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【レジェンド農家が選ぶ】未来を担う次世代リーダー【2025年】

レジェンド農家20名に、「日本の農業の未来を担う、次世代リーダー」だと期待を寄せている経営者をヒアリングしました。今回は、特に票を多く集めた上位7名の農業者をご紹介いたします!

次世代を担う農業リーダー、上位7名を発表!

全国各地の生産者の中から、「レジェンド」と呼ばれている農業経営者20名(※1)に、「未来の農業を担う次世代リーダー」はどなたか、アンケートを実施しました。農業界に新しい風を吹かせる農業者はどなたでしょうか。今回は、数多くの候補者のなかから、特に票数を集めた上位7名(※2)の農業経営者とその取組みをご紹介します!
※1 ご協力頂いた20名の皆様は記事の最後でご紹介します
※2 農業界で活躍する経営者のうち、2025年1月現在で40歳未満の方を対象とした

7位:上野 勉さん

株式会社シトラスプラス 代表取締役
上野さんは柑橘農家として2017年に事業承継し、2019年に法人化。
国内でも早期にオランダ式の環境制御を導入し、生産拡大と作業の平準化が困難とされる果樹栽培で、高品質な柑橘の通年供給への挑戦を進めています。
高利益な経営を実現する、マーケティングや徹底した販売戦略は、若手に限らず多くの農業経営者のお手本と言えるでしょう。地域を強くする柑橘界のファーストペンギンを目指す上野さん。今後の活躍に期待です!

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6位:大塚 悠生さん

有限会社大塚ファーム
大塚さんは、北海道を代表する農家のひとつ、「大塚ファーム」 の5代目後継者。「環境に優しく、持続可能な形で地域と共に発展する農業」を目指し、自然の力を最大限に活かし、安心・安全な農作物を提供することに情熱を注いでいます。また、SNSを活用し、農作業の様子や農業の魅力を発信。若い世代や都市部の人々に 「農業のリアルな姿」 を伝えています。デジタル技術を活用した栽培管理や、持続可能な農業経営のモデルづくりにも力を入れています。
大塚さんの地域と共に歩む経営スタイルは、まさに次世代の農業を体現する農業者です。これからも、大塚さんの挑戦がさらに大きな実りを生むことを期待しております。

5位:山中 大介さん

株式会社SHONAI(※旧名YAMAGATADESIGN株式会社)代表取締役
山中さんは、地元である庄内を世界に誇れる地域にするため、自然と共生する宿泊施設「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)」の運営をはじめ、教育・人材育成、医療・福祉、一次産業の振興など、幅広い分野での事業展開をされています。
また、庄内の気候と風土を活かし、約2ヘクタールの農地で年間約1.5トンのベリーリーフを生産しており、地域内外の飲食業界からも注目を集めています。
2023年には、社名を「株式会社SHONAI」に変更し、これまで以上に庄内のブランド価値を高める決意を新たに。
山中さんの挑戦は、ビジネスを超え、地域社会に根ざした新しい価値を生み出すものとして、ますますの期待が寄せられています。

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4位:中森 剛志さん

中森農産株式会社 代表取締役
中森さんは日本の食料安全保障に危機感を抱き、大学在学中に起業。2017年に中森農産を設立しました。埼玉県加須市を中心に耕作放棄地などを受入れ、作付面積は300ヘクタールにのぼる若き大規模生産者です。
今後は関東だけでなく、四国・中国地方など過疎化が進んでいる産地を中心に直営農場を作る計画。日本の食料安全保障、人々の食と健康を守る企業を目指し、まい進されています。
中森さんは地域農業の発展に大きく寄与しており、​今後も中森農産の取り組みが地域社会に新たな価値をもたらすことが期待されています。

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3位:酒井 貴弘さん

アイ・エス・フーズ徳島株式会社 代表取締役
酒井さんは、23歳の時にアイ・エス・フーズ徳島を設立。有機肥料やメーカーと協力した液肥を使用したネギは秀品率が高く、海外展開も視野に入れて、施設栽培の導入やアジアGAPの取得に向けた取り組みを進めています。
また、他県の生産者と「青ネギJAPAN」を結成し、葱の単価を維持しつつ品質向上を図る取り組みも推進。
酒井さんのビジョンとリーダーシップは、農業の持続可能性と競争力の両方の実現が期待でき、農業界に新たな可能性と希望をもたらすことでしょう。

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2位:内藤 祥平さん

株式会社日本農業 代表取締役CEO
内藤さんは、外資系金融企業での経験を経て、2016年に株式会社日本農業を設立。日本の農業を「生業」から「ビジネス」として捉え直し、高品質な農産物の生産から輸出まで、一貫して行うという、全く新しい農業のモデルを展開しています。こうした取り組みは農業界を越えて注目され、Forbes誌の「30歳未満の注目すべき若手リーダー」の生産分野特集に選出されるなど、その功績が高く評価されています。​

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1位:丸山 桂佑さん

アグベル株式会社 代表取締役
丸山さんは、60年以上続くぶどう農家の三代目。
事業継承すると、技術を習得しながら、各畑の収益率や作業時間を可視化に取組み、2018年からは独自の販売や輸出を開始。
アグリテックを活用した独自の栽培方法の研究や、近隣農家を巻き込み、台湾や香港などへの輸出にも取り組んでおり、ぶどうの生産量と取り扱い量の両方で山梨県を代表する法人へと成長しました。
丸山さんの数々の挑戦は、農業界に新たな風を吹き込んでおり、今後のさらなる発展が期待されています。

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7名の生産者の詳細はマイナビ農業の記事・Youtubeをチェック!

7名の生産者のインタビューや座談会の模様は、マイナビ農業でもご紹介しています。経営に対する考え方や取り組みを詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみください。

マイナビ農業Youtubeチャンネルはこちら

選出にご協力頂いたレジェンド農家 <五十音順>

赤石 淳市さん(株式会社RED APPLE 代表取締役社長)
浅井 雄一郎さん(株式会社浅井農園 代表取締役社長 CEO)
飯塚 芳幸さん(飯塚果樹園)
井狩 篤士さん(株式会社イカリファーム 代表取締役)
井村 辰二郎さん(金沢大地 代表)
岩佐 大輝さん(株式会社GRA代表取締役CEO)
及川 智正さん(株式会社農業総合研究所 代表取締役会長CEO)
大塚 裕樹さん(有限会社大塚ファーム 代表取締役)
木内 博一さん(株式会社和郷 代表取締役、農事組合法人和郷園 代表理事)
坂上 隆様さん(株式会社さかうえ 代表取締役)
澤浦 彰治さん(グリンリーフ株式会社 代表取締役社長)
鈴木 厚志さん(京丸園株式会社 代表取締役)
高瀬 貴文さん(株式会社果実堂 代表取締役社長)
田中 進さん(株式会社サラダボウル 代表)
鶴田 諭一郎さん(株式会社マルタ 代表取締役社長)
西辻 一真さん(株式会社マイファーム 代表取締役)
久松 達央さん(株式会社久松農園 代表)
前田 茂雄さん(前田農産食品株式会社 代表取締役)
山崎 能央さん(株式会社ヤマザキライス 代表取締役)
山田 敏之さん(こと京都株式会社 代表取締役)

【レジェンド農家のおススメ動画】


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