【1】マニュアル車必須
農家の愛車といえば「軽トラ」。しかし、軽トラがすべてマニュアル車と知ったのは移住後のこと。私は運よく、マニュアル車の免許を持っていたので救われました。
移住前は車にさほど興味がありませんでしたが、田舎に来てからは車さまさま。オイル交換を怠り車が動かなくなりかけたり、タイヤ交換を怠りパンクしまくったり。車の点検の重要性を実感しました。
さらにうちは山暮らしなので、野生の動物たちを避けて運転するのに必死です。
【2】食料他給率300%
旬の野菜で冷蔵庫がいっぱいになる。そんな幸せなことが農家の台所ではあるあるだと思います。
我が家もありがたいことに、地域の農家仲間が規格外品の野菜をくれることがしばしば。冬になると白菜が8個もあるなんてことも。もったいない精神で、連日同じ野菜を食べる日々を送っています。
【3】洗濯前の泥落とし
夫婦喧嘩のきっかけNo.1は、泥問題ではないでしょうか。玄関まわりや作業着についた泥は、なかなか目に余るものがあります。しかし、農作業を終えて疲れ果てた夫たちは、そのままにしてお風呂にGOしがちですよね。「彼らも疲れているから仕方あるまい」と思いつつ、「なんで私が!」なんて思いながら泥を落とす日々、あるあるだと思います。
【4】設備投資の額に驚愕
農家の嫁になって一番驚いたのは、初期投資額。ビニールハウスに至っては、8桁超えの金額に「博打か?」と腰を抜かしました。
【5】めっちゃ健康生活
農家の嫁になってよかったと思うことの一つは、睡眠時間を確保できるようになったこと。我が家は繁忙期以外は21時就寝、6時起床。就農した当初は要領がつかめず24時までイチゴのパックづめをして、3時に起きて収穫なんてこともありましたが、今は働き方を見直せるくらいの余裕が生まれました。
【6】農作物を作る以外まわり担当
農家の嫁は、農作業以外のことをすべて引き受けている方が多いのではないでしょうか。例えば、帳簿、お金の管理、受発注、広報、デザインなど。マルチタスク多めでてんやわんやすることもあると思いますが、意外と楽しかったりするものですよね。
【7】旦那の収入に一喜一憂
農業はどんなにベテランの方でも、不作と豊作の波があるもの。特に新規就農は収入が安定するまでに時間がかかります。その常識に慣れるまでは、夫の稼ぎに一喜一憂しては言い争いになることもしばしば。そのうち私も大人になり、「夫に頼らず自分でお金をつくらねば」と、自らを鼓舞して働くようになりました。
【8】農家はおしゃれ自由
農業の世界に足を踏み入れ意外だったのは、農家さんはオシャレということ!自営業の方が多いためか、髪色もカラフルで、作業着もスタイリッシュ。うちの夫はシーズンごとに髪色を変えていますが、なかなかオシャレするにもコストがかかります。でも、気分良く作業できる身なりにこだわることは大切ですね。
【9】ちょっとしたことでメディア出演
特に地方で農家をしていると、ちょっとしたことでテレビやラジオ、新聞に出ることが多いです。特に移住したてのころは引っ張りだこになるのは、移住あるあるだと思います。
【10】体力第一
何事も「体が資本」だと思いますが、特に農家は体力勝負のお仕事。「もっと筋力があればコンテナをもう一段持てたのに」なんて、自分の体力のなさからくる作業効率の悪さに嫌気がさすことも。体が壊れたら、収入ゼロになる可能性も少なくない農家。どんなに忙しくても、体だけは労わって過ごしたいものです。
農家の嫁あるある10選、あなたはいくつ「あるある」とうなずいたでしょうか。嬉しいこと以上に、事件続きな農家の嫁生活。そのハプニングを救ってくれるのは「目の前のことを楽しむ気持ち」だと感じます。
どんな失敗や事件も学びに変えて、これからも農家の嫁生活を楽しんでいきたいですね。
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