「先端的な取組」Tako Agri-Tech Challengeとは
多古町は、成田空港に近接し、空港の機能強化や圏央道の新ICの整備が予定されている好立地の町です。この地域は、今後近隣都市間だけでなく、国内外からも多くの人々が訪れることが期待されています。しかし、農業においては構造的な課題が残っており、特に旧態依然とした作業方法や熟練者のノウハウに依存する傾向が強いのが現状です。また、農家の高齢化や後継者不足、長時間の労働に対して低い産出額、生産性の低さ、さらには海外販路構築に向けたノウハウ不足や海外インポーターとのパイプライン未構築といった問題にも直面しています。
これらの課題を解決するために、多古町では先端的な技術を取り入れた取り組みを実証しています。この「Tako Agri-Tech Challenge」は、地域全体が一丸となって農業の未来を切り開くためのプロジェクトであり、地域の農業を活性化させることを目指しています。
令和6年度においては、農業関連事業者が抱える課題解決に向けてアグリテック企業の提案を以下のテーマに沿って募集していました。募集後は、1次審査と2次審査(プレゼンテーション)を行い、その後プロジェクトが選定されています。選ばれたプロジェクトに対しては、実証支援や成果報告イベントが実施されます。(※実証支援として、1事業者に対する経費支援や実証フィールドの紹介など、充実したサポートを行います。)
【募集テーマ】
◆ デジタル技術を活用して生産性向上を支援する
◆ 農業事業者の人材不足の解消を支援する
◆ 多古町の農業事業者の販路開拓を支援する
◆ 多古町における新規就農者を支援する
◆ 持続的な農業に向けた環境保護を促進する
マイナビでのサステナブルな取り組みについて
この「Tako Agri-Tech Challenge」の中から選ばれた1つとして、多古町で活躍する生産農家と株式会社マイナビが連携し、多古町の安全・安心・美味しい食材を購入できるサステナブルな取り組みを開始しました。マイナビ農業は、日本最大級の一次産業WEBサービスを展開しており、多古町の地域活性や販路拡大に向けた連携を通じて、地域の魅力を発信していきます。
今年度は、本事業の一環として現地販売会を実施しました。この販売会は、多古町の農産物を直接消費者に届けることを目的としており、地域の農家と消費者との距離を縮める重要な機会となりました。
現地販売会についてご紹介
マイナビ農業では、多古町で新サービス「でりさす」の事業実証を行っています。「でりさす」とは、Delicious(美味しい)とSustainable(持続可能)を組み合わせた造語で、マイナビの社員向けオンライン販売サービスです。今回の販売会では、オンラインだけでなく、現地での販売も実施しました。
参加した農家は、Shiny Green FARMの人参、大根、ネギ、まる林ファームの人参、植松商店の落花生、ジェリービーンズの元気豚、佐藤農園のトマトなど、多彩な顔ぶれが揃いました。当日は多くの方にご来場いただき、完売商品も多数ありました。地域の農産物が消費者に直接届くことで、農家の方々にとっても大きな励みとなり、地域の活性化に寄与することができました。
マイナビ農業は、今後も多古町の農産物の販売を通じて地域の魅力を発信し、農業の振興に貢献していく方針です。地域の農家と連携し、持続可能な農業の実現を目指すこの取り組みは、多古町の未来に向けた重要なステップとなるでしょう。
多古アグリテックチャレンジは、地域の農業の課題を解決するために先端技術を取り入れ、地域全体が協力して取り組むプロジェクトです。マイナビとの連携により、多古町の農産物がより多くの人々に届くことで、地域の魅力を発信し、農業の振興を図っています。今後もこの取り組みが進展し、多古町の農業がさらに発展することが期待されます。地域の生産者と消費者がつながることで、持続可能な農業の実現に向けた道が開かれることでしょう。
出展生産者 5社
・有限会社ジェリービーズ
https://jellybeans.co.jp/
・植松商店株式会社
https://uematsu-shoten.com/
・株式会社Shiny Green FARM
https://www.instagram.com/farm__831/
・まる林ファーム株式会社
https://www.instagram.com/nouka_hayashi120/
・有限会社佐藤農園
https://takotown-agri.jp/support/97/