オレンジとミカンの違いは?
産地と特徴の違い
ミカン(厳密には温州ミカンのことを指します)とオレンジには、産地や特徴に違いがあります。ミカンは日本原産で、皮が薄く柔らかいため、手で簡単にむくことができます。甘みが強く、食べやすいのが特徴です。一方、オレンジはブラジルやインド原産が多く、皮が厚く固いため、ナイフや包丁を使ってむくのが一般的です。オレンジは酸味が強く、フレッシュな風味が特徴です。
見た目の違い
ミカンは小ぶりで平たい形状をしており、ヘタが小さく、皮にはツヤがあります。皮の粒が小さく、全体的に滑らかです。オレンジは大きく丸みを帯びた形状で、重量感があります。
見た目の違いは少ないので、サイズが近い場合は見間違えることもあるかもしれません。
味と香りの違い
ミカンは酸味と甘味のバランスが良く、あっさりとした味わいが特徴です。一方で、オレンジは甘味と酸味が濃厚で、強い香りがあります。ジャムやソースなどで利用されることが多く、濃厚な風味を楽しむことができます。
オレンジの種類11選
分類 | 品種名 |
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普通オレンジ | バレンシアオレンジ ハムリンオレンジ 福島オレンジ |
ネーブルオレンジ | カラカラオレンジ ワシントンネーブル 白柳ネーブル 山見坂ネーブル 大三島ネーブル 森田ネーブル |
ブラッドオレンジ | タロッコ モロ |
バレンシアオレンジ
バレンシアオレンジは、アメリカのカリフォルニア州が原産で、名前はスペインのバレンシア地方に由来します。果実は約200〜250gで、甘味と酸味のバランスが良く、果汁が豊富です。収穫まで約400日かかり、木に黄色い熟果と来年用の緑色の果実が同時に見られます。
旬は6月中旬から8月で、冷やして食べるとおいしいです。輸入品は多いですが、国産のバレンシアオレンジは希少で、市場にあまり出回りません。
ハムリンオレンジ
ハムリンオレンジは、小振りなサイズで薄いオレンジ色をしており、滑らかな肌触りが特徴です。中身も薄いオレンジ色をしており、種が少なく袋も薄いため食べやすいオレンジです。味はバレンシアオレンジに似ており、特に糖度が高いことが魅力です。
冬から春にかけて出回ります。
福原オレンジ
福原オレンジは日本生まれの品種で、爽やかな香りと甘味と酸味のバランスが特徴です。果汁が多くみずみずしい食感を楽しめますが、皮が厚くむきにくいためカットして食べるのがおすすめです。
福原オレンジは静岡県や長崎県、福岡県などで栽培されています。旬は4月から6月です。
カラカラオレンジ
カラカラオレンジは、ベネズエラのカラカス農園でワシントン・ネーブルオレンジの偶然交配から誕生した品種で、後にカリフォルニアで栽培が始まりました。
果肉がピンク色なのでピンクネーブルとも呼ばれ、皮がむきやすいのが特徴です。酸味が少なく糖度が高く果汁が豊富なオレンジです。
サイズは200g前後で、1~3月頃にカリフォルニアから輸入されます。
ワシントンネーブル
ワシントンネーブルの実は、200〜250g程度になります。日本には1889年に和歌山県に伝わり、各地で栽培が広まりました。皮は濃い橙色で、油胞は小さく滑らかです。非常に甘くジューシーで種がないため食べやすく、特にジュースとしての利用に適しています。
主な産地はアメリカのカリフォルニア州ですが、日本国内でも和歌山県をはじめとする柑橘生産地で広く栽培されています。旬の時期は12月から2月頃です。
白柳ネーブル
白柳(しろやなぎ)ネーブルは静岡県生まれのオレンジで、アメリカ産の「ワシントンネーブル」の枝変わり品種です。昭和初期に加茂氏の農園で発見され、白柳氏が育成しました。白柳ネーブルは、果汁が多く、酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。
旬の時期は12月下旬から2月下旬です。
山見坂ネーブル
山見阪(やまみざか)ネーブルは、他のネーブルよりも香りが高く、酸味と甘みの調和が取れた濃厚な味わいが特徴です。果肉の肉質も良好で、果汁がたっぷり含まれています。一般的なネーブルに比べて色が濃く、12月初旬から中旬に収穫できる早生品種のため、年内に食べることができます。
大三島ネーブル
大三島(おおみしま)ネーブルは愛媛県今治市の大三島で栽培されているネーブルオレンジです。果実は200〜250g、果皮は薄く色が濃いのが特徴です。糖度が高く、甘さと酸味のバランスがよく濃厚な味わいが楽しめます。
旬の時期は11月下旬から2月頃です。
森田ネーブル
森田ネーブルは、静岡県三ヶ日町の森田要市氏が1976年に発見したワシントンネーブルの枝変わり品種です。大玉で250g程度の実がなり、豊産性が特徴です。
見た目はほぼ球形で、果皮はやや薄く手でむくのが難しいため、切って食べることが多いです。果肉は柔らかく、酸味が少ないため非常に甘く感じられます。
旬の時期は12月から1月頃です。
タロッコ
タロッコは、ブラッドオレンジの中でも特に人気の高い品種で、イタリアの地中海地域が原産です。この品種は比較的大玉で、濃厚な甘味と程よい酸味が特徴です。タロッコは外皮が部分的に赤黒くなり、果肉にはオレンジ色の中に赤紫色が混ざります。これはアントシアニンというポリフェノールの一種によるもので、見た目も味も楽しめる柑橘です。
甘味が強く、酸味も程良く含まれているため、濃厚な味わいを楽しめます。
日本では主に愛媛県で生産されており、国産タロッコは2月下旬に収穫され、3月中旬から4月にかけて出荷されます。
モロ
モロは他のブラッドオレンジと比べるとやや小ぶりです。果肉の色は濃く、紫がかった紅色が特徴で、果皮も赤く染まりやすく、オレンジと赤のまだら模様が見られます。甘味と酸味が調和しており、深みのある味わいが楽しめます。
モロはアメリカのカリフォルニア州で栽培され、1月から4月にかけて輸入される他、日本国内では愛媛県でも栽培されており、2月中旬から3月上旬に出回ります。
オレンジのおすすめレシピ5選
オレンジと紅茶のマフィン | Nadia
材料 | ・ホットケーキミックス ・卵 ・砂糖 ・牛乳 ・プレーンヨーグルト ・菜種油 ・紅茶葉 ・ティーバッグ1袋分(約2g) ・オレンジ ・アーモンドスライス |
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調理目安時間 | 30分 |
>>Nadiaの「オレンジと紅茶のマフィン」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
生ハムとオレンジのサラダ | Nadia
材料 | ・ベビーリーフ ・オレンジ ・生ハム ・オリーブ油 ・塩 ・胡椒 |
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費用目安 | 500円 |
>>Nadiaの「生ハムとオレンジのサラダ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
オレンジソースでさっぱりポークソテー | クラシル
材料 | ・豚ロース ・塩こしょう ・薄力粉 ・有塩バター ・オリーブオイル ・白ワイン ・オレンジソース ・オレンジ ・はちみつ ・レモン汁 ・しょうゆ ・サラダ用カット野菜 (飾り用) |
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調理目安時間 | 30分 |
費用目安 | 600円 |
>>クラシルの「オレンジソースでさっぱりポークソテー」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
爽やかオレンジパイ | クラシル
材料 | ・冷凍パイシート ・オレンジ ・砂糖 ・水 ・レモン汁 ・卵黄 |
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調理目安時間 | 40分 |
費用目安 | 400円 |
>>クラシルの「爽やかオレンジパイ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
丸ごとオレンジのゼリー | DELISH KITCHEN
材料 | ・オレンジ ・砂糖 ・粉ゼラチン ・水 |
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調理目安時間 | 180分 |
費用目安 | 200円 |
>>DELISH KITCHENの「丸ごとオレンジのゼリー」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!
オレンジを家庭菜園する方法は?
栽培環境を整える
オレンジは、日当たりと排水の良い場所を好みます。年間平均気温が12〜18℃、冬季の最低気温が-3℃以上の環境が適しており、耐寒性はあまり高くありません。
そのため、寒冷地では鉢植えで育てることをおすすめします。鉢植えは移動が可能で、寒さや風雨から守ることができるためです。ただし、鉢植えでは根詰まりを防ぐため、定期的な植え替えが必要です。
苗木を植える
オレンジを種子から育てると結実までに時間がかかるため、苗木から始めるのが良いでしょう。植え付けの適期は2〜4月上旬です。苗木は、葉が濃緑色で健康なものを選びます。購入後、植え付ける際には以下の手順に従いましょう。
・ポットから苗を抜き、根をほぐします。
・苗を支えながら、地表面より少し高く土を盛り、周りを踏み固めます。
・苗の周りを円状に掘り、水をたっぷり流し入れます。
・支柱を立てて苗を紐で結びます。
・30cmの高さにある良い芽を選び、その上5mmのところで切り返します。
オレンジを家庭菜園で育てる際は、鉢植えもおすすめです。まず、直径40cm以上の鉢を用意し、鉢底にネットと石を敷きます。次に、柑橘類専用の培養土を入れ、健康な苗木を植え付けます。苗木は、根をほぐしてから植え、支柱で支えると良いでしょう。
水やりと肥料
水やりは地植えと鉢植えで異なります。地植えの場合、基本的に水やりは必要ありませんが、乾燥が続く場合には水やりをします。鉢植えの場合、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
肥料は年4回行います。初春(2月)、初夏(6月)、初秋(9月)、収穫直後(11月)に与えます。春には有機肥料、その他の時期には化成肥料を使用します。
剪定を行う
剪定は2~3月に行います。以下の手順で剪定を行うと、初心者でも効果的に枝を整えることができます。
- 木の広がりを抑える:分岐部のすぐ上で枝を切り落とします。
- 不要な枝を間引く:古い枝や込み合った枝を枝の付け根から切り取ります。
- 残った枝の先端を切り詰める:30cm以上の長い枝を1/3程度まで切り詰めます。
摘果をする
摘果は7月下旬~9月下旬に行います。果実がなりすぎると翌年の収穫量が減るため、小さな果実や傷のある果実を間引きます。果実1個につき25枚の葉が必要なので、葉の枚数を基に残す果実の数を決めます。
収穫する
収穫時には果実を傷つけないように、ハサミを使います。果実の軸を短く切り、他の果実に傷がつかないように注意しましょう。
まとめ
オレンジにはネーブルオレンジやブラッドオレンジなど、さまざまな種類があり、それぞれ独自の魅力と風味を持っています。今回紹介した11種類のオレンジは、スーパーで買えるものもありますので、気になる人はぜひ近くのスーパーで売っているか調べてみてください。また、オレンジを使ったレシピも豊富に紹介しましたので、ぜひ試してみてください。