長く働きやすい環境で、質にこだわる“本気の農業”を
東京グリーンシステムズ株式会社は、「参加、自立、共生」を理念に掲げ、障がい者の社会参加の場を提供し、自立支援を行うSCSKグループの特例子会社です。第三セクター方式※の企業として、親会社SCSKと東京都・多摩市によって1992年に設立されました。
※政府または地方公共団体が民間企業と共同出資して行う事業組織体のこと
192名の社員のうち127名(2026年4月時点)が障がい者で、身体、知的、精神など多様な障がい特性を持つ社員が、それぞれの強みを活かしながらいきいきと働いています。

野菜発送や清掃、お弁当製造などさまざまな仕事があります
フードやオフィス、販売など多彩な事業を展開する同社のなかでも、今回は2007年に開始したアグリ事業を手掛ける「アグリ生産課」を紹介します。現在は29名(うち障がい者21名/2026年4月時点)のメンバーで、トマト、イチゴ、ジャガイモ、キャベツなど約30品目を生産・販売しています。
アグリ生産課の魅力について、取締役 サービス事業部 事業部長の大河原淳さん、アグリ・フードサービス部 部長の西潟大策さんに伺いました。

写真左:大河原淳さん 写真右:西潟大策さん


このような働きやすさに加え、幅広い農業スキルが身に付くのも同社の大きな特長です。ここからは、アグリ生産課にある3つのチームの業務内容と、メンバーの生の声を紹介します。
耕作放棄地を再生し、多彩な野菜を育てる「生産チーム」
「生産チーム」(指導者3名+障がい者8名)は、相模原市にある圃場(ほじょう)を中心に、野菜の生産・管理・収穫を行っています。特色は、耕作されなくなった土地を地権者から借り受け、耕し直して畑として再生させていること。農地の再生と、障がい者雇用を両立しています。

自分たちの手で土地を再生するところからスタート
栽培しているのはにんじん、キャベツ、ブロッコリー、ジャガイモ、白菜など20品目以上。長期間収穫作業が続く秋冬野菜をメインにすることで、じっくりとスキルを積めるよう工夫しています。品目が多く、幅広い経験を積めるのもポイント。収穫した野菜は、近隣スーパーや本社内の直売所、野菜セットの発送、地域イベントなどに出荷しています。

じゃがいもの収穫機ハーベスターを操作しながら収穫する様子
力自慢が集まる生産チームのなかでも真面目な姿勢や豊富な農業知識で一目置かれているYさん(2018年新卒入社)と、指導者としてチームを率いるMさん(2016年入社)にお話を伺いました。
Q.生産チームのどんな仕事にやりがいを感じますか?
Yさん(メンバー)
定植してから毎日みんなで大切にお世話をしてきた野菜たちがきれいに仕上がると「頑張って良かった!」と感じます。病害虫の発生を防いだり、雑草や天候不順に対応したりと大変なこともありますが、知識やできることが増えるごとに、仕事がどんどん楽しくなってきました。
Q.入社して良かったなと思うことを教えてください。
Yさん(メンバー)
自分の意見を言いやすく、受け入れてくれる環境が良い所だと思います。先日、「バナナを栽培してみたい」と新たな試みとして提案したところ採用され、今まさに試験栽培にチャレンジしています。なんとか成功させて、新しい主要品目に育てていくのが夢です!
Q.指導者であるMさんから見て、Yさんはどんな方ですか?
Mさん(指導者)
Yさんはメンバーのなかでも特にモチベーションが高くて、時には指導者であるはずの私の方が喝を入れられる場面もあるくらいです。「農業」という仕事においては対等な部分もある、頼れる存在です。

写真左:ナスの植え付け作業を真剣に行うYさん 写真右:温室で栽培中のバナナ
それぞれの強みを活かして働ける「調製チーム」
野菜の洗浄・検品・計量・袋詰め・出荷を行う「調製チーム」(指導者3名+障がい者10名)は、業務の種類が多く、それぞれの特性に合わせて得意な作業で活躍できる環境です。

広々とした環境で作業する調製チームのみなさん
お客さまへお渡しする前の最後のステップを担うため、汚れを残さずきれいに洗う、決まり通りに計量する、正しくシールを貼るなど、ていねいで細やかな作業が求められます。さらに、出荷時間が決まっているため、時間に追われてもやり遂げる根気強さも大切です。
調製チームからは、明るく素直なムードメーカーのHさん(2003年入社)と、指導者として丁寧かつ公平なコミュニケーションを徹底するHさん(2023年入社)にお話を聞きました。
Q.長く楽しく働き続けられている理由は何ですか?
Hさん(メンバー)
新卒では別の部署にいて、途中でアグリ生産課に異動してきました。調製チームのメンバーは話しやすくて優しい人ばかりなので、いつも仲良く楽しく働けています。仲間と一緒にていねいに洗って袋詰めした野菜を、お客さまに「おいしかった」と喜んでもらえると本当にうれしいです。
Q.調製チームの指導者として心掛けていることを教えてください。
Hさん(指導者)
メンバー全員とフラットな関係性を築けるよう、態度を変えず公平に接することを心掛けています。調製チームは、決まった時間内に効率よく作業を完了させることが大切です。なので、指導者とメンバーが垣根を超えて話し合える雰囲気を大切にしていて、メンバーが自発的にアイデアを出してくれるので助かっています。

写真左上:専用の包丁でキャベツの芯を切り落とし、丁寧に洗います
写真右上:選別したじゃがいもを袋詰めし、計測を行います
写真左下:小松菜の洗浄中。土汚れが残らないようていねいに
写真右下:丁寧に袋詰めし、値札シールを貼り終えた商品をコンテナへ
大人気のイチゴ・トマトを細やかに管理する「温室チーム」
「温室チーム」(指導者1名+障がい者3名)は、本社にあるガラス張りの美しいハウスを拠点に、イチゴ・トマト・野菜苗の栽培管理を行っています。イチゴやトマトは、本社売店の開店前から列ができるほどの人気商品です。

ハウスの仕事は温度や湿度、水の管理、育苗の生育管理が中心なので、繊細な管理作業に対する指示理解が重要。病害虫の発生など、小さな変化も見逃さない精鋭たちがそろっています。
「温室チーム」からは、シビアな管理も一つひとつ着実にこなし、活躍の幅を広げているIさん(2022年入社)と、指導者として温室業務を支えるSさん(2025年新卒入社)にお話を伺いました。
Q.温室チームではどんな業務を担当していますか?
Iさん(メンバー)
イチゴの苗を育てたり、トマトの生育状況を細かくチェックしたりと、変化がないか毎日注意深く確認しています。1日の変化はほんの少しずつですが、そんななかで成長を感じる瞬間が、達成感ややりがいにつながっています。
Q.会社やチームの良いところを教えてください。
Iさん(メンバー)
挨拶やコミュニケーションが活発で、全体的に明るくさわやかな雰囲気なのが良いなと思います。
福利厚生にも満足しています。農業は休みを取りづらく残業が多い印象があるかもしれませんが、当社は基本的に土日がお休みで、忙しい時期でも柔軟に休日や有給を取れるので安心して働けています。
Q.温室チームの指導者として、どんなことを大切にしていますか?
Sさん(指導者)
私自身、元々コミュニケーションが得意な方ではないからこそ、仕事の合間にみんなとこまめに会話するようにしています。困ったことや意見を遠慮なく話してもらえやすい環境づくりを今後も大切にしたいです。

写真左上:トマトの育苗ハウスでは、生育状況をつぶさに観察。収穫時期を見逃しません
写真右上:甘みとコク、酸味のバランスが良いミディトマトはお客様に好評です
写真左下:イチゴの育苗ハウスにて。病害虫の予兆を見逃さないよう注意深くチェック
写真右下:丁寧にポット詰めされたイチゴの苗。定植時期まで温室でしっかり管理を行います
長く働き続けられる理由は“対話”と“達成感”
新卒・中途入社ともに入社後の定着率の高さが自慢の同社。長い方は勤続15年以上のベテランも活躍しています。その秘けつは、オープンなコミュニケーションによる良好な関係性です。

毎日10~20分かけて朝礼を行い、日々の作業内容やスケジュール、農作業を進める上での注意事項などを丁寧に確認しています。各チームのタスク管理・チーム同士の人員ヘルプの調整を行うことで、土日祝の休みを実現しています。

また、“企業”が行う農業として、消費者に良質な農作物を提供するための責任感も重要視しています。


生産チーム、温室チームで育てた野菜を調製チームが丁寧に計量・袋詰めした商品が並ぶ売店。お弁当の副菜にも多くの野菜を活用して製造するほか、ジュースやジャムなどの加工品にも生まれ変わり、たくさんの方に笑顔を届けています。

さらなる規模拡大のため、明るく元気に働ける仲間を大募集中!
「未経験から農業をしっかり学びたい」
「安定した企業で長く働き続けたい」
そんな想いを持つ方へ。同社では、生産規模拡大をともに支えてくれる仲間(障がい者求人)を積極的に募集しています。

実習を含む職場見学会も随時開催中。「農業を始めてみたい」「一緒に働いてみたい」と思ったら、ぜひ以下の問い合わせ先までご連絡ください!
※同社ではアグリ事業以外にもさまざまな職域があり、各事業でも障がい者求人を募集中です。
お問い合わせ
東京グリーンシステムズ株式会社
電話:042-310-1261
住所:東京都多摩市山王下2-3 SCSK多摩センターEAST
メール:tgs_saiyo@tgs.co.jp
多摩市×New Work Style 5 東京グリーンシステムズ×桜美林大学
















