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ノゲシ(ハルノノゲシ)の効果的な駆除方法とは。オニノゲシ、アキノノゲシとの違いや、発生原因・予防対策を解説

ノゲシ(ハルノノゲシ)の効果的な駆除方法とは。オニノゲシ、アキノノゲシとの違いや、発生原因・予防対策を解説

庭や家庭菜園の周り、道路の隙間などにいつの間にか生えて、あっという間に黄色い花を咲かせるノゲシ。繁殖力が強く、抜いても抜いても生えてくるノゲシに悩まされる人も多い雑草です。見た目の問題だけでなく、他の植物に影響を及ぼすリスクも潜んでいます。本記事では、ノゲシの特徴や、類似種であるオニノゲシやアキノノゲシとの違い、具体的な駆除方法と予防対策について詳しく解説します。

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ノゲシとはどんな雑草?

ノゲシ(野芥子)は、日本全国で普通に見られるキク科ノゲシ属の二年草です。ヨーロッパ原産で、史前帰化植物と考えられています。
「ケシ」と名前につきますがキク科植物であり、葉の形と、切り口から白い乳液が出るところがケシに似ていることからノゲシと呼ばれるようになったと言われています。春以降に花を咲かせることから「ハルノノゲシ」と呼ばれることもあります。

ノゲシの生態と特徴

草丈は50センチから100センチほどに成長し、茎の中が空洞になっているのが大きな特徴です。春先にタンポポに似た小さな黄色い花を咲かせますが、環境によっては12月頃まで咲き続けることもあります。葉は柔らかく羽状に深く切れ込んでおり、ちぎると白い乳液が出ます。葉がとがっていて痛そうに見えますが、柔らかいので触っても痛みはありません。

トマト黄化葉巻病、トルコギキョウ葉巻病にかかることがある

ノゲシはトマト黄化葉巻病やトルコギキョウ葉巻病に感染することがあります。このウイルスはコナジラミなどの害虫によって媒介され、トマトやトルコギキョウなどの植物に伝染する可能性があります。育てている他の植物に悪影響を及ぼさないためにも、ノゲシを見つけたら早めに取り除くのがおすすめです。

ノゲシの発生原因と広がり方

ノゲシが庭に発生する主な原因は、風によって運ばれてくる種子です。タンポポのような白い綿毛をつけ、風に乗って広範囲に種を散布します。さらに、ノゲシは乾燥した土壌やアスファルトの隙間、未整備の硬い土の上でも発芽して定着します。道路工事や畑の整備を行った翌春、真っ先に進出してくる植物です。

ノゲシが発生しやすい場所

日当たりが良く、土がむき出しになっている場所を好みます。庭の隅や花壇の隙間、砂利敷きの隙間、家庭菜園の畝のまわり、コンクリートの割れ目などは特に発生しやすいポイントです。種が飛んだ先に少しでも土があれば、根を下ろして成長してしまいます。

ノゲシとオニノゲシ、アキノノゲシの違いと見分け方

ノゲシには、よく似た外見や名前の雑草が存在します。本記事では、同じキク科のオニノゲシとアキノノゲシを紹介します。

オニノゲシとの違い

オニノゲシ(鬼野芥子)はノゲシ同様キク科ノゲシ属で、ヨーロッパ原産の帰化植物で、ノゲシとは交雑するほど種として近いです。

ノゲシとオニノゲシの違いは「葉」です。ざっくりいうと、よりとげとげして触ると痛そうなのがオニノゲシです。ノゲシに似ているがより荒々しい姿のため、「鬼」ノゲシと名づけられました。
ノゲシの葉は触っても痛くないほど柔らかいですが、オニノゲシの葉は厚みと光沢があり、葉のふちにあるトゲに触れると痛みを感じるほどしっかりしています。また、葉の付け根にも違いがあります。ノゲシは付け根の先端がとがって茎を抱くのに対し、オニノゲシは丸く閉じたような状態でしっかりと茎を抱き込みます。

アキノノゲシとの違い

アキノノゲシ(秋の野芥子)は、その名の通り主に秋に花を咲かせるキク科アキノノゲシ属の植物です。「ノゲシ」に似ていて秋に花を咲かせるため「秋のノゲシ」と名づけられました。ノゲシが4〜10月頃に花を咲かせるのに対し、アキノノゲシは8〜12月頃花を咲かせます。

ノゲシとアキノノゲシの違いは、「花」と「葉」と「草丈」です。
ノゲシの花ははっきりした黄色ですが、アキノノゲシの花は淡い黄色で、個体差や光の当たり方によっては、白っぽく見えることもあります。また、アキノノゲシの方が1株当たり多くの花をつけます。
アキノノゲシの葉の形は細長く、葉のふちの切れ込みが少なく、トゲがありません。また、草丈は1メートルから2メートル近くなることもあり、花姿は同じキク科のヒメムカシヨモギにも似ています。

駆除方法は同じなので、見分けられなくても大丈夫

外見上の細かな違いはあるものの、分類学的に近い仲間であり生態も似ているので、効果的な駆除方法や使用する薬剤の種類、駆除のタイミングはおおむね同じです。そのため、どの雑草か特定できなくても大きな問題はありません。

ノゲシの駆除方法

ノゲシは種をつけると爆発的に広がるため、見つけたら早め早めの対処がおすすめです。成長段階や周囲の環境に合わせて、最適な駆除方法を選びましょう。

手で抜き取る

数が少ない場合や、まだ株が小さい時期であれば、手で引き抜くのが最も安全で確実です。雨が降った翌日など、土が柔らかくなっているタイミングがおすすめです。
抜く際は茎の根元をしっかりと持ち、真上に引き上げるようにして根ごと抜き取ります。根が残るとそこから再生することがあるため、できるだけ途中で千切れないように注意しましょう。
オニノゲシが混ざっている可能性を考慮し、作業時は厚手の手袋を着用すると安心です。

地上部を刈り取り、根を掘り起こす

大きく成長している場合、根ごと抜き取るのは困難です。その場合は、まず鎌や草刈り機などで地上部を刈り取った後、シャベルなどで根を掘り起こしましょう。ノゲシの茎は空洞で簡単に折ることができるので、数が少なければ折って回収しても構いません。
根を掘り上げる際は、根の周りの土を少しほぐしてから持ち上げるようにすると、きれいに回収しやすくなります。

除草剤を使用する

手作業や刈り取りでは追いつかない広い面積に生えている場合や、作業時間を短くしたい、もしくは確実に枯らしたい場合には除草剤を活用しましょう。適切な薬剤を選び、ラベルに記載された使用方法を守って散布してください。

ノゲシの駆除におすすめの除草剤

状況や安全性の優先度に合わせて、ノゲシに対して高い効果を発揮する除草剤の選び方と使用上の注意点を解説します。

すでに生えているノゲシに効果的な除草剤

今生えているノゲシを枯らしたい場合は、成分が根まで移行して植物全体を枯らす「非選択性茎葉処理剤(ラウンドアップマックスロード、サンフーロンなど)」を使用します。葉や茎に直接散布することで、高い防除効果が期待できます。

生える前のノゲシに効果的な除草剤

ノゲシを発生させたくない場所には、「土壌処理剤(粒剤タイプ)」が有効です。これをノゲシが芽吹く前のタイミングであらかじめ散布しておくことで、土の中に残っている種子が発芽するのを防ぎ、長期間にわたってきれいな状態を維持できます。

除草剤を使用する際の注意点

除草剤を使用する際は、ラベルに記載の注意事項を守ることが重要です。散布時はマスクや手袋、長袖を着用し、風や雨で薬剤が周囲に流れないよう注意しましょう。畑や家庭菜園の近くで使用する場合は農薬登録がされた除草剤を選び、適用条件を必ず確認してください。

また、海外では特定の除草剤に対して耐性を持つノゲシが確認されています。同じ除草剤を使い続けても効果が現れにくい場合は、異なる有効成分の除草剤に切り替えるか、手作業による物理的な駆除を組み合わせるようにしましょう。

ノゲシを二度と生やさないための予防対策

ノゲシは一度駆除しても、周辺から種が飛んできたり土の中に種が残っていたりすると、再び発生します。駆除しきるには、再発生を未然に防ぐ予防対策が最も重要です。

開花前に駆除して種を飛散させない

最も重要な再発防止策は、ノゲシが花を咲かせる前に駆除することです。黄色い花が咲き終わると、すぐに白い綿毛ができ、風で種が散らばってしまいます。まだ株が小さく、花が咲く前の段階で抜き取る習慣をつけましょう。

周辺の除草を定期的に行う

自分の敷地内だけでなく、敷地に隣接する道路際や境界線もこまめにチェックしましょう。周辺でノゲシが育つのを放置していると、そこから種が飛んできます。花が咲く前に対処し、種を実らせない、飛ばさせない環境づくりを行うことが最大の予防策になります。

防草シートやマルチング材、グランドカバープランツなどで地表を覆う

ノゲシの種子は、日光を浴びることで発芽が促進される性質があります。そのため、土壌を露出させず、光を遮断することが予防になります。植物を植えないエリアには遮光性の高い「防草シート」を敷き、その上に砂利やバークチップを重ねることで、見た目を損ねず発芽対策ができます。
また、芝やクラピア、タイムなどのグランドカバープランツを植えて地表を覆いつくすことで、ノゲシが入り込む隙間をなくし、繁殖を阻害することができます。

ノゲシの駆除に関するよくある質問

駆除に最適な時期はいつですか?

ノゲシの駆除に最も適している時期は、3~4月頃、あるいは9~10月頃です。この時期は根の張りがまだ浅いため、手作業による抜き取りも楽に行えます。大株に育つと引き抜くのにも大きな労力を伴うため、成長初期を狙うのがおすすめです。

Q. 抜いたノゲシの処分方法は?

A. 抜き取ったノゲシはそのまま地面に放置せず、可燃ゴミとして処分しましょう。すでに花が咲いている状態のノゲシを抜いて放置すると、刈り取られた後でも種子が成熟して綿毛を飛ばすことがあります。
駆除した株はルールに従って処分してください。

Q. ノゲシは食べられますか?

A. 実はノゲシは山菜(野草)として食べることができます。特に春先の柔らかい新芽や若葉が適しています。ただし苦味があるため、調理する際は熱湯で茹で、冷水にさらしてアク抜きをしましょう。アクを抜いた後はおひたしや和え物、炒め物にするほか、生のまま衣をつけて天ぷらにするとおいしくいただけます。
よく似た「ノボロギク」という雑草には肝臓に害を及ぼす有毒成分(ピロリジジンアルカロイド)が含まれています。完全にノゲシであると特定できない場合は口にしないでください。

ノゲシは予防と早期駆除で徹底対策しよう

ノゲシは非常に繁殖力が強く、放置すると瞬く間に広がってしまう手ごわい雑草です。しかし、「種子ができる前に処理する」という鉄則を守れば減らしていくことが可能です。手作業と除草剤を使い分けて見つけ次第取り除き、芽吹きにくい土壌を作ることで、ノゲシが生えない環境を目指しましょう。

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