あまりんとは?
あまりんは、埼玉県の農業技術研究センターで開発されたオリジナル品種で、際立つ甘さがが特徴です。親品種には「やよいひめ」と「ふくはる香」を掛け合わせており、強い甘みと程良い酸味のバランスが絶妙。果実は鮮やかな赤色でツヤがあり、見た目も美しいため、贈り物としても人気があります。
果肉がしっかりしているため輸送性にも優れ、食べ頃の状態を長く保ちやすいのも魅力のひとつ。更に、通常のイチゴに比べてつく実の数が少ない分、1粒1粒に味が凝縮されており、食べ応えのある濃厚な味わいが楽しめます。
主に埼玉県内の観光農園や直売所で販売されており、イチゴ狩りでも楽しめます。また、日本野菜ソムリエ協会が主催する「全国いちご選手権」で3年連続で最高金賞を受賞するなど、その品質の高さが評価されています。
一般的なイチゴの糖度が約13度なのに対し、あまりんは糖度18〜20度に達することもあり、まるで完熟メロンのような甘さが楽しめます。酸味が少なく、練乳なしでも十分甘いのが特徴で、練乳いらずのイチゴとも呼ばれるほどです。
あまりんの旬の時期は?
あまりんが収穫される時期は12月から5月頃までで、特においしい旬の時期は1月中旬から4月上旬です。この時期のあまりんは、糖度が更に増し、濃厚な甘さとみずみずしさが楽しめます。
収穫はハウス栽培によって行われ、イチゴ狩りや直売所での販売が中心。1月下旬までは比較的手に入りやすいですが、2月に入ると収穫量が一時的に減るため、購入を考えている人は1月、もしくは2番果の出回る3月に購入するようにしましょう。
おいしいイチゴの選び方は?
おいしいイチゴを選ぶコツは色・ヘタ・ツヤの3つに注目しましょう。
まず、ヘタの近くまで赤く染まっているものはしっかり熟していて甘みが強い証拠です。次に、ヘタがピンと反り返っていて、緑が鮮やかなものは鮮度が良いです。また、表面にツヤがあり、ふっくらとした形のイチゴは、みずみずしくジューシーな味わいが楽しめます。
更に、イチゴの先端は甘みが強い部分なので、食べるときはヘタ側から食べると、より甘さを感じられます。
あまりんの価格相場は?
埼玉県限定のあまりんは、やや高価格で販売されており、購入する場所によって金額が違います。
直売所での価格
直売所やスーパーで購入する場合、1パック(約250グラム)が1,500円~2,500円前後で販売されていることが多いです。直接購入できる分、送料がかからず、新鮮な状態で手に入るのがメリットです。ただし、生産量が限られているため、事前予約や早めの来店が必要な場合があります。
ネット通販での価格
ネット通販では、2パックセット(約250グラム×2)で2,980円~7,300円(税込・送料込)の価格帯が一般的です。特にギフト用の高級パッケージや特別栽培のものは価格が高めになることがあります。また、配送により品質を保つための梱包コストや送料が加算されるため、直売所より割高になる傾向があります。
どちらで買うのがおすすめ?
新鮮さとお得さ重視なら直売所で、遠方から手軽に買いたいならネット通販がおすすめです。また、直売所ではリーズナブルな価格で新鮮なあまりんを購入できますが、確実に手に入れたい人や贈答用にしたい人にはネット通販が便利です。
あまりんは埼玉県以外でも栽培できる?
あまりんは埼玉県が開発したオリジナル品種で、2019年に農林水産省の品種登録を受けました。埼玉県は25年間の育成者権を持ち、県内の許諾契約を結んだ農家のみに栽培を許可しています。県外の農家や、県内でも家庭菜園ではあまりんを栽培することができません。
また、名称の商標権も埼玉県が保持しているため、県外で栽培されたとしてもあまりんと名乗ることはできません。
まとめ
あまりんは、埼玉県が開発した甘みたっぷりの希少なイチゴで、糖度が18〜20度にも達することが特徴です。1月中旬から4月上旬が特においしい旬の時期で、イチゴ狩りや直売所、通販で楽しめます。そのおいしさから、イチゴの新品種の中でも特に注目を集めるあまりん。イチゴが好きな人はぜひ一度試してみてくださいね。
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