【外国人雇用について考える】第22回:農業の人手不足を補う外国人雇用のポイントとは?北海道の大規模農家が語る定着のコツ|マイナビ農業

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【外国人雇用について考える】第22回:農業の人手不足を補う外国人雇用のポイントとは?北海道の大規模農家が語る定着のコツ

連載企画:外国人雇用について考える

【外国人雇用について考える】第22回:農業の人手不足を補う外国人雇用のポイントとは?北海道の大規模農家が語る定着のコツ

雇用のきっかけや、期待と実態、そして感想など、企業の本音をマイナビグローバルの代表取締役社長である杠元樹が聞く対談シリーズ第一弾!

農業は、従事者の平均年齢が67.8歳と、特に高齢化が著しい業種。機械化が進んでも、若い働き手は必要であることに変わりはないでしょう。北海道の大規模農家、本山グループでも働き手の確保は喫緊の課題でした。
2014年から外国人の受け入れを始め、今や「外国人労働者無しというのは考えられない」と信頼を寄せる経営者、本山忠寛(もとやま・ただひろ)さんにお話を聞きました。

本山 忠寛 さん

本山農場代表。36歳。北海道・美瑛町の農家の四代目。留学を経た後、就農。
弟の賢憲さんが代表を務める本山ファームと共に、本山グループ約150haの農地で玉ねぎ・アスパラガス・トマト等を栽培。トマト栽培のビニールハウスは63棟にも及ぶ。2020年に法人化。2014年から外国人技能実習生の受け入れを開始。現在は特定技能含め16名の外国籍人材を雇用している。

杠 元樹

マイナビグローバル代表取締役社長

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高齢化による採用難から外国人雇用に踏み切る

写真提供:マイナビ農業 https://agri.mynavi.jp/

杠:本山農場で外国人技能実習生の受け入れを始めたのが2014年とおっしゃっていましたが、外国人採用のきっかけはどんなことだったのでしょうか?

本山:はい。パートの高齢化が進み、働き手の確保が難しくなってきたことがきっかけです。以前はパートが、口コミで代わる代わる毎年10名前後は来てくれていました。それが、入れ替わりのサイクルが鈍くなって、1人減り2人減り……。「何かしらの手は打たなきゃいけない」と思っていたところ、たまたま人材紹介会社の営業の方がいらして。先代である父が話を聞き「この先、外国人技能実習生に頼らないと厳しい時代がやってくるだろうし、乗り出そう!」と。

杠:厳しくなっているとは言え、まだ日本人の応募がある中で外国人雇用というのは、一歩先を行っていた感じがしますね。社内やご家族から反対意見はありませんでしたか?

本山:正直、僕は完全に反対でしたよ。弟や他の家族も「必要ないのでは」という考え。外国人技能実習生が来ることに抵抗感があったことも事実です。しかし、雇用への危機感はありましたし、農業を通じた社会貢献をしたいとも考えていましたから、強く反対はできませんでした。実際、2014年に3人を受け入れるところから始めましたが、思いのほか真面目に働いてくれました。父は長く経営をしてきただけあって、先見の明があったのでしょうね。

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真面目に働くのはあたりまえ、夢や目的の実現をサポートする喜びを感じる

杠:今はどのくらいの人数を受け入れているのですか?

本山:私の経営する本山農場、弟の経営する本山ファームを合わせた本山グループ全体で、外国人技能実習生と特定技能外国人、全16名を受け入れています。

杠:本山グループの従業員が約30名とのことですから、半数が外国人なのですね。

最初はネガティブにとらえていた外国人雇用ですが、実際に受け入れてみてどのように感じましたか。

本山:今は外国人労働者無しというのは考えられません。夢や目標をもって日本にきているからか、真面目に一生懸命働いてくれて大満足です。働いている人たちは、それぞれに働きに来た理由があります。技能実習という名目で来ていたりはしますが、実際は家を建てたかったり、お店を経営したかったり、家族のためだったりもします。お金を稼いで自国へ帰って夢を叶えた話を聞くと、「本当に良かったな」と思いますし、夢を叶える手伝いができたことが嬉しかったです。また、心と心の交流ができているとも感じられます。父がもともと「大事な息子さん・娘さんを預かる」という考えで、来てくれた人が「日本に来て良かった」と思ってもらえるように対応していました。例えば、定期的にバーベキューをやって交流を図ります。すると、互いの言葉や文化を教え合えますし、逆に今度は旧正月(春節)のお祝いに招待されたりもするんですよ。今年はコロナ禍で派手なお祝いはできませんでしたが。

農業の現場での工夫

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