自分の作った作物が、都会の消費者にどれだけ受け入れられるかを試してみたい!
21日に出店した山梨県甲府市の市川氏は、2018年に新規就農した駆け出し農家です。以前はサラリーマンであった市川氏は、山梨県甲府市で既に新規就農していた菅沼氏の下で就農体験をし、農家になることを決意。神奈川県から山梨県に移住して農業を始めました。
以前から同県北杜市内の個人宅の庭先で、自主的に “ソロ朝市” を開催していた市川氏は、さらに経験を積むために『YEBISU Marche』への出店を決断。東京の恵比寿という、今までと全く違う環境で都会の消費者に自分の作った作物が受け入れられるか試してみたいと、就農体験の際にお世話になった菅沼氏と一緒に出店しました。
10月21日(日)『当日のピックアップ商品』
マコモダケ
マコモダケはマコモの根元に出来る肥大した茎の部分を指し、イネ科の多年草で別名『ハナガツミ』と言われます。マコモダケはクセがほとんどなく、柔らかい筍のような歯ざわりがあり、ほのかな甘味とかすかにとうもろこしのような香りがします。天ぷらなどにして調理するとおいしいです。まだまだスーパーなどでは見られない珍しい野菜です。収穫時期が短く9月中旬から10月末が旬な時期です。
青パパイヤ
見た目は硬そうですが包丁で簡単に切れます。パパイヤと青パパイヤは基本的には同じ果実ですが、実が十分に熟してからフルーツとして食べるのがパパイヤ、熟す前に収穫し野菜として食べるのが青パパイヤです。生でも野菜として食べれる他、炒め物としてもパパイヤイリチーという沖縄料理があります。
『すももの塩ジャム』
現役大学生が販売をした『すももの塩ジャム』は、農家の高齢化による「労働力不足」と「収入減少」という2つの課題を解決するために生まれた商品です。
企画・販売を行った『LEVEL ONE』は、「学生主導による地域課題の事業化」を目的として、東京農業大学の学生が中心となって活動する有志団体です。
すもも農家の中には、栽培しても人手不足によりすべてを収穫しきれないという課題を持つ農家もいます。そこで、すももの収穫と出荷を団体の学生が手伝い、その対価として得る、農家が出荷しない完熟したすももを加工販売し、売上の一部を農家へ還元する新規事業を計画しました。この事業により生まれたのが『すももの塩ジャム』です。
すももはリンゴ酸を中心に、クエン酸などを多く含んでおり疲労回復に効果があります。また、長時間の運動による筋肉のけいれんを防ぐカリウムなどのミネラルを多く含んでいることから、運動後に効率的な栄養補給を行うことが可能です。そのすももに塩を加えた『すももの塩ジャム』は、疲労回復と塩分補給を兼ねた、甘くてすっぱくてしょっぱい不思議な味の、運動後にぴったりな商品です。
【出店後の感想】
市川氏
初めて都会のマルシェに出店し、地元のお客様とは客層が違うことに戸惑いもありましたが、今後に生きるような実りある経験となりました。
食材に対する知識が高い方も多く、逆にこのような食べ方もありますよとの意見もいただき勉強になりました。自分が生産した野菜などに高い関心を持っていただき、嬉しかったです。今回は台風の被害で処分を検討していた規格外のナスも販売しましたが、見た目は傷ついていても中身には問題ないという認識をいただき、ご購入いただけました。お客様とのコミュニケーションも含め、これから自分が目指す農業を垣間見た気がしました。出店して楽しかったです。
菅沼氏
開店前からお客様が『マコモダケ』に興味を示し、食べ方、調理方法を聞かれました。珍しい食材ということもあり、すぐに完売できました。マルシェなので、お客様に喜ばれる珍しい野菜などは注目を浴び、購入に結びつくことが実感できました。お客様の喜ぶ姿が見られて、明日以降の農作業もやりがいがあります。
新たな食文化として、こだわりの農作物を用意しました!
『フルーツすぎうら』は全国のこだわりの果物を販売する果物屋で、主に贈答用の高級果物などを販売しています。今回マルシェに足を運んだお客様に、新たな食文化として各地のえり抜きのおいしい農産物を用意しました。
10月28日(日)『当日のピックアップ商品』
『皮ごと奇跡のバナナ』
バナナは輸入が99%と言われておりますが、『皮ごと奇跡のバナナ』は日本で作られた皮ごと食べれる希少なバナナです。生産数がごくわずかしかない為、購入することも難しく、値段は通常のバナナよりは高いですが、表面の皮は薄く、もっちりとした食感で糖度が高く甘いのが特徴です。今回は千葉県成田市で生産されたバナナをごくわずかですがご用意しました。シュガースポットという黒い点がポチポチと出た時が食べごろです。皮ごと食べられる奇跡のバナナをご賞味ください。
『黒あま柿』
和歌山県紀ノ川市で種なし柿を特別な方法で栽培した黒い果肉の最高峰柿。一つひとつ袋をかけ、甘くでき上がった柿のみ厳選しているプレミアムな『黒あま柿』で、果肉全体が黒砂糖をまぶしたような真っ黒な色をしているのが特徴です。甘くて濃厚な味なので贈答用にも向いています。今が旬な時期となりお勧めの商品です。
千葉県産いちじくジャム/アイベリージャム/ブルーベリージャム
『働く障碍者の仕事に光を当てる!』のテーマの下、千葉県障碍者就労事業振興センター主催で行われた『はーとふるメッセ・オブ・ザ・イヤー2010』の大賞受賞商品です。自信の一品、自慢の逸品を自社で生産する千葉県内の施設、事業所を対象としたコンテストのため、すべて千葉で採れた絶品フルーツを使用。ごろっとした果実と砂糖とレモン汁だけで仕上げています。優しい味をご賞味ください。
【お客様の声】
「奇跡のバナナですか? ちょうど昨日テレビで見ました。皮ごと食べれるんですか? 皮の味は? 触感や甘さはどんな感じですか?」
「この柿は真っ黒ですね。見た目も高級ですし試食しましたが非常に甘くてジューシーですね! お土産に1ケースください!」
「今日のお勧めの商品はなんですか? 皮ごとバナナ食べてみたいですが値段的に手が届きません」
「生落花生ですか?実が大きいですがどのように食べればよいですか?」
「皮ごとバナナ買ってみたいですが食べごろはいつ頃ですか?」
出店を終えて
10月も旬で珍しいこだわりの商品をご提供させていただきました。なかなか流通していない商品ということもあり、自宅に帰って食べることを楽しみにご購入されるお客様の笑顔がたくさん見られました。『皮ごと奇跡のバナナ』に興味を持って、どんな商品か質問をされるお客様が多かったです。今後も引き続きマルシェでしか販売しない、旬で珍しい商品をご用意していきます。
過去の開催の様子はこちらから!
【売る、学ぶ、コラボする-東京・恵比寿のコンセプト型マルシェの魅力】
【人気の都市型マルシェ「YEBISU Marche」に「マイナビ農業selection」が登場!】
『YEBISU Marche』開催レポートvol.1(2018.5.20・5.27)
『YEBISU Marche』開催レポートvol.2(2018.6.17・6.24)
『YEBISU Marche』開催レポートvol.3(2018.7.22・7.29)
『YEBISU Marche』開催レポートvol.4(2018.8.19・8.26)
『YEBISU Marche』開催レポートvol.5(2018.9.23・10.24)