マスカット・オブ・アレキサンドリアとは?
少年B:マスカット・オブ・アレキサンドリアとはどんなブドウですか?
平本:一番特徴的なのは、種があるブドウということです。
少年B:種があるブドウってなかなかないですよね。(笑)
平本:種があるからこそ、独特な香りをもっています。口の中に入れるとパリッという食感とともにパッと広がる香りがあって、それが一番おいしいところだと思います。
少年B:ただ、最近ではあまりなじみがないですよね。
平本:昔は船穂の中でアレキを作っている農家が150軒くらいあったんですが、ここ30~40年で減っていて今は10軒程度になっています。
少年B:シャインマスカットの登場も大きいですよね。
平本:そうなんです。やっぱり他のブドウと比べてコストと手間が一段違うので、作らなくなってきてるんですよね。ただ、コストと手間をかければおいしいブドウができるので、作りがいがあります。
少年B:今年140周年というのもありますし、ぜひ皆さんに食べてもらいたいですね。

マスカット・オブ・アレキサンドリア ※写真提供:少年B
マスカット・オブ・アレキサンドリアを作り続ける理由
少年B:平本さんは農家の何代目ですか?
平本:ブドウに関して言えば3代目です。祖父の代でモモからブドウに切り替えてデラウェアとかキャンベルとかを作っていて、父の代でアレキを導入して、自分がアレキをベースにシャインマスカットも作って28年目になります。
少年B:すごいですね。
平本:とは言っても28回しか作ったことないからね。最初の5、6年は右も左も分からない状態だったし。
少年B:人生どんなに頑張っても50回くらいしか作れないですよね。
平本:そう。しかも気候も変わってるから毎年同じようにはいかないし、毎年勉強という感じです。
少年B:マスカット・オブ・アレキサンドリアをいまだに作り続けている理由は何でしょうか?
平本:やっぱりこの味を残したいというのが大きいです。どこかにファンもいますしね。
少年B:なるほど。
平本:もちろんコストはかかっていますが、まだ平均単価は一番上ですし、食べられない部分もお金になっているのも大きいです。例えば葉っぱが化粧水や化粧品に使われたりなんかもしています。捨てられる部分がほぼないので、そうするとやめづらいよね。でも、一番はやっぱり今までお世話になったアレキを残したいという気持ちです。
少年B:自分は好きですし、ぜひ作り続けていってほしいです。栽培が難しいブドウだと思いますが、経営面で何か工夫されていることはありますか?
平本:限られた面積でいかに秀品率を上げるかを意識しています。秀品率を上げる=手間をかけることになると思うんですね。順番に加温して順番に出荷してという作業工程を組むことで、負担少なく手間をかけてあげることができます。おいしいのは当たり前で、あとは見た目を良くしていこうというのがうちの方針です。
次世代に味を残す
少年B:最後に、今後の展望について教えてください。
平本:あと10年したら60歳になるので、次の世代のことを考えながら、マスカット・オブ・アレキサンドリアを作ってくれる人を少しでも増やしたいと思っています。戦力になるのはだいぶ先だと思いますが、息子がやってくれそうなので、10年後にはラクできているかなと。
少年B:楽しみですね。
平本:難しいのが言語化して伝えることなんです。今まで感覚でやってきた部分が大きいので、今後は言語化して伝えていくことで、マスカット・オブ・アレキサンドリアを作ってくれる人を増やしたいです。増えるのは難しくても、1人増えたら減りはしないかなと。
少年B:何本かずつでも、皆が作ってくれるといいですね。本日はありがとうございました!
平本:ありがとうございました。

店頭に陳列されているマスカット・オブ・アレキサンドリア ※写真提供:少年B
取材協力:平本純大さん
















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