
- 熊本の特徴
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1.熊本県ってどんなところ?
熊本県は九州地方の中央部にある県です。県北部にある阿蘇山は現在も活動中の火山で世界最大規模のカルデラで知られ、その中に農地や牧草地が広がっています。また、県南西部の海上には、大小120余りの島々からなる天草諸島があります。天草諸島を除く熊本県は、有明海や八代海に面した西側以外の三方を九州山地などの山に囲まれており、夏は暑く冬は寒い内陸性の気候。また、東シナ海からの暖かく湿った空気が山地に当たり、上昇気流が発生することで大雨や集中豪雨が発生しやすいのが特徴です。
この雨が菊池川や緑川、球磨(くま)川などの一級河川へと流れ、熊本県を豊富な地下水などの水資源にも恵まれた土地にしています。
| 熊本県基本データ | ||
|---|---|---|
| 総面積 | 7,409.46km2 | 全国15位 |
| 総人口(※) | 1,728,098人 | 全国23位 |
※ 2024年1月1日時点(住民基本台帳より)

2.熊本県の農業の現状は?
熊本県の2022年の農業産出額は3512億円で、全国5位。そのうち野菜が1248億円と九州で1位、全国でも4位と野菜の生産が盛んな県です。また、耕地面積は10万4300ヘクタールで、そのうち田は6万4000ヘクタールとコメの生産量とともに九州一です。八代市が一大産地として知られる畳の原料、いぐさも水田で栽培される作物で、その生産量は全国シェアの9割を占めます。「くまもと県産い草」はGI(地理的表示)産品にも登録されています。
熊本県といえば馬刺しが全国的に知られており、馬肉の生産量が2020年に1723.7トンで日本一です。桜肉とも呼ばれる赤い馬肉をはじめ、県では熊本のおいしい食材を「くまもとの赤」ブランドとして認定しアピールしています。
3.熊本県の代表的な農産物は?
熊本県では気候の特徴を生かした周年でのトマトの栽培が可能で、日本一のトマト産地として知られています。土壌塩分濃度が高い海沿いの干拓地で栽培される「塩トマト」は糖度が高く、その希少性から贈答用などにも重宝されています。また寒暖差の大きさや豊かな地下水を生かしてスイカ栽培も盛んに行われ、生産量は全国1位。畜産では阿蘇地方を中心に酪農が盛んで、九州一の生乳生産量を誇ります。
そのほか、花きの宿根カスミソウは作付面積・出荷量ともに全国1位、ナスやメロンの生産量は全国2位、イチゴは全国3位と、多くの品目で生産量の上位を占め、かんきつ類の生産も盛んです。熊本県は、野菜、果樹、畜産、花き類、いぐさなどの工芸作物と、幅広い分野での農業が可能な土地と言えるでしょう。
4.熊本県の就農状況は?
熊本県の農業就業人口は2012年から2万人以上減少している一方、自ら農業経営を始める人は年に300人前後います。また、法人化や企業の農業参入も進んでおり、そこでの雇用就農をする人もいます。
2023年度の熊本県の新規就農者は402人で、そのうち220人が自ら農業経営を始めた新規参入者で、減少傾向にあります。
施設園芸が盛んな熊本県では、新規就農者の38%は施設園芸で野菜の栽培に取り組んでいます。施設園芸は初期投資に費用がかかりますが、熊本県では「新規就農スタートアップ支援力強化事業」があり、新規就農の際の中古ハウスの補修費や新設ハウスの導入に際しての補助があるなど、支援体制も整っています。
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