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ムラサキカタバミの効果的な駆除方法とは。イモカタバミとの違いや、発生原因・予防対策を解説

ムラサキカタバミの効果的な駆除方法とは。イモカタバミとの違いや、発生原因・予防対策を解説

庭や家庭菜園にいつの間にか生えていて、抜いても抜いても生えてくるハート形の葉をした雑草、ムラサキカタバミ。かわいらしいピンク色の花を咲かせますが、繁殖力はかわいくありません。本記事では、ムラサキカタバミの特徴や発生原因、類似種であるイモカタバミとの違いや、駆除方法から予防対策まで、詳しく解説します。

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ムラサキカタバミとはどんな雑草?

ムラサキカタバミ

ムラサキカタバミ(紫片喰)は南アメリカ原産の多年草で、江戸時代に観賞用として日本に持ち込まれました。現在では全国的に広く野生化し、雑草として知られています。

ムラサキカタバミの特徴

葉はハート型をした3枚の小葉が1つの柄に集まっています。葉を見てクローバーだと思う人もいるかもしれませんが、クローバー(シロツメクサ)は丸い葉をしており、カタバミのように切れ込みがなく、別の植物です。
5枚の花びらのあるピンク色の小さな花を咲かせます。花の直径は1.5センチ程度で、中心部にある「やく」と呼ばれるおしべの先端部分は白いです。また、葉の裏側、特に縁の近くにオレンジ~黄色の小さな斑点があります。
「就眠運動」と言って、曇りや雨の日、夜間には葉や花を閉じる性質があります。

就眠運動

雨で花を閉じているムラサキカタバミ

ウイルス(TYLCV)の宿主になる可能性がある

ムラサキカタバミはTYLCVの宿主になることがあると報告されています。タバココナジラミを介してウイルスを保有すると、ムラサキカタバミを中継点としてさらに他の植物に伝染させる可能性があります。
このウイルスがトマトやトルコギキョウに感染すると、トマト黄化葉巻病やトルコギキョウ葉巻病が発生します。
感染してもムラサキカタバミには目立った症状が現れないことが多く、ウイルスを保有しているかどうかを見た目で判断することは困難です。近くでトマト類やトルコギキョウを育てている場合は、早めに取り除くのがよいでしょう。

ムラサキカタバミの発生原因と広がり方

ムラサキカタバミが侵入する主な原因は、新しく購入した植物の苗や土に、鱗茎(りんけい)が混入していることです。この植物は国内では基本的に種子を作りませんが、地中で「木子(きこ)」と呼ばれる小さな鱗茎を無数に作ることで繁殖します。スコップで土を耕したり、引き抜こうと株を引っ張ったりした際に、この鱗茎が地中でバラバラに外れて散らばり、それぞれから新しい株が発生し、増えます。

ムラサキカタバミが発生しやすい場所

日当たりがよく、適度に水分がある場所を好むため、花壇や家庭菜園、芝生の中、空き地などでよく見られます。また、一度耕されて土が柔らかくなった場所は地中で鱗茎が移動しやすくなるため、手入れをされている場所ほど発生しやすい傾向にあります。

ムラサキカタバミとイモカタバミの違いと見分け方

ムラサキカタバミに非常によく似た雑草に「イモカタバミ」があります。どちらも同じカタバミ科カタバミ属で、よく似た形の葉と花をしています。イモカタバミも観賞用として導入され、第二次世界大戦後に日本に入り、現在では全国的に広がっています。

花の色の違い

比較

イモカタバミの花は、大きさはムラサキカタバミと同程度ですが、色が濃いピンク色をしています。特に花の中心部が濃い紫色になっており、おしべの「やく」が黄色いのが特徴です。一方、ムラサキカタバミは花の色が全体的に淡く、やくが白いため、花の色を見比べることで簡単に見分けることができます。

増え方の違い

ムラサキカタバミが細かく外れやすい「鱗茎」で増えるのに対し、イモカタバミは文字通り「イモ」のような塊茎を地下に形成して増えます。イモカタバミの塊茎は比較的しっかりとまとまっているため、ムラサキカタバミよりは散らばりにくいです。

駆除方法は同じなので、見分けられなくても大丈夫

どちらであっても、地中の鱗茎や塊茎を取り除くか、適切な薬剤を使用して枯らす必要がある点に違いはありません。そのため、生えているのがどちらかわからなくても問題はありません。

ムラサキカタバミの駆除方法

ムラサキカタバミを見つけたら早め早めの対処がおすすめです。手軽に実践できる身近な方法から、効率的な手段まで紹介します。

熱湯をかけて弱らせる

コストをかけたくない場合に有効なのが熱湯を使った方法です。熱湯を株元に直接かけることで、地表近くの葉や茎を枯らすことができます。ただし、この方法では地中の鱗茎までは熱が届きにくく、地上部を枯らす効果にとどまることが多いため、根気強く繰り返す必要があります。また、周囲の枯らしたくない植物に熱湯がかからないよう十分注意してください。あくまで使うのは水なので、薬剤を使うのに抵抗がある場合にもおすすめです。

掘り起こして鱗茎を取り除く

手作業で確実に対処するには、シャベルなどで株の周りを大きく深めに掘り起こし、土ごとふるいにかけて鱗茎をすべて回収する方法が効果的です。地上部を引っ張って抜くだけでは、地中の鱗茎が千切れて土の中に残るので、かえって増やすことになってしまいます。少し手間はかかりますが、手作業による駆除では最も効果的な方法です。

除草剤を使用する

手作業や刈り取りでは追いつかない広い面積に生えている場合や、作業時間を短くしたい、もしくは確実に枯らしたい場合には除草剤を活用しましょう。適切な薬剤を選び、ラベルに記載された使用方法を守って散布してください。
芝の中に生えてしまって、手作業では鱗茎を散らしてしまうような場合にも効果的です。

ムラサキカタバミの駆除におすすめの除草剤

除草剤を選ぶ際は、現在の発生状況や目的に合わせて使い分けるのが重要です。

すでに生えているムラサキカタバミに効果的な除草剤

広がったムラサキカタバミを一網打尽にするには、「非選択性茎葉処理剤」がおすすめです。特に成分が葉から侵入して根まで届く「グリホサート系」がよいでしょう。散布すると、数日から数週間かけて地中の鱗茎まで効いていきます。発生状況によっては再処理が必要になる場合があるので、完全に枯れるまでは定期的に観察するようにしてください。
スプレータイプであれば、狙った雑草だけにピンポイントでかけられる上、土壌に落ちると効力を失うため、家庭菜園の近くでも比較的安心して使えます。

芝の中に生えてしまったムラサキカタバミを駆除したい場合は、「選択性除草剤」を使用します。芝は枯らさず、雑草だけを枯らすことができます。
生えている芝の種類によって使用できる除草剤が異なるので、製品のラベルをよく読んで選んでください。合わない除草剤を使用した場合、芝まで枯れてしまうことがあります。

生える前のムラサキカタバミに効果的な除草剤

一度除草した場所に新たな芽を出させないためには、土壌処理剤を使用します。土の表面に薬剤の膜を張ることで、土の中に残った小さな鱗茎が新しく芽を出すのを防ぎます。ただし、このタイプは近くに植えてある花や野菜の成長にも影響を与えるため、製品のラベルをよく確認してください。

除草剤を使用する際の注意点

除草剤を使用する際は、ラベルに記載の注意事項を守ることが重要です。散布時はマスクや手袋、長袖を着用し、風や雨で薬剤が周囲に流れないよう注意しましょう。畑や家庭菜園の近くで使用する場合は農薬登録がされた除草剤を選び、適用条件を必ず確認してください。

ムラサキカタバミの効果的な予防対策

加工前

駆除の後は、再びムラサキカタバミがはびこるのを防ぐための環境づくりが重要です。

ムラサキカタバミの混入していない苗を買う

ホームセンターなどで売られている苗には、ムラサキカタバミが生えていることがあります。こういった苗から庭や家庭菜園にムラサキカタバミを持ち込んでしまうことが多いので、店頭で確認できる場合は購入を避けましょう。
購入した苗にムラサキカタバミがついていた場合は、植え付けの際に鱗茎を取り除いてから植えるようにしましょう。

防草シートやマルチング材、グラウンドカバープランツなどで地表を覆う

駆除した後の土の表面に防草シートを敷いて光を遮断することで、地中の鱗茎が芽を出して成長するのを抑えることができます。 ただし、遮光率が低いシートの場合はこぼれた光を拾って芽を出すことがあるので注意しましょう。防草シートの上から人工芝などを敷くと、より効果的です。

ムラサキカタバミの駆除に関するよくある質問

Q. ムラサキカタバミは人体に害がありますか?

ムラサキカタバミには「シュウ酸」という成分が多く含まれています。酸味があり、一度に大量に摂取すると尿路結石などの原因になることがありますが、普通に触るだけであれば皮膚がかぶれたり、直接的な害が及んだりすることはありません。ただし、ペットが誤って大量に食べてしまうとシュウ酸中毒を起こす危険性があるため、ペットの通り道からは速やかに排除しておくのが安心です。

Q. 駆除に最適な時期はいつですか?

駆除のベストシーズンは、生育期にあたる春から初夏、または秋口です。この時期は葉がしっかりと茂っているため、葉から吸収させるタイプの除草剤の効果が出やすくなります。また、地中の鱗茎がまだ小さく、数が増えすぎる前の春先に手作業で丁寧に掘り起こすのも非常に効果的です。

Q. 小さな鱗茎が取りきれないときはどうすればいいですか?

手作業による掘り起こしだけでは、砂粒のような極小の鱗茎をすべて取り除くのは困難です。このような場合は、無理に一度で終わらせようとせず、再び芽が出てきたタイミングを見計らって、その都度小さいうちにピンポイントで引き抜くか、スポット的に少量の除草剤を塗布して段階的に減らしていく根気強いアプローチが現実的です。

Q. 駆除したムラサキカタバミはどう処分すればよいですか?

引き抜いたり掘り起こしたりしたムラサキカタバミは、そのまま庭の隅に放置したりコンポストに入れたりしてはいけません。驚異的な生命力を持っているため、乾燥に耐えて土の上で再び根を張ったり、堆肥(たいひ)の中で鱗茎が生き残って全体に広がったりします。処分する際は、自治体のルールに従って処分してください。

ムラサキカタバミの生態を理解し、適切な時期に駆除・予防しよう

ムラサキカタバミは厄介な雑草ですが、「地中の鱗茎で増える」という生態を正しく理解していれば、対処は可能です。手作業と除草剤を使い分けて見つけ次第取り除き、芽吹きにくい土壌を作ることで、ムラサキカタバミを駆除しましょう。

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