わな猟の捕獲率を上げる誘引剤。でも、いったい何がベストなの?

イノシシの定番誘引剤といえば、「米ぬか」ではないでしょうか。田舎では精米機から無料で手に入ることがほとんどで、食いつきも抜群。ところが、やはりイノシシも警戒心が強く、箱わなの中に入れておいてもなかなか入ってくれません。
くくりわなにおいても、誘引剤でイノシシをおびき寄せれば捕獲率も上がろうというものですが……。「油断するまではただ食いさせてやろう」と、誘引剤だけを置いている間はしっかり食べていくのに、わなを仕掛けた途端に来なくなるというのはよくある話です。
そんなイノシシも我を忘れて飛びつく「悪魔の誘引剤」を探してみましょう。
定番の「米ぬか」から「釣りエサ」まで! 山の中で検証してみます
イノシシの好みといえば「匂いが強いもの」や「甘いもの」。ほかにも、メスのシカが春から初夏にかけては食塩水を好むという話を聞くので、イノシシはどうかということで、スポーツ飲料の粉末なども検証に入れました。
最初は基本の米ぬかをベースに5種類の検証のつもりでしたが、手を替え品を替え、最終的には14種類を試すことになりました。それがこちらです。
【今回試してみた誘引剤】
| ①米ぬか | ![]() |
対・イノシシとしては定番の誘引剤。これを基本に他との食いつきを調べていく |
| ②サトウキビ | ![]() |
奄美諸島でイノシシのサトウキビ被害が酷いとニュースで見たので試してみることに。皮を剥いてもものすごく硬いけれど、本当に食べるだろうか?
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| ③麩菓子 | ![]() |
サトウキビが好きなら、麩菓子も好きなのでは?という考えのもとにチョイス。
サトウキビそのものよりも手に入りやすく、持ち運びも撒くのも手軽なので、これに食いついてくれるとありがたい
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| ④ドッグフード | ![]() |
ドッグフードもイノシシが好きという噂が。肉が主原料のものよりも、コーンや米ぬかといった穀類が主原料の安いフードが向いていそう |
| ⑤粉末スポーツ飲料 | ![]() |
シカのメスは妊娠・授乳期間中に塩水を求めるらしい。ならば、生理食塩水に近いスポーツ飲料の粉を米ぬかに混ぜたらイノシシのメスが反応しないだろうか? |
| ⑥チンチラのエサ | ![]() |
チンチラやリス、デグーなどのげっ歯類のフードには牧草ペレットのほかに麦やコーンなどイノシシが好きそうなものが入っている。価格も1kg600円程度(2026年3月現在)と手頃だし、流用できるかも? |
| ⑦サツマイモ(生) | ![]() |
イノシシといえばサツマイモ。近所の畑でも「サツマイモはイノシシが来るから作らない」と言う人が多いくらい、彼らの大好物 |
| ⑧サツマイモ(蒸し) | ![]() |
自然界では手に入らない「ふかしイモ」。加熱したサツマイモは甘味が増すので、生よりも食いつきがよくなるのではないだろうか? |
| ⑨酒粕 | ![]() |
イノシシは鼻がいいため、匂いが強いものに惹かれるそう。酒粕は匂いも強いし、イノシシが好きなコメからできているし、すごく食いつきがよさそう |
| ⑩砂糖 | ![]() |
サトウキビ、麩菓子と一周して「砂糖そのものでいいのでは?」と気が付き、砂糖をそのまま使ってみることに。奄美産のサトウキビを使った、精製度の低い砂糖を用意してみた |
| ⑪大豆 | ![]() |
大豆も被害に遭うと聞いたことがあるため、ちょうど味噌づくりで失敗したゆで大豆を検証に使用 |
| ⑫粉末だしの素 | ![]() |
匂いが強いものを探した結果、「だしの匂いはどうだろう」と思いついて採用。雨に濡れてもいい感じに香りが出そうだし、米ぬか+出汁は成分的に言えば、ご飯とみそ汁という、鉄板の組み合わせ |
| ⑬煮干し | ![]() |
だしの延長で思いついたのが煮干し。そもそも、イノシシは昆虫類も食べる。ということは、カルシウムやたんぱく質を欲しているということ。それなら煮干しも好きかもしれない |
| ⑭釣り餌(酒盗さなぎ) | ![]() |
最初はイノシシの好物であるミミズを使った釣り用誘引剤を探していたものの、そちらがなかったので、釣具店の人に教えてもらった
「さなぎの酒盗漬け」を採用。組み合わせが完全にイノシシのためのおつまみだ |
人気があるものが生き残る勝ち抜き戦で検証
検証方法は、山の中に直径20cmほどの筒を倒されないように埋めて、その中に誘引剤を入れて食いつきを見るというシンプルな方法です。
最初は米ぬか、粉末スポーツ飲料、ドッグフード、麩菓子、チンチラのエサの5種類で検証を終えるつもりでした。しかし、目に見えて「これだ!」というモノが判明しなかったため、誘引剤の中から食いつきがよかったものを残し、下位のものを他の誘引剤と入れ替えて勝ち抜き戦方式にしました。

実験場所は竹やぶのある山で、イノシシの掘り起こしによる穴だらけ。持ち主には検証後にわなを掛けることも許可してもらっています
トレイルカメラで何が来ているか観測

竹林の中に誘引剤5種類を配置して、全部が入るようにトレイルカメラを設置した。果たして何が来るだろうか?
匂いが影響しているのかも見るため、そしてちゃんとイノシシが食べているのかも知るために、「何から食べるか」「何が来ているか」を知らなくてはいけません。エサが見える場所にトレイルカメラを設置して観測します。
第一回戦:2日目にイノシシの親子が登場! 食べたのは……

第1回戦の5アイテム。左上から時計回りに米ぬか+スポーツ飲料、チンチラのエサ、ただの米ぬか、ドッグフード、麩菓子
検証開始の初日は、実は何も変化なしでした。
それもそのはず。警戒心の強い彼らがそう簡単に「どうぞ食べてください」と言わんばかりの怪しいエサに食いつくはずがないのです。ところが、長丁場を覚悟した翌日……あっさりと、カメラにイノシシの親子が映りました。

カメラの位置から見ると、左上の親イノシシが食べているのが普通の米ぬかです。そこから時計回りに、ドッグフード、麩菓子、粉末スポーツ飲料入り米ぬか、チンチラの餌。
警戒心もあって、よく知った味から食べたというところでしょうか。そして何より、カメラから一番遠いというのも影響している気がします。
結果:やはり定番が強い!? 米ぬかが圧倒的勝利

2日目の朝、見に行った時の写真。ドッグフードに少しだけ窪んだ跡があるものの、米ぬか以外はほとんど手つかず
第一回戦の結果は、米ぬかが空っぽ、ドッグフードに少しだけ口を付けたような跡。麩菓子は雨に濡れて小さくなっていたこともあり今回の検証は対象外、チンチラのエサと粉末スポーツ飲料は手つかずです。
【一回戦の結果】 ※赤字は敗退
| 1位 | 米ぬか | 唯一の完食 |
| 2位 | ドッグフード | 少し食べた跡 |
| 3位 | 麩菓子(万全の状態で再度検証) | 雨に濡れて検証不可 |
| 4位 | チンチラのエサ | 手つかず |
| 5位 | 粉末スポーツ飲料入り米ぬか(同列5位) | 手つかず |
第二回戦:本命・サツマイモの実力は!?

左上にふかしイモ、中上に生のサツマイモを投入。粉末スポーツ飲料を混ぜた米ぬかは匂いに影響が出そうだったので撤収したが、チンチラのエサは発酵するようなものでもなく、混ざることもないのでそのまま上に置いている
第一回戦の結果を受けて、チンチラのエサと粉末スポーツ飲料入り米ぬかを下げ、代わりにサツマイモ(生)とサツマイモ(蒸し)を入れました。
正直、サツマイモは本命の一つです。ですが、意外性がなさすぎてこれに食いついてもあまり面白くないなあ……と思ってもいました。しかし……。

「米ぬかしか勝たん」
結果はご覧の通り、ウリ坊たちがひしめき合っているのはただの米ぬかが置いてある場所です。ほかには目もくれず、まずは米ぬかから。昨日の夜食べたから、もう安全だと思っているのでしょう。
しかし、この後の映像では動きが出ました。

米ぬかのすぐ隣にあったサツマイモには目もくれず、ドッグフードと麩菓子を食べたのです。
ドッグフードは昨日少し突ついた跡があったので、もともと食べていたのだと思われます。そして、雨に濡れたために仕切り直しで新しく入れた麩菓子もお気に召した模様。
麩菓子はカメラから2番目に近いのに食べているということは、なかなか吸引力が強そうです。
結果:米ぬかが不動の人気! サツマイモは意外にもビリ
というわけで、今回も米ぬかが1位、ドッグフードが2位でした。親イノシシが食べたものや、一度食べたことがあるものを優先するのは小さくてもさすが野生。生存本能が伺えます。
ちなみに、サツマイモも翌朝見に行った時にはなくなっていましたが、食いつきの順序から脱落です。
【二回戦の結果】 ※赤字は敗退
| 1位 | 米ぬか | 最初に完食 |
| 2位 | ドッグフード | 二番目に完食 |
| 3位 | 麩菓子(ほぼドッグフードと同列2位) | ドッグフードとは違う個体がほぼ同時に完食 |
| 4位 | サツマイモ(生) | 完食はしていたが4番目に口を付けた |
| 5位 | サツマイモ(蒸し) | 同上で、最後に口を付けた |
第三回戦:意外な伏兵!? 大豆とサトウキビ参戦

左上から時計回りに米ぬか+ドッグフード、チンチラのエサ、サトウキビ、米ぬか、ゆでた大豆。すでにカメラは気にしていなさそうですが、少しでも公平にするために、人気のドッグフード+米ぬかと米ぬか単体がカメラに最も近い場所になっています。
3回目を検証する前に、少し方法を変えました。というのも、イノシシたちの警戒心もほとんど解けて、朝様子を見に来るとこんな状態になるようになったからです。

食べつくして蹴散らされた誘引剤入れ。酷いと数10m先まで転がされているものも……
こうなると、初期に人気のなかったチンチラのエサをもう一度試してみたくなります。また、人気NO.1、NO.2の米ぬかとドッグフードを混ぜたら単体よりも食いつきがよくなるかを見るために、米ぬかとドッグフードをミックス。
こちらに加えて、チンチラのエサ、サトウキビ、ゆでた大豆、ただの米ぬかで検証することにしました。
ウリ坊が、躊躇なく大豆を食べに行った

この日もいつものウリ坊たちがやって来ました。なんと、最初に口を付けたのは大豆です。これまで、目新しいものはなかなか食べなかったのが躊躇なく行ったので、これは!?と期待が高まります。
米ぬか+ドッグフードとただの米ぬかの勝敗は?

左側の1匹が食べているのが大豆、2匹が群がっているのが普通の米ぬか。この時点で、サトウキビ、チンチラのエサ、ドッグフード+米ぬかは口を付けていない
その後、兄弟もやってきて、やっぱり米ぬかに。カメラが近かろうが関係なし。でも、ドッグフードと混ざっているものよりノーマルがいいみたいです。
大豆が米ぬかを抜いてトップに出るのか?と思いましたが、実際に見に行ってみると……。

一回目以外にはなかった食べ残しが!ほかの誘引剤は、文字通り「舐めるように」きれいになくなっていたので、米ぬかと比べて食べやすい大きさの大豆が残っているということは、イマイチだった模様です。
チンチラのエサは完全に敗退。サトウキビは有望

また、チンチラのエサも今回はきれいになくなっていましたが、映像を見るとシカも来ていました。牧草が入っていることもあり、シカが食べている可能性もあることや、イノシシにとって優先順位が高くなさそうなことから、やはりチンチラのエサは敗退が決定です。
ちなみに、サトウキビも食べカスだけになっていました。麩菓子の件と照らし合わせても、糖類は人気が高いようです。

繊維だけが残ったサトウキビ。文字通り、甘い汁を吸いつくしたようだ
結果:好スタートの大豆も脱落、砂糖系は安定の人気
結局、「ただの米ぬか」が追い上げて最初に完食となり、一番人気です。なかなか米ぬかを凌駕するごちそうが見つかりません。しかし、「甘いものが好き」は間違いなさそうです。
また、米ぬか+ドッグフードより、ただの米ぬかが人気だったのも意外でした。
【三回戦の結果】 ※赤字は敗退
| 1位 | 米ぬか | 最初に完食 |
| 2位 | 米ぬか+ドッグフード | 二番目に完食 |
| 3位 | サトウキビ | 固い茎が繊維だけになっていた |
| 4位 | チンチラのエサ | 完食はしていたがシカも食べたかも |
| 5位 | 大豆 | 最初だけ食いついたが食べ残していた |
準決勝:米ぬか+αで頂上決戦ROUND1
米ぬか+ドッグフードがただの米ぬかに負けたのを受けて、最終ラウンドは甘いものや匂いが強いものを米ぬかに混ぜる、「ハイブリッド米ぬか選手権」で優勝を決めることにしました。

左上から時計回りにドッグフード×米ぬか、粉末スポーツ飲料×米ぬか、だしの素×米ぬか、酒粕×米ぬか、砂糖×米ぬか
とはいえ、ここまできたら妥協したくはありません。一度敗退した「粉末スポーツ飲料」も、イノシシたちの警戒心がなくなった今、敗者復活です。また、サトウキビに変わってより手に入れやすい砂糖、匂いが強いという視点で、だしの素と酒粕をシード出場させることにしました。
王者「ただの米ぬか」は、決勝戦で登場です。まずは写真の5つで検証です!
酒粕の匂いに釣られて……? 成獣もやってきた

米ぬか5種類を設置した日の夜、久しぶりに成獣のイノシシが姿を現しました。成獣は警戒心が強く、検証中も最初とこの準決勝、決勝にしかカメラには映っていません。
近くにタケノコがたくさんあるので、あえて怪しいエサには手を出さないようですが……それでも、匂いに釣られてやってきたようで、鼻の先にあるのは酒粕×米ぬかです。
ちなみに、酒粕×米ぬかはウリ坊たちが早々に食べてしまい、いまウリ坊が顔を突っ込んでいるのは砂糖×米ぬか。やはり匂いが強いもの、甘いものは人気のようです。
ドッグフードが失速、粉末スポーツ飲料もやはり敗退

酒粕、砂糖の次に口を付けたのは、だしの素入りの米ぬかでした。粉末スポーツ飲料入りの米ぬかは、口を付けても食べ続けないのであまり好きじゃないのかもしれません。
ここまで上位を守ってきたドッグフードも他に比べると魅力がないのか、最後まで誰も行かず、食べるものがなくなるとようやく口を付ける…という順番でした。
結果:酒粕が異様な吸引力!? だしも高評価
麩菓子、サトウキビが人気だった流れから、砂糖も安定した人気ぶりでした。また、シード出場の酒粕とだしの素がいきなり上位にランクインです。
特に酒粕はこれまでカメラの近くまで来ていなかった成獣も入ってきたので、イノシシにとってかなり魅力的なのではないでしょうか。
【準決勝の結果】 ※赤字は敗退
| 1位 | 酒粕×米ぬか | 最初に完食。成獣も寄ってきた |
| 2位 | 砂糖×米ぬか | 二番目に完食 |
| 3位 | だしの素×米ぬか | 三番目に完食 |
| 4位 | ドッグフード×米ぬか | 完食だが最後まで寄り付かなかった |
| 5位 | 粉末スポーツ飲料×米ぬか | 口は付けても完食に時間がかかった |
決勝:米ぬか+αで頂上決戦ROUND2
検証を重ねた結果、役者も出そろってきた感があります。最後はいよいよ、王者「ただの米ぬか」に準決勝3位までの強者をぶつけてみます。
……が、その前に、少し欲が出て選手交代。だしの素を煮干しにし、最後のシード出場で、釣りの誘引剤である「酒盗サナギ」を入れることにしました。

左上から時計回りにただの米ぬか、煮干し×米ぬか、砂糖×米ぬか、酒盗サナギ×米ぬか、酒粕×米ぬか
煮干しはだしの素のグレードアップ版という位置づけ。酒盗×米ぬかは、酒粕を超える匂い(ただし、臭い系の)です。いよいよ最終決戦、結果を見ていきましょう。
いつものウリ坊たちが登場! 最初に食いついたのは……

選りすぐりの誘引剤5種類を仕掛けた日の夜、さっそくやってきたのは、検証期間中ほぼ毎日足しげく通っていたウリ坊たちです。
いつもは奥側から来るのに、今日はカメラのある手前からきて……最初の一頭が、まっすぐ「ただの米ぬか」へ!やっぱり米ぬかが一番なのでしょうか?
ところが、さすがに今回はそうでもありませんでした。これまで、一匹がどれかに口を付けると同じエサに他のウリ坊も群がる傾向がありましたが、酒粕、煮干し入りにばらけたのです。

右奥に写っている手つかずの誘引剤から時計回りに酒盗サナギ×米ぬか、酒粕×米ぬか、ただの米ぬか、煮干し×米ぬか、砂糖×米ぬか
さらに、食べ終えてから他に行くことが多かったものの、今回はそのまま砂糖×米ぬか、酒盗×米ぬかへも移動。文字通り、目移りしているようです。

手前の地面にこぼれているのはただの米ぬか。まだ残っているのに、ほかの容れ物のなかも吟味して、すべてに口を付けている
またまた成獣もやってきました。単体で誘引剤を試していたときは成獣はこなかったのですが……。米ぬかのバラエティビュッフェ、成獣にとってもたまらないようです。

ビデオを見る限り、満遍なく食べているのですが特筆すべきことがありました。それは、砂糖×米ぬかへの執着がすごかったことです。
食いつきこそ最後の方でしたが、一度食べたあとは何度も土の上を掘り返し、土ごと食べているような勢い。また、誘引剤自体はすべて初日でほとんど食い尽くされていたのですが、トレイルカメラの回収が遅れて2日間そのままでした。
映像を見ると、米ぬかがなくなってからも2日間毎日ウリ坊が来て、砂糖×米ぬかの後を嗅ぎまわっていたのです。

右側のウリ坊は酒粕×米ぬかの跡を掘っているが、砂糖×米ぬかが置いてあった赤丸の中は何匹ものウリ坊が繰り返し掘ったため明らかに他よりえぐれている
砂糖は常習性があると言いますが、イノシシにとってもそうなのかもしれません。煮干しや酒盗サナギも最初から食いついていましたし、決勝戦はそれぞれに誘引効果を感じる、甲乙つけがたい結果になりました。
【決勝の結果】
| 1位 | 酒粕×米ぬか | 二番目に口を付け、最初に完食 |
| 2位 | 砂糖×米ぬか | 完食こそ遅かったが、なくなったあとも繰り返し探しに来る |
| 3位 | ただの米ぬか | 最初に食べたものの、完食の前にほかへ流れていった |
| 3位 | 酒盗サナギ×米ぬか | 同列3位。口を付けたのは4番目だが、しばらくウリ坊が群がっていた |
| 3位 | 煮干し×米ぬか | 同列3位。口を付けたのは3番目で、安定してウリ坊が群がっていた |
【結果発表】悪魔の誘引剤はこれだった!
食いつき1位:酒粕×米ぬか
成獣もウリ坊も引き寄せられており、早い段階で食べに行っていた。また、食べるまでの躊躇もなかった
常習性1位:砂糖×米ぬか
麩菓子から始まり、サトウキビ、砂糖と変遷を経たが、毎回甘いものは安定して人気。しかも、他より執着が高いように見える。箱わなに入れるのにいいかもしれない
目新しさ1位:煮干し×米ぬか
山のなかには存在せず、見慣れないもののはずなのに最初から躊躇なく食べていた。貴重な動物性たんぱく質が食べられるとわかったら、わなに寄り付くかもしれない
コスパ良く済ませたいなら米ぬかで十分

いろいろ検証してはみましたが、定番の米ぬかはやはり安定した人気を誇っていました。お金を掛けたくない場合は米ぬかでも十分効果ありです。
ただし、精米機の米ぬかはほかのハンターや農家さん、養鶏家さんなどもエサや肥料にするために集めています。必要な分だけとって、独占しないように心がけたいものです。
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クマがいるエリアでは嗜好性の高い誘引剤は危険
筆者はクマがいない房総半島で狩猟をしていますが、クマが出るエリアではドッグフードや麩菓子など、クマが好みそうな誘引剤は使わない方が良いと思います。わなに掛かっていても危ないですが、見回りで誘引剤を食べに来たクマとばったり遭遇なんていう可能性も。誘引剤は、種類によって設置するエリアの生態系をよく調べてから試してください。 |
まとめ
雑食性で何でも食べるイノシシ。ただし警戒心が強いため、成獣はなかなか食べに来てくれませんでした。それでも、2週間の検証期間のなかで、酒粕や砂糖、煮干しといった嗜好性の高いものを米ぬかに混ぜたときは、たまらず出てきていたのが印象的です。
2週間に渡って14種類に及ぶ検証を重ねた結果、米ぬかをベースにした方がいいのは間違いがなさそうですが、そこに香りの強いものや甘いもの、山で手に入りにくい動物性たんぱく質などを混ぜることで、効率よく誘引できそうです。今後、誘引剤をブレンドするときの参考にしてみてください。





























