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「生まれ育った集落の未来を守りたい」プロの農家として選択したザクサ液剤の効果

「生まれ育った集落の未来を守りたい」プロの農家として選択したザクサ液剤の効果

岩手県雫石町にある株式会社みのり片子沢の創業は、集団転作を目的に作られた生産組合がきっかけでした。組合の発起人であり、現在は同社の代表取締役を務めている根澤將次さんは、ICT技術の導入や除草剤の「ザクサ液剤」を採用しながら、作業の省力化や経営革新に取り組んでいます。省力化を追求する根澤さんの選択と、地域への思いについて話を聞きました。

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生まれ育った町で多角的な農業経営を展開

岩手県の西側に位置し、秋田県との県境にある雫石町。
ここでは、水稲やトマト、キュウリ、リンドウなどが作られ、水田産業を中心に畜産や菌茸を取り入れた雫石型複合経営を特徴としています。

株式会社みのり片子沢の代表を務めている根澤將次さんは、この町で生まれ育ち、両親から受け継いだ田畑の規模を拡大しながら事業を続けています。

「そろそろ引退したいけど、ある程度の余裕がなければ引き継げないからね」と笑う根澤さんは、2023年8月に喜寿を迎えるベテラン農家。
年齢を感じさせない若々しさで、日々の農作業に励んでいます。

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株式会社みのり片子沢 代表取締役 根澤將次さん

株式会社みのり片子沢の経営面積は、全体で80ヘクタールほどの規模があります。最も大きいのは稲発酵粗飼料(WCS)の約35ヘクタールで、そのほかに10年ほどかけて開発された岩手の米「銀河のしずく」も生産。

米以外にも、大豆や菜種、ミニトマトなどのほか、令和3年からはリンドウの栽培にも着手し、少しずつ規模を拡大しています。
リンドウは夏から秋にかけて安定した出荷が見込めるため、夏場の貴重な換金作物でもあります。
株式会社みのり片子沢では、通年雇用の従業員5名のほか、短期雇用のスタッフが10名ほど働いています。
その雇用を安定させるためにも、今後はリンドウの生産にも力を入れていく計画です。

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圃場が広く、従業員も多いため、農機も複数台所持。長く使えるようにと座席は土足厳禁

株式会社にすることで農業以外の収入源を確保

根澤さんが農業法人ではなく株式会社としてみのり片子沢を設立した背景には、担い手不足や農業だけでは暮らしが厳しいという深刻な課題がありました。

「私が子どもの頃は、学業より家の農作業を優先するのが当たり前でした。しかし大人になって本格的に農業の世界に入ってみると、朝から晩まで働いても生活は苦しいまま。農業だけでは食べていけないと感じました」

いまから40年以上前、20代後半の根澤さんは、県内にあるインフラ企業への就職を決意します。そこでの勤務は3交代制だったため、空いた時間を農業に充てることで、どうにか両立することができました。

一方、地域では担い手不足による課題を解決するべく、集団転作へ移行する案が浮上していました。
はじめは小規模で実践して仲間を増やし、平成13年に「片子沢2001生産組合」が設立されました。
その後は国が推進する「水田・畑作経営所得安定対策」の導入をきっかけに「片子沢営農組合」に再編し、現在は株式会社として地域の農業を支えています。

当初から発起人として組織をまとめてきた根澤さんは、「株式会社にしたのは、農業以外の仕事も事業に組み込むためです」と話します。
岩手県では、雪の深い冬の間、農業以外の収入源を確保することが必要不可欠です。
農作業のない期間、社として除雪作業を請け負えるようにするため、株式会社にしたとのことでした。

また同社はドローンをはじめとするICT技術の導入にも積極的で、平成30年に開かれた「第21回全国農業担い手サミットinやまがた」の生産技術革新部門において、全国担い手育成総合支援協議会会長賞を受賞。
効率的な経営を継続したことが評価されての功績でした。

ザクサ液剤との出会いで大きく変わった畔の状態

会社と地域農業を牽引し続けてきた根澤さんがザクサ液剤と出会ったのは、今から2年ほど前のことです。
JAを通して紹介されたザクサ液剤を使ってみたところ、その効果は非常に満足のいくものだったと言います。
「以前は雑草の根まで枯らすタイプの除草剤を使っていましたが、それだと風の強い日に畔の土が吹き飛んでしまって、石しか残らない状態でした。ザクサ液剤は根を残したまま除草できますし、少ない人手の中で除草の手間が減りとても助かっています

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「田植えが終わればみんな休みたがるから、省力化できるのは助かります」と話す根澤さん

ザクサ液剤は効果が長く続くため、散布回数が少なく済むのが特長の一つ。省力化に大きく貢献できます。
また、土壌処理除草剤を併用して使えば、今生えている雑草だけでなくこれから生えてくる雑草にも効果を発揮し、効き目を持続させることができます。
実際に根澤さんも土壌処理除草剤を併用して使い、負担軽減に大きく寄与したと話します。

「これからもザクサ液剤を使い続けて、毎日の作業に役立てていきたいと思っています」と根澤さん。
現在は50リットル入りを使用していますが、今後は受注生産となる200リットル入りを使いたいと考えているそうで、ますますザクサ液剤への期待が高まっています。

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”プロの農家”として町のためにできることを

これまで株式会社みのり片子沢では、JAが保有するライスセンターの運営を受託していましたが、現在は建物を買い取り自社の設備として稼働させています。収穫時期になるとほかの農家からも米を預かり、夜通しかけて乾燥。このとき根澤さんはセンターに泊まり込んで、機械の管理をしているそうです。
「深夜1~2時頃に乾燥が終わるので、処理が終了した機械から電源を落とします。そうやってこまめな節電を心がけているんです」

収穫時期以外にも田んぼに水を送る農業用ポンプを管理するため、明け方に様子を見に行くのが日課になっているそう。
朝から晩まで田畑のことを考え、真っ直ぐに農業と向き合う根澤さんには「この先も集落を守っていきたい」という強い思いがありました。

株式会社みのり片子沢では近隣の保育所に田んぼの一画を貸し出していて、子どもたちと一緒に田植えや稲刈りを行っています。
米作りを通して地域に愛着を持つきっかけを作るのと同時に、地元のお米のおいしさに気がつく機会を提供。
「このまま人口が増えなければ、いつかはこの土地も荒れ果ててしまうのではないか」と危惧する根澤さんにとって、子どもたちに農業の魅力を伝えることは重要な使命でもあるのです。

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「昔と比べて子どもの数が減り、学校の統合も進んでしまった」と危機感を募らせる根澤さん

こうして地域と農業に深く関わってきた根澤さんに「プロの農家とは何か」と尋ねると、すぐに「真面目にきちんと仕事ができる人」という言葉が返ってきました。
「農業は『これくらいでいいか』と思う人には向かない仕事です。一つ一つの作業をきちんとこなすこと。そして次にどんな仕事をすればいいのかを、頭だけでなく体で覚えているのがプロの農家だと思います」

さらに、挨拶も大切だと根澤さんは続けます。
「自分も両親から『挨拶はきちんとしなさい』と教わりました。そういう当たり前のことを、当たり前にできる人は農業にも真面目に向き合えるのだと思います」

子どもの頃からこの土地で生まれ育ち、農業と人生をともにしてきた根澤さん。
地域の未来が、社名にもある“みのり”豊かなものであることを目指し、これからも挑戦を続けていきます。

【取材協力】

株式会社みのり片子沢
JA新いわて

【お問い合わせ】

ザクサ普及会
北興化学工業株式会社
[事務局]三井化学クロップ&ライフソリューション株式会社
東京都中央区日本橋1丁目19番1号
TEL:0570-077557

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