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ヒメオドリコソウの効果的な駆除方法とは。オドリコソウ、ホトケノザとの違いや予防策を解説

ヒメオドリコソウの効果的な駆除方法とは。オドリコソウ、ホトケノザとの違いや予防策を解説

春先になると、赤紫色の小さな葉とピンク紫色の花を咲かせる草が群生しているのを見かけることがあります。これはヨーロッパ原産の帰化植物である「ヒメオドリコソウ」です。一度発生すると地面を覆い尽くすように広がり、周囲の植物に病気を媒介することも。本記事では、ヒメオドリコソウの特徴や、類似種であるオドリコソウやホトケノザとの違い、具体的な駆除方法と予防対策について詳しく解説します。

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ヒメオドリコソウとはどんな雑草?

ヒメオドリコソウ(姫踊子草)は、シソ科オドリコソウ属に分類されるヨーロッパ原産の帰化植物です。明治時代の中頃に日本に渡来し、現在では日本全国の道端や草地に広く分布しています。

ヒメオドリコソウの特徴

ヒメオドリコソウは主に「冬型一年草(越年草)」です。秋に芽を出してロゼット(地面に葉を平らに広げた状態)のまま冬を越し、春の暖かさとともに急成長して3月から5月頃の春にかけて花を咲かせますが、地域や環境によっては「夏型一年草」として夏に芽吹くこともあります。

高さは10~45センチほどで、茎はシソ科特有の四角形をしており、下向きの白い毛が生えているのが特徴です。葉は長さ1~5センチほどのスペード形で、茎を挟んで向かい合うように密に詰まってつきます。
春先になると、茎の先端に近い上部の葉が鮮やかな赤紫色に染まり、その葉の間から長さ10~15ミリほどの小さな花を咲かせます。花は通常ピンク色から紫色ですが、白い花を咲かせる「シロバナヒメオドリコソウ」という種類もあります。

うどんこ病にかかりやすい性質があります。庭や畑に生えた場合、他の植物に伝染させてしまう恐れがあるため、見つけたら早めの対処が必要です。

ヒメオドリコソウの発生原因と広がり方

ヒメオドリコソウの種には、アリが好む物質「エライオソーム」が付着しているため、アリによってあちこちに運ばれ、広範囲に繁殖していきます。また、一度地中に落ちた種は年単位で休眠することもあり、土を耕した際などに地表近くに出てくると発芽します。

ヒメオドリコソウが発生しやすい場所

太陽の光がよく当たる日当たりの良い場所を好みますが、半日陰のような場所でも育ちます。庭の芝生の中、花壇の隙間、家庭菜園の畝の周り、生け垣の下、建物の基礎付近、砂利を敷き詰めた隙間など、少しでも土が見えている場所であればどこにでも発生します。

ヒメオドリコソウとオドリコソウ、ホトケノザの違いと見分け方

ヒメオドリコソウにはよく似た植物が存在します。「オドリコソウ」と「ホトケノザ」で、どちらもシソ科オドリコソウ属です。

オドリコソウとの違い

オドリコソウ(踊子草)は、ヒメオドリコソウと同じシソ科オドリコソウ属ですが、こちらは在来種です。花の形が「笠をかぶって踊る人」に似ていることから名付けられました。ヒメオドリコソウの「姫」は、このオドリコソウよりも全体的に小ぶりであることを意味しています。

ヒメオドリコソウとは「サイズ」のほか、「葉や花の色」が異なります。オドリコソウは草丈が30から50センチ以上と大型で、葉は開花期も緑色のままです。花は白または淡いピンク色で、2から3センチとヒメオドリコソウよりも大きいです。

ホトケノザとの違い

ホトケノザ(仏の座)は、同じく春にピンク色から紫色の花を咲かせるシソ科の植物で、有史以前に日本に入ってきた古い帰化植物と言われています。ヒメオドリコソウとサイズも似ており、混同しやすい雑草です。

見分けるポイントは「葉」と「花のつき方」です。
ヒメオドリコソウの葉はスペード形をしており、茎の先端に向かって重なり合うように密に生え、上部の葉が赤紫色になります。これに対し、ホトケノザの葉は丸みを帯びており、茎をぐるりと囲むように生え、緑色のままです。この丸い葉の形が、仏さまが座るハスの花の台座に見えることからその名がつきました。

また、ホトケノザの花は筒が細長く、葉の合間から上を向いて飛び出すように咲きます。ヒメオドリコソウの花は葉の陰に隠れるようにうつむき加減に咲くため、全体のシルエットを観察すると簡単に見分けることができます。

駆除方法は同じなので、見分けられなくても大丈夫

外見上の細かな違いはあるものの、分類学的に近い仲間であり生態も似ているので、効果的な駆除方法や使用する薬剤の種類、駆除のタイミングはおおむね同じです。そのため、どの雑草か特定できなくても問題はありません。

ヒメオドリコソウの駆除方法

ヒメオドリコソウを効果的に駆除するため、成長段階や周囲の環境に合わせて最適な駆除方法を選びましょう。

手で抜き取る

最も確実で、周囲の植物や土壌環境に影響を与えない方法が手による抜き取りです。手で直接抜き取ることです。ヒメオドリコソウは直根があまり深く張らず、比較的浅い根系を持っているため、少し力を入れるだけで簡単に根ごと抜くことができます。
コツとしては、雨が降った翌日など、土が柔らかくなっているタイミングを狙うことです。茎の根元をしっかりつかんで真上に引き抜くことで、根が途中で切れることなく回収できます。まだ株が小さい春先や秋の発芽直後に抜き取っておくと、後の負担を大幅に減らすことができます。

刈り取る

生えている範囲が広く、1本ずつ手で抜くのが困難な場合は、刈り込みバサミや草刈り機を使って刈り取る方法が効率的です。花が咲くと種をつけてしまうので、「花が咲く前」に刈り取るのがベストです。
ヒメオドリコソウは一年草なので、種が落ちなければ新しい株は生えてきません。
地上部を残すと残った茎の節から再び新しい芽を伸ばして花を咲かせることがあるため、できるだけ地際ギリギリで刈り取りましょう。

除草剤を使用する

手作業や刈り取りでは追いつかない広い面積に生えている場合や、作業時間を短くしたい、もしくは確実に枯らしたい場合には除草剤を活用しましょう。適切な薬剤を選び、ラベルに記載された使用方法を守って散布してください。

ヒメオドリコソウの駆除におすすめの除草剤

状況や安全性の優先度に合わせて、ヒメオドリコソウに対して高い効果を発揮する除草剤の選び方と使用上の注意点を解説します。

すでに生えているヒメオドリコソウに効果的な除草剤

今生えているヒメオドリコソウを枯らしたい場合は、成分が根まで移行して植物全体を枯らす「非選択性茎葉処理剤(ラウンドアップマックスロード、サンフーロンなど)」を使用します。葉や茎に薬液を付着させることで、高い防除効果が期待できます。

生える前のヒメオドリコソウに効果的な除草剤

発芽を未然に防ぐためには、土壌に成分がとどまって発芽を抑制する効果のある「土壌処理剤」が適しています。このタイプの除草剤は、土壌の表面に薄い薬剤の層を作り、地中で発芽したヒメオドリコソウの幼苗が地上に出てくる前に枯死させます。散布時期は、秋(9月から10月頃)の発芽シーズン前、または春先の芽吹き前が最も効果的です。一度の散布で数ヶ月間にわたり効果が持続するため、草むしりの頻度を減らすことができます。

除草剤を使用する際の注意点

除草剤を使用する際は、ラベルに記載の注意事項を守ることが重要です。散布時はマスクや手袋、長袖を着用し、風や雨で薬剤が周囲に流れないよう注意しましょう。畑や家庭菜園の近くで使用する場合は農薬登録がされた除草剤を選び、適用条件を必ず確認してください。

ヒメオドリコソウの効果的な予防対策

ヒメオドリコソウを一度きれいに駆除しても、周辺から種子が飛んでくれば再び生えてきてしまいます。駆除しきるには、発生を未然に防ぐ予防対策が最も重要です。

開花前に駆除して種を飛散させない

最大の予防は「種を作らせないこと」です。必ず開花期を迎える前に刈り取りや抜き取りを行う習慣をつけましょう。花が咲く前の段階で地上部を処分しておけば、翌シーズンに発生するヒメオドリコソウを減らすことができます。

周辺の除草を定期的に行う

一度きれいに駆除しても、周囲にヒメオドリコソウが放置されていると、そこから種が運ばれてきてしまいます。境界付近や通路の脇なども定期的にチェックし、見つけたら小さいうちに処理しておくことがおすすめです。

防草シートやマルチング材、グランドカバープランツなどで地表を覆う

ヒメオドリコソウの種子は、日光を浴びることで発芽が促進される性質があります。そのため、土壌を露出させず、光を遮断することが予防になります。植物を植えないエリアには遮光性の高い「防草シート」を敷き、その上に砂利やバークチップを重ねることで、見た目を損ねず発芽対策ができます。
花壇や家庭菜園の周囲であれば、ウッドチップやわらなどの「マルチング材」を厚めに敷き詰める方法が効果的です。また、芝やクラピア、シバザクラといった「グランドカバープランツ」を植えたりして、地表を他の植物で覆ってしまうのもおすすめです。雑草が入り込む隙間をなくすことで、発芽を阻害することができます。

ヒメオドリコソウの駆除に関するよくある質問

Q. ヒメオドリコソウは人体に害がありますか?

ヒメオドリコソウ自体には、触ることで皮膚がかぶれたり、トゲで怪我をしたりするような直接的な毒性や害はありません。子供やペットが遊ぶ場所に生えていても、触れること自体を心配する必要はありません。
ただし、うどんこ病にかかりやすく、トマトやキュウリ、バラなどに伝染させて二次被害をもたらすリスクがあるため、放置せずに早めに駆除するのがおすすめです。

Q. 駆除に最適な時期はいつですか?

おすすめの時期は年2回あります。1回目は「春先の開花前(2月下旬から3月頃)」です。この時期はまだ株が小さく、根も浅いため、手で簡単に抜き取ることができます。
2回目は「秋の発芽直後(10月から11月頃)」です。夏が終わり、涼しくなると翌春に向けて一斉に小さな芽を出します。このタイミングで、地面を軽くひっかいたり、抜き取ったりしておくことで、翌春にヒメオドリコソウが群生するのを防ぎ、春先の手間を劇的に減らすことができます。

Q. 駆除したヒメオドリコソウはどう処分すればよいですか?

抜き取ったり刈り取ったりしたヒメオドリコソウは、そのまま土の上に放置せず、必ず回収して処分してください。放置しておくと、土に残った根から再生したり、種を落としたりすることがあります。駆除した株はまとめてポリ袋に入れて可燃物として回収に出すなど、自治体のルールに従って処分しましょう。

ヒメオドリコソウの生態を理解し、適切な時期に駆除・予防しよう

ヒメオドリコソウは、そのかわいらしい見た目とは裏腹に、驚異的な繁殖力で庭の美観を損ね、他の植物に影響を与える可能性のある雑草です。しかし、その生態を正しく理解し、秋の発芽期や春の開花前といった適切なタイミングに対策を講じれば、決して恐れる必要はありません。手抜きのしやすさを生かした手作業、必要最小限の安全な除草剤の活用、そして防草シートやグラウンドカバープランツによる予防策を組み合わせることで、忙しい毎日の中でも庭を美しく安全に保つことができます。ぜひ、ご自身のライフスタイルに合った無理のない方法を取り入れ、心地よい庭づくりを楽しんでください。

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