農業バイトがきついと言われる5つの理由
農業バイトがきついと言われる理由は、主に以下の5つによるものです。
それぞれ詳しく解説します。
1：長時間の収穫作業
農業バイトのきつさの一つは、長時間の収穫作業による疲労です。特に、農業バイト初期は慣れない作業による負担と、作業による体への負担があいまって「きつい」と感じることがよくあります。長時間の立ち仕事を経験したことがない場合も強く疲労を感じることがあるでしょう。
一方で、農業バイトはフルタイムで働く必要はありません。自分の体力やモチベーションにあわせて、働くペースを調整できることが農業バイトの魅力です。農業バイトに慣れるまでは、勤務時間を2〜4時間程度で希望しましょう。
2：暑さ・寒さによる体や精神へのダメージ
農業バイトは働く環境上、暑さ・寒さの影響をじかに受けやすいです。
梅雨から初秋あたりまでは気温が30℃以上になることが多く、暑さがつきまとうため、体だけでなく、精神面での疲労も大きくなります。晩秋から初冬ごろには一気に冷え込み、露地栽培の作物には霜が降ります。ただでさえ寒い冬の農作業ですが、霜が降りた作物や圃場（ほじょう）の土は雪のように冷たく、作業をしていると手足が凍てつくこともめずらしくありません。
夏・冬に起こるリスクは以下のとおりです。
- 夏場：脱水症状・熱中症のリスクがある
- 冬場：しもやけ・凍傷にいたるリスクがある
季節ごとの待遇は、バイト先の農家・農園によってもさまざまです。農業バイトを始める前に、夏場の休憩時間や冬場の防寒対策などにサポートがあるのかを確認しましょう。
3：収穫した作物の運搬
農業バイトできつい作業となりやすいのが、収穫物の運搬です。
収穫期の農家・農園でのバイトは、収穫物を運ぶ仕事がメインになります。最初は収穫作業をし、収穫物の量がたまってきたら運搬作業に回るという流れが一般的です。
運搬による負荷は、扱う作物によっても異なります。キャベツや白菜、大根など1つあたりの重量がある作物は運ぶのに力が必要です。一方、小松菜やホウレンソウ、レタスなどは他の野菜に比べて重量が軽いため、体への負担を減らせます。
農業バイトを始めるときは、自身の体力を考慮して扱う作物をチェックしましょう。
4：雨や強風、雪の中での作業
悪天候下での作業はとても過酷です。「農家は雨が降ったら休み」というイメージが一般的にあるかもしれません。しかし実際は、作物の生育状況や取引先との関係性によっては、悪天候でも作業する必要があります。
具体例は以下のとおりです。
- 雨が降る中でもかっぱを着て、足元がドロドロの中作業する
- 強風時はダンボールが飛ばされたり、体中ホコリまみれになったりする
農業バイトを始めるときは「悪天候時の作業」について質問して、出勤する必要があるかを確かめましょう。
5：単純作業の繰り返し
単純作業の繰り返しが苦手な人も、農業バイトがきついと感じるでしょう。
バイトに割り当てられる大半の業務は、作物を収穫したり梱包したりと単純作業になります。その他の業務は以下のとおりです。
- 苗の定植
- 畑の除草作業
- ダンボール作り など
これらは慣れてしまうと代わり映えしない作業であることから「きつい・つまらない」と感じがちです。ただ、こうした単純作業であっても、その一つ一つが農業を支える大切な要素になっていることは理解しておくとよいでしょう。
農業バイトが向いている人の特徴3選
農業バイトが向いている人の特徴3選は、以下のとおりです。
体を動かすのが好きな人
日頃からスポーツやアクティビティーが好きで体を動かすのが苦にならない人、特に以下の趣味を持つ人は農業バイトにすぐ慣れるでしょう。
- 筋トレ
- 山登り
- サッカー
- マラソン
- ボルダリング など
扱う作物によっても異なりますが、バイトは体を動かす作業を任されることがほとんど。長時間座り続けたり、同じ場面でじっとしていたりするのが苦手な人は、農業バイトを積極的に選んでみましょう。
農業で独立を目指している人
農業で独立を志している人には農業バイトがおすすめです。
確かな目標を持つ人はモチベーションが高く、楽しみながら作業に取り組めます。農業バイトをすることで、農家さんとのつながりも作れます。
独立して農業を始めるための第一歩として、まず農業バイトから経験してみるとよいでしょう。バイト先の農家に「将来独立を考えている」ことを伝えると、アドバイスだけでなくフォローまでしてもらえるかもしれません。
ルーティン作業が好きな人
農業バイトは、ルーティン作業が好きな人と相性のよい仕事です。
農作業はルーティン化されていることが多く、同じことを黙々とこなせる人は有利です。加えて、作業時のスピードアップ、クオリティーの向上に達成感を覚えるタイプの人なら、なおさら向いています。
また、レストランや販売員など、多くの人と関わる仕事が好きな人には、農業バイトはきついかもしれません。逆に、たくさんの人と接するのが苦手な人にとっては、農業バイトは天職になるでしょう。
農業バイトは女性でも続けられますか？
結論から言うと、農業バイトは女性でも続けられます。
農業バイトを始める女性がよく心配することは主にこの2つではないでしょうか。
- 力仕事を任されないか
- トイレはどうするか
農業バイトでは作物の剪定（せんてい）や箱詰め、定植作業など、力を使わず取り組める業務が多くあります。
また、トイレが必要なときは、畑から事務所などに戻ることができます。女性のトイレ問題に取り組んでいる農家・農園であれば、現場に簡易トイレを用意してくれていることもあります。
農業バイトを経験してみたいときは、女性がすでに働いている農家・農園を選ぶとよいでしょう。農業バイトを経験した男女学生へのインタビュー記事もあるので、あわせて参考にしてください。
農業バイトがきついと思われる場合は単発でもいいですか？
農業バイトには単発募集もあります。農業バイトがきつそうに見える、または過去にきついと感じた場合は、単発（1日のみ）のバイトを探してみるとよいでしょう。
実際に経験しなければ自分に合っているのか分からない場合がほとんど。未経験の人はそちらを選ぶのが無難です。
また、単発の農業バイトを探すときは「農mers（ノウマーズ）」を使って探してみましょう。農mersは働き手を探している農家さんと直接つながれる、農業バイトマッチングアプリです。農mersの概要や活用事例を紹介した記事もあるので、あわせてチェックしてみてください。
まとめ｜農業バイトは気軽に始めてみよう
バイトの待遇は勤め先の農家・農園によってもさまざまです。農業バイトがきついかは一度経験してみないと、実際のところ分からないことが多々あります。
バイトであれば、転職などもせずスキマ時間を生かして、副業感覚で気軽に取り組めるため、気負わず挑戦できます。また農業バイトを探すときは、マイナビ農業が提供するアプリ「農mers」を使うのもおすすめです。
>>農mers（ノウマーズ）の公式サイトはこちら
