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雨天にどう備える? カリスマ農家が語る「妥協の大切さ」

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

雨天にどう備える? カリスマ農家が語る「妥協の大切さ」

梅雨が近づいてきた。「晴耕雨読」という言葉があるが、本当に雨の日に農作業を休んでいれば栽培が滞る。もし社員がいるなら、雨の度に休みにするわけにもいかない。雨天にどう備え、雨が降った日には何をすべきなのか。茨城県土浦市の野菜農家、久松達央(ひさまつ・たつおう)さんに話を聞いた。

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雨天でも作業はたくさんある

久松さんが運営している久松農園は、栽培面積が6ヘクタール。ほとんどは露地で、7アールのハウスもある。約70品目の野菜を、農薬や化学肥料を使わずに育てている。SNS(交流サイト)や著書を通して意見を発信しており、若手を中心に農家の間に強い影響力を持つ。

久松さんを除いて社員は2人。土日は休みで、週休2日制を実現している。いまの時期の勤務時間は、8時から17時まで。数分で終礼をすませると、その日の仕事をすぱっと終わりにする。長時間労働になりがちという農業のイメージとは一線を画す、メリハリの利いた仕事のやり方だ。

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今回の取材テーマは、「雨の日に何をするか」。雨天に社員が手持ち無沙汰にならないようにするため、どんな工夫をしているのかを聞くのが目的だった。インタビューが始まってすぐに筆者のそうした意図を察すると、久松さんは「雨の日にもやるべきことはたくさんある」と語った。

さまざまな野菜

久松農園で育てたさまざまな野菜

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