マイナビ農業TOP > 農業ニュース > リゾットには古米が合う?記者が食べ比べてみた

リゾットには古米が合う?記者が食べ比べてみた

柏木 智帆

ライター:

連載企画:お米ライターが行く!

リゾットには古米が合う?記者が食べ比べてみた

「『新米はおいしい』は本当?」【前編】【後編】でご紹介したように、古米には古米の魅力があります。鮨屋のシャリに古米が重宝されていることは知られるようになりましたが、実はリゾットにも古米が合うのです。リゾットの本場イタリアでは、新米よりも古米が高価というからびっくり。「古米」というよりは「ビンテージ米」として価値あるものとされているそうです。“古米リゾット”はおいしいのでしょうか?検証してみました。

twitter twitter twitter

イタリアでは「ビンテージ米」が主流

イタリアでリゾットに使われる代表品種CARNAROLI(カルナローリ)

まずはリゾットと古米の相性について情報収集。すると、農業をしながらレストランプロデュースや料理教室の開催など菜園料理家として活動する藤田承紀(ふじた・よしき)さんが「イタリアにいたとき、日本のように『新米』をうたうお店は見かけませんでした」と教えてくれました。店先に「新米」ののぼり旗が立ち、米袋に「新米」シールが貼られる日本とは大違い。やはり新米に対する特別感は日本ならではのようです。

「日本ではお米をそのまま食べるため甘さや食感が求められますが、チーズやトマトやオイルなどの旨みを合わせるリゾットでは、味の強すぎないさらりとしたお米の方が使いやすいです。そのため、収穫から時間を置き水分が抜けて硬化したお米の方が、リゾットに合うと思います」(藤田さん)

藤田さんは以前に、「ササシグレ」という品種のお米の1年物、2年物、4年物を水とオリーブオイルと塩だけでリゾットにしました。すると、1年物はまだ水っぽく、4年物は少々の古米臭。リゾットに適していたのは2年物だったと言います。

これはぜひ実際に食べて確かめてみたい…ということで、イタリアンのシェフを訪ねました。

1 2 3

関連キーワード

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する