお届けします!

11月19日、今年もトキタ種苗のオープンデーがやってきました。

今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、講演や試食イベントは中止。それでも多くの園芸ファンや農家が足を運びました。

JR栗橋駅から研究農場に向かう送迎バス(無料)のなかでは、トキタ種苗の社員が出演するYouTube番組が流れていました。
これから訪問する研究農場の1カ月前の映像で、予め見ておくことで、現地で同じ野菜の成長ぶりが「ビフォーアフター」的に実感できるというもの。ワクワク感を高めてくれる演出です。

農場に着くと、たくさんの新品種や主力品種が出迎えてくれました。

まずはナスやズッキーニ、トマトなどの果菜類が育つハウスから見ていきましょう。

多彩なナス、ズッキーニ

まずはナスのハウスから!

色、形、表皮の模様が様々なナスが、たわわに実っています。

「これ、庭にあったらすごくかわいくないですか?!」と、ナス好き編集部員が手招きをする方に行ってみると……

そこにあったのは、まるっこくてツヤツヤしているナス。「メランツァーネ・ビステッカスペリオーレ」というソフトボール大のイタリア紫丸ナスで、厚切りにしてグリルで食べるのとおいしいんだそう!

確かにクリスマスの飾りみたいでかわいらしいメランツァーネ・ビステッカスペリオーレ

確かにクリスマスの飾りみたいでかわいらしい

ほかにも「庭にあったらかわいくておいしいナス」が粒ぞろいでしたよ~!

シマウマ柄がおしゃれな「メランツァーネ・ゼブラ」。イタリアの中長ナスで、160グラムほどの大きさで収穫します。「メランツァーネ」はイタリア語でナスという意味です。

ゼブラと同じサイズの「メランツァーネ・ラテ」は、ツヤのある純白色のナス。

メランツァーネ・ラテ

同じ白ナスでもどっしり重量型なのが「とろーり旨なす」。大きい物は500グラム以上になり、加熱するとねっとりとした食感を楽しめるのだそう。「ステーキと同じ焼き方、食べ方で料理してください」とトキタ種苗の方からアドバイス。

おすすめの調理法を冠した品種名「揚げてトルコ」が、「とろーり旨なす」リニューアル

おすすめの調理法を冠した品種名「揚げてトルコ」が、「とろーり旨なす」リニューアル

同じハウスにズッキーニも立派に育っていました。

こちらは極太の「ゼルダ・パワー」。強そうなイメージ通り、太さ3センチ、長さ20センチにもなります。

果実の曲がりが少ないため秀品率が高く、ウイルス病やうどんこ病に強い品種。


こぶしと比較して、その大きさが伝わるでしょうか??


可愛い丸型の「パリーノ・ネロ」。形を活かして、詰め物やまるごと食べられる器として使うのがおすすめなんだそうです。

棚が圧巻!ミニトマト

さてお次はトマトのハウスへ!

圧巻だったのが、ミニトマトのトンネルです!

かわいいイチゴ形ミニトマト「トマトベリー」が棚に生い茂る様子に、来場者は「ブドウみたい」と歓声を上げていました。

とっても甘くておいしいので、今年は試食できないのが悔やまれます。早くコロナが自粛して!><

他の主力品種のミニトマト「フラガール」は、「一口食べれば踊りだすほど甘い」ことからそう名付けられました。

資材コーナーで、こんなにかわいいフラガール専用の箱材が売っていました。直売所に並んでいたら思わず買っちゃいそう!


もちろんトマトベリー用のパッケージ(出荷袋)も売られていましたよ!

新作も要チェック!その他イタリア野菜

おしゃれに寄せ植えされたイタリア野菜たち

おしゃれに寄せ植えされたイタリア野菜たち

トキタ種苗といえば、ユニークなイタリア野菜を日本でも育てやすく改良した「グストイタリア」シリーズを連想する方が増えているのでは。同社のタネと資材のカタログでも巻頭を飾っています。


ゴジラの肌のような質感?の葉を伸ばし、露地でひときわ存在感を放っているのが「カーボロネロ」。冬の間も途切れず収穫でき、炒めたり煮込んだりしてもおいしいイタリア野菜です。ケールとほぼ同じレベルの高い抗酸化力や栄養成分を持ちながら、より強い甘みやうま味が感じられます。アンチエイジングに効果的!
写真の「カーボロネロ・フォルツァ」という品種は、従来の品種より立性(たちせい、直立して成長する姿)が向上し、低温でもよく育つプロ向け品種です。

かわいらしい緑色の野菜は「コールラビ」。球状に肥大した茎を食べます。「煮込んだら世界一おいしい」とまで言われるんだそうです。

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こちらは「フローレンスフェンネル」とも呼ばれる「フィノッキオ」。葉、根、種、花にいたるまで全ての部位を食べることができ、葉はサーモンマリネや魚のグリルに、種はカレーのスパイスに……と、様々な活用方法があります。
茎の部分はセロリのようなポリポリとした歯ごたえと、甘みのある香りが特徴です。季節を問わず、やせた土地でも作りやすいのが魅力です。

スティックタイプの「スティッキオ」もあります。

新品種の「プンタレッラ」は、若い芽を細かく裂いて、氷水につけてサラダで食べると、ポリポリとした食感が楽しめます。

ほろ苦い「ローマ春を告げる野菜」ということで、日本でいうと山菜みたいな存在なのかもしれませんね。

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スペイン・カタローニャ地方発祥の「カタローニャ」も新顔。エンダイブに近いリーフチコリで、肉厚で濃厚な味が、加熱調理で際立ちます。


こちらは大人な「苦み」が特長で、栄養豊富で抗酸化作用に優れた「ラディッキオ」。ワインレッドの葉ががとてもおしゃれです。

外葉を剥いだらこんな感じ。

こちらも半結球タイプのラディッキオ「カステルフランコ」。赤い斑がとてもお洒落ですね。
カステルフランコ

ラディッキオも「苗半作」といわれるくらい、苗作りがポイントです。
ラディッキオをはじめ、イタリア野菜の育て方がトキタ種苗のYouTubeチャンネルでチェックできますので、ぜひ見てみてくださいね。

こちらは最近スーパーでも少しずつ見かける頻度が増えてきた「ロマネスコ」。サンゴのような形の花蕾は甘みが強く、カリフラワーの一種ながらブロッコリーのいいところも取っています。

クリスマスの食卓では、モミの木に見立てたロマネスコに、ミニトマトや星形にくりぬいたチーズなどで飾り付けをしても素敵ですね。

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毎年好評の直売所コーナーに寄って帰りました。お得な値段の大利根農場で育った野菜や、たくさんの品種の種や資材が売っています。
編集部も色々買ってきました。種は畑仕事が得意な同僚に託しました。自分で育てずにおいしいところ(収穫)だけ味わう魂胆です。早くまき時がこないかな~!

見どころ盛りだくさんのオープンデー。育ててみたい品種を探しに、ぜひ来年は参加してみてくださいね!

今年の様子はYouTubeでも見れますよ!

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