一斗缶やペール缶はそのままで物入れになる
春の田起こしを前に、ずっと気になっていたトラクターのオイル漏れを直すことにした。ロータリーのチェーンケースのオイルだ。にじんでいるのは数年前からわかっていたのだが、緊急を要することでもないし、何となくそのままにしてしまっていた。しかし、それがだんだんひどくなり、最近は駐車した場所の地面にオイルのシミができるようになってしまった。それで、いよいよ直さなくてはいけないなぁ、と腰を上げたのだ。
その作業自体は難しくない。ドレンボルトを外して中のオイルを抜き、ケースを開けて劣化したガスケット(漏れを防ぐ部品)を交換するだけである。古くなって固着したガスケットをはがすのにやや手間がかかるが、時間をかけて根気よく作業すれば問題ない。新しいガスケットをセットし、ケースを閉めてドレンボルトを締めたら作業終了。新しいオイルを入れ、ロータリーを回してオイルが漏れていないことを確認できればOKだ。

ロータリーのチェーンケースを開けるとガスケットがぼろぼろ
こうして農業機械や車のメンテナンスを自分でやっていると、あとに残るのが空になったオイル缶だ。DIYでは一斗缶に入っている木材保護塗料もよく使う。そうした空き缶が何となく捨てられない。何かと使い道があるのだ。
木材保護塗料が入っている一斗缶は、ディスクグラインダー(切断・研磨などができる電動工具)で天面をカットし、残っている塗料をきれいにふき取れば、よい物入れになる。わが家では、まきストーブで使うたき付け用の小枝を入れている。

たき付け用の小枝を入れている一斗缶
ホームセンターに並んでいる袋入りの肥料や堆肥(たいひ)を一度で使い切れなかった場合、余った分を入れておくのにもよい。袋と違って金属製の一斗缶は形状が固定されているため収納効率がよい。倉庫やビニールハウスに使いかけの袋が積み上がった光景はあまり美しくない。その点、スクエアな形状の容器は収まりがいい。きちんと整理整頓されていないと落ち着かない性質(たち)なんです。

中途半端に残った肥料や堆肥は袋から一斗缶に移して保存
一斗缶やペール缶(容量約20リットルの円筒形の缶)はゴミ箱にもなる。野菜づくりやDIYをしていると、紙くずや商品のパッケージなどのゴミがよく出るので、ビニールハウスやガレージに置いておくと便利だ。
ホームセンターや100円ショップには多用途に使えるプラスチック製の容器がいろいろ並んでいるが、そうしたものを買わなくても、身の回りには物入れとして利用できるものが結構ある。オイル缶もそうだし、フルーツなどが入っている大きめの缶詰の空き缶もペン立てやカトラリースタンドになる。高級感のある商品のパッケージも作りがしっかりしていて再利用できるものが多い。デザインが洒落(しゃれ)ていると、むしろ捨てるのが惜しくなる。
ペール缶は主にオイルや塗料が入っている缶だが、持ち手がついているので持ち運びに便利で、バケツとしても使える。加えて、一斗缶は通常薄いブリキ製であるのに対し、ペール缶は厚みのあるスチール製で強度が高い。平均的な体形の大人であれば、ふたの上に乗っても潰れることはなく、工房などで踏み台や作業用のイスとして利用できる。

木で座板をつくってイスにしているペール缶
4リットルオイル缶をちりとりや小物入れにリメイク
農器具や車のメンテナンスで最もよく使う4リットルのオイル缶は、適度なサイズと取っ手がついているのがミソ。加工して並べたり重ねたりすると小引き出しになる。ちりとりも4リットルのオイル缶で作れる。わが家には掃除機がないからね(ほうきと雑巾で掃除したほうがずっときれいになる)。このちりとりはじつに重宝している。

掃除に欠かせないほうきとオイル缶のちりとり
こんなふうに、普通はゴミとして捨ててしまうものも、使えるものであれば新たな形で働いてもらうことにしている。今回はその中から、4リットルのオイル缶をリメイクしたちりとりと小物入れの作り方を紹介しよう。
オイル缶ちりとりの作り方
材料

4リットルオイル缶…1個
竹…長さ70センチ程度、直径3センチ程度
針金…適宜
作り方
1. オイル缶をカットする


ディスクグラインダーを使って写真のようにオイル缶をカットする。ジグソー(細刃の電動ノコギリ)や金切りバサミでもよい。中に残っているオイルはきれいにふき取り、切り口のバリ(突起)はディスクグラインダーやヤスリで削り落としておく。オイル缶1個でちりとりが2個作れる。
2. 竹を割る


竹は幅が2センチ程度になるように割り、ディスクグラインダーやナイフで節を削っておく。同じものを2本用意する。
3. 竹を曲げる

竹は熱を加えることで繊維が軟らかくなり、容易に曲げられる。その性質を利用して、先ほどカットしたオイル缶の切り口に合わせて竹を曲げる。曲げる部分はなるべく薄く削っておき、バーナーで表面が茶色くなるまで熱を加える。

軽く曲げてみて軟らかくなったのを確認できたら、ゆっくり力を加える。

90度に曲がったら水につけて冷やすと、その状態で固まる。

カットしたオイル缶とその切り口を隠す竹
4. 竹を固定する穴を開ける

オイル缶の切り口に竹を固定するため、針金を通す穴を開ける。斜めにカットした側面両側にそれぞれ3カ所、取っ手がついている側に3カ所開ける。穴開けにはドリルを使う。
5. 針金で竹を固定する

熱を加えて曲げた2本の竹でオイル缶の切り口を挟み込むようにして、針金で固定する。竹で覆うことで鋭利な切り口を隠せる。

取っ手の部分に竹が当たる場合は、切り欠きを入れておく。

完成。簡単に作るなら、このあと紹介する小物入れのように、オイル缶の切り口をペンチで内側に折り曲げておくだけでもよい。でも、竹を回すと少し見た目が素敵でしょ。

もみ殻などをすくう箕(み)の代わりにもなる
小物入れの作り方
1. オイル缶をカットする


写真のようにオイル缶が2等分になるようにカットする。中に残っているオイルはふき取り、切り口のバリはディスクグラインダーやヤスリで削り落としておく。
2. 切り口を折り曲げる

鋭利な切り口はそのままにしておくと危ないので、ペンチを使って5ミリほどを内側に折り曲げておく。

これで完成。取っ手がついているので棚を作って並べると、小引き出しのようにも使える。
なるべくゴミの出ない暮らしをしたいと思っている。そのためには、本当に必要なもの以外は、なるべく買わないことだ。人は手軽に手に入るものほど、簡単に手放してしまう。もっと身の回りにあるものを上手に利用しよう。少しだけ時間をかけて手作りしよう。そういうもののほうが大切に使えるし、簡単にはゴミにならない。オイル缶もそのひとつだ。100円ショップに並んでいるプラスチックのカラフルな容器より、私はサビが浮いたオイル缶のほうが素敵だと思っている。

DIYで使うビスを入れるのにちょうどいい











![[ユーザーインタビュー]市況を多角的に読み解き、最適な値づけと栽培戦略を実現!【青果市況情報アプリ「YAOYASAN」】 [ユーザーインタビュー]市況を多角的に読み解き、最適な値づけと栽培戦略を実現!【青果市況情報アプリ「YAOYASAN」】](https://agri.mynavi.jp/wp-content/uploads/2026/03/e833f36c961c1152af5cd17bfe657647-200x150.jpg)






読者の声を投稿する
読者の声を投稿するにはログインしてください。