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ズバリ! 草刈り初心者必見「迷わないで刈払機を選ぶ方法」

ズバリ! 草刈り初心者必見「迷わないで刈払機を選ぶ方法」

この時期、ドンドンはびこってくるのが雑草です。狭い場所なら手作業による草刈りでこと足りますが、畑周りや広い庭といったスペースはそうもいきません。「刈払機」という文明の利器に頼らざるを得なくなります。
ところが、いざ購入しようとすると、選ぶのが難しい。草を回転する刃で刈り取るという単純な機械なのに、機種も多いしスタイルもさまざまで、迷ってしまう人が多いようです。
そこで、農機具屋である私達が、決め打ちで刈払機を選択する方法をアドバイス! 
雑草との戦いに挑もうとして迷っている皆さんは、ぜひご一読ください。

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初めての刈払機、選ぶならコレ!

ズバリ! 結論から言います。
初めて刈払機を買うのなら、

「25ccクラス・エンジンもしくは18Vバッテリー式のUハンドル仕様で、刃はチップソー」の刈払機が良い。

なぜならば…25ccクラス・エンジン

刈払機に搭載されたエンジンの排気量はメーカーによって微妙に違いますが、21cc、25cc、27cc、30cc前後が主流です。
では、なぜ25ccクラスが良いのか? 25ccクラスは軽くもなく重くもなく十分なパワーを持っていて、快適な草刈りができるからです。

21ccクラスは軽量ではありますが、ナイロンカッターを使うにはちょっと力不足。パワーがほしいナイロンコードに替えた時に切断力が少し弱くなってしまいます。このことに目をつぶるなら、21ccクラスは特に初心者や女性にはオススメです。

27cc、30ccクラスになると強力ではあるけれど重さはヘビー。もうプロ仕様と言っていいでしょう。ツル草や小さな木が茂ったヤブや林、公園みたいな場所に向いているクラスです。初心者には少し身に余るエンジンかもしれません。

なので、25ccクラスがちょうど良い。場合によっては21ccクラスでもOKです。

ゆえに…ちょうどいい重さとパワーの25ccクラスのエンジンが良い。

25ccクラスの刈払機

なぜならば…18Vバッテリー式

最近、リチウムイオン電池の性能が向上して、世界的に農機具や園芸工具のバッテリー化が進んでいます。刈払機も例外ではなく、エンジン離れが進行中。あの刈払機に特有の騒音も少ないし、ガソリンいらずでエコなバッテリー式は、これから主流になりそうです。

バッテリーの電圧は、とくに電化に力を入れている「マキタ」を例にとると、14.4V、18V、36Vとなります。中でも18Vが良いという理由のひとつは重量です。エンジン式に比べるとかなり軽量のバッテリー式とはいえ、36Vの場合は18Vのバッテリー2個を使用するので、女性などにはちょっと手ごわい重さになります。

18Vが良いという他の理由は、パワーと使用時間です。14.4Vでもそれほど非力ではありませんが、連続運転時間に差があります。低速で約4時間も使える18V。出力換算すると21ccエンジン以上の力を持っているので、長時間でもラクラク草刈りができます。

ライト級のウエイトでミドル級のパワー。18Vバッテリー式の刈払機はスグレモノです。

ゆえに…ライト級の重さでミドル級パワーの18Vバッテリー式が良い。

18Vバッテリー式の刈払機

なぜならば…Uハンドル

刈払機のハンドルには、Uハンドル、ループハンドル、2グリップの3タイプがあります。
「Uハンドル」は、両手の均等な力で刃を自然に振るので操作がしやすく、ストロークも広くすることができます。人間工学的にも素直な形です。

片方の手が支点側で逆の手が刃の動きをリードする側にして手さばきするのが「ループハンドル」と「2グリップ」仕様。細かい動きが素早くできるので、傾斜地や石・木などの障害物が多い場所に適しています。ただ、左右の手が違う動きをするので、コントロールするのがちょっと難しく、どちらかというとプロ向きです。

私達は農機具屋として、これまでたくさんの刈払機を販売してきましたが、これまでループハンドルや2グリップタイプをお買い上げのお客様はひとりもいないのが現実。無難だからというわけではなく、やはり「Uハンドル」は使い勝手が良いからだと思います。

ゆえに…扱いやすくストロークが広くとれるUハンドル仕様が良い。

Uハンドル


ループハンドル


2グリップ

なぜならば…チップソー

チップソー、ナイロンカッター、金属刃、樹脂刃。
刈払機の刃は4種類ほどあります。

「ナイロンカッター」は回転するコードで草を刈るタイプ。硬いものに当たっても柔軟性があり逃げることができるので、木や石などの障害物の多い所に適しています。ナイロンのヒモなので切断力は弱いですが、安心感には代えられないという人はこちらをどうぞ。

ナイロンコードより切れ味が良いのは「樹脂刃」ですが、金属に比べられたら「歯(刃)が立ちません」。ポジショニングがやや中途半端とも言えます。

切れ具合が鋭いのは、やはり「金属刃」。2枚から8枚ほどの刃で構成されています。切れ味は良いのですが、刃が鈍ってきたら研ぐ必要があるのでメンテナンスが大変。石などに当たった時の衝撃が大きいという難点もあり、初心者にはオススメできません。

オールマイティーと言えるのが「チップソー」。切れ味も使い勝手も良いという優等生です。コストパフォーマンスも良いし、やはり広く普及しているだけのことはありますね。

ゆえに…切れ味も使い勝手も優れている万能派のチップソーが良い。

チップソー


金属刃


ナイロンカッター


樹脂刃

まとめ:ストレスを感じずに草刈りができる刈払い機を選ぶべし!

初めて刈払機を買うのなら「25ccクラス・エンジンもしくは18Vバッテリー式のUハンドル仕様で刃はチップソー」が良いです。

理由は、25ccクラス・エンジンと18Vバッテリー式はちょうどいい重さとパワーだから。刈払機による草刈り作業は重労働とまでは言いませんが、かなり骨の折れる仕事です。できるだけストレスを感じない重さとパワーのバランスが大事だと思います。

Uハンドルが良いというのも、あまり「ストレスを感じない」からです。人間のカラダが素直に動く。リズミカルに草を刈ることができる。心身ともに疲れを軽減するのがUハンドルではないでしょうか。

チップソーも同様です。切れ味と使い勝手が良ければそれほど「ストレスを感じない」。
この「ストレスを感じない」ことが大事なのは、刈払機に限らずほとんどの農機具にも言えることではないでしょうか。ヒトが使う機械や道具全般に通じることかもしれません。
何かを選ぶ時、「ストレスを感じない」をひとつの基準にしてみてはいかがでしょう。

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