「農」は意外と近くにある! 「まちなか農業」の多様な機能をオンライングルメイベントで体験

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「農」は意外と近くにある! 「まちなか農業」の多様な機能をオンライングルメイベントで体験

「農」は意外と近くにある! 「まちなか農業」の多様な機能をオンライングルメイベントで体験
最終更新日:2020年11月17日

皆さまは暮らしの中で、身近に農業と触れることはありますか?都心に近い農地は「まちなか農業」としてさまざまな機能を持ち、私たちの生活を支えています。そんな都市の農業のあり方や役割を知ることで、「農」への関心が深まり、暮らしはもっと豊かになるはず。そこで今回は「まちなか農業」の可能性を掘り下げるとともに、東京の採れたて野菜を使ったオンライングルメイベントの模様をお届けします。

「まちなか農業」×「暮らし」がもたらす可能性

「農業」と聞くと、自然豊かな地域で営まれているイメージが先行し、首都圏で行われていることを想起する方は多くないでしょう。確かに東京都では2020年7月15日時点の農地面積が6530ha、総面積の約3.0%(農林水産省「令和2年耕地面積」より)と、地方に比べて少ないです。一方で、市街化区域内(注1)では都市化の進展により農地の細分化や点在化が進み、市街化調整区域(注2)では農業振興地域をはじめとする比較的まとまった農地が広がっている傾向にあります。

(注1)すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域
(注2)市街化を抑制すべき区域

こうした都市部の農業は地方の農家に比べて農地の面積は小さいものの、消費地に近いという利点を生かした「まちなか」ならではのさまざまな取り組みが行われています。

「まちなか農業」が作物の生産以外に持っている機能には次のようなものがあります。

・まちに畑があることで美しい景観をつくる

・農業体験を通し、地域に交流を生む

・農や食を通して学びの機会をつくる

・新鮮な採れたて野菜を販売し地産地消にはたらきかける

・まちの環境を守るはたらき

・災害時の避難場所、食料、水などの提供

このように、身近な農業体験の場の提供や災害に備えたオープンスペースの確保、安らぎを与える緑地空間など多彩な機能を持つ「まちなか農業」。それは、都市で暮らす人にこそ必要なものであり、まちなかに「あるべき」存在といえます。

オンラインイベントで体感する「まちなか野菜」の魅力

こうした「まちなか農業」の魅力を多くの人々に感じてもらおうと、都市農業の日(11月2日)の前日、11月1日に開催されたのが、グルメアプリ『KitchHike(キッチハイク)』とのコラボで行われた食体験のオンラインイベントです。東京都国分寺市や立川市等で採れたニンジン(アロマレッド)や里芋、ネギ等旬の「まちなか野菜」を使い、料理を作りながら、暮らしの身近にある「農」を体感した同イベント。

参加者はクッカーに倣いながら、手作りラー油やアロマレッド人参のフリルサラダ、チーズ風味の里芋あげやき、ニンジンと長ネギのちじみ、卵かけごはんを作り上げました。フリルサラダには、採れたてだからこそ参加者へお送りできたという、ニンジンの葉を使用。試食した参加者からはオンラインチャット上で、「いやな臭さが全くない」、「葉っぱの香りがいいですね」等の声が聞かれ、好評を博してました。

料理を口にした参加者は「東京にもこんなに美味しい野菜をつくる畑があったんだ」、「(野菜の)香りが全部良く、野菜本来の香りを知ることができた」と笑顔。採れたて野菜を販売する直売所の存在を知り「ぜひ行ってみたい」という声が寄せられました。


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参加者らはオンライン上で料理の感想や画像等を共有し合い、都市の農業に理解を深めていました

トークイベントでは、一般社団法人畑会(はたかい)代表理事の山田正勝さんが、「農」には「ライフワーク」、「コミュニティ」を創出する力があると力説。
「暮らしのなかに『農』があることで、食を通して旬を感じたり、畑に行くことで心身が健康になったりなどの効果が期待できます。食は生きていくうえで欠かせないものなので、さまざまな業種とつながることができるツールでもあります。日々の中に『農』があることでもたらされる豊さを感じてほしいですね」と話しました。

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山田正勝さん

畑会ではこれまで、「農と食」、「農と音楽」、「農とヨガ」などの組み合わせでイベントを開催し、成果を収めてきました。都会で暮らす人たちが潜在的に持っている「農」への関心や憧れを、斬新な切り口でつなげるその取り組みは、「まちなか農業」ならではの魅力にあふれていました。

「農」をもっと身近に。できることからはじめてみよう

多面性を持つ「まちなか農業」は、誰もが気軽に触れることができます。休日、都市近郊の農業体験に出かけり、農業イベントに参加するなどの方法もありますが、まずは直売所や駅、催事場で開催される「マルシェ」に出かけてみてはいかがでしょう。新鮮な農産物が手に入るだけでなく、生産者とコミュニケーションを図ることができます。それをきっかけに産地を訪れたり、自分で畑を耕してみたり。食をきっかけに芽生えた「農」への関心はどんどん広がっていくことでしょう。

「都市に暮らす住民も少し見渡せば『農』が意外にも近くにあることがわかるはず。ぜひ、『まちなか農業』を暮らしに取り入れてみてくださいね」(山田さん)。

2015年には都市農業振興基本法が、翌年には都市農業振興基本計画が閣議決定され、都市農業は「開発されるもの」から「あるべきもの」となり、その位置付けや価値は大きく変わりつつあります。

ビルに囲まれた商業圏としてのイメージが強い都市でも、良質な農産物が育まれ、食卓に運ばれています。「まちなか農業」を通じてその可能性を見出し、暮らしに「農」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

こうした都市の農業の機能や役割を知ってもらおうと、「まちなか農業」の魅力をSNS等で随時発信しています。


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