コバエとは
コバエとは小さなサイズのハエの総称です。コバエの中にはいくつかの種類があります。ベランダやお庭、畑などで野菜を育てていると、コバエが発生することがあります。コバエが飛んでいると不快に感じる方が多いですし、種類によっては野菜に害を与える場合もあります。
コバエの種類

キッチンと家庭菜園に発生するコバエの種類
コバエといえば、ご家庭のキッチンにある三角コーナーで発生することが多いですよね。キッチンの三角コーナーに発生するコバエは、主にショウジョウバエ類、ノミバエ類、チョウバエ類の三種類。野菜を育てているベランダや庭、畑に発生するコバエは、主にキノコバエ類です。キノコバエ類は、幼虫が野菜の根を食べる場合があります。
このようにキッチンで発生するコバエと野菜を育てて発生するコバエは、種類が違う場合が多いです。そのため、ゼリーで捕まえるタイプのキッチン用コバエ取りは家庭菜園で発生するコバエには、効果がないことが多いです。
家庭菜園でコバエが発生する原因・条件
次に家庭菜園でコバエが発生する原因や条件を説明します。
①未熟な堆肥(たいひ)や有機肥料を使っている
未熟な堆肥や有機肥料を使っていると、コバエが発生しやすいです。未熟な堆肥や有機肥料の中にコバエの卵や幼虫が含まれていたり、その臭いにコバエが誘われて集まってきたりするためです。
②有機物を含んだ培養土を使っている
有機物を含んだ培養土を使っていると、その有機物が腐ることでその臭いにコバエが誘われて集まってきます。そして、コバエがそこで卵を産み、数が増えていきます。

有機物を多く含んだ培養土
③常に土が湿っていてジメジメしている
常に土が湿っていると、有機物が腐りやすくなります。また、コバエは水を好むので、コバエが集まりやすくなります。
コバエの予防方法

臭いが少ない化成肥料
次にコバエの予防方法を説明します。コバエの卵の持ち込みや臭いによる誘引を防ぎましょう。
①未熟な堆肥や有機物を使わない
未熟な堆肥や有機物を使わないことで、コバエの発生を防げます。例えば、腐葉土やバーク堆肥、ヤシガラなどの使用を控えましょう。プランター栽培の場合は、有機物を多く含んだ培養土の使用を控えるのがおすすめです。
②化成肥料を使う
有機肥料の代わりに化成肥料を使うことで、コバエの発生を防げます。例えば、牛ふん堆肥、鶏ふん、発酵油かすなどの有機肥料を使うとコバエが発生しやすいです。化成肥料は臭いが少なく、コバエを寄せ付けにくいです。
③お庭や畑の排水性を良くする
庭や畑で野菜を育てる場合、排水性を良くすることでコバエの発生を防げます。例えば、畝を高くする、暗渠(あんきょ)排水を設置する、排水溝を設置する方法がおすすめです。
④プランターの受け皿に水をためない
プランター栽培の場合、プランターの受け皿に水をためないようにするとコバエの発生を防げます。水やりをした後に受け皿に水がたまったら、すぐにその水を捨てましょう。
コバエの駆除方法
次にコバエの駆除方法を説明します。発生したコバエを放置すると、卵を産んで数が増えてしまいます。
①虫取り網で捕まえてから殺虫剤を使う

虫取り網
簡単かつ効果が早い方法は、コバエを虫取り網で捕まえることです。虫取り網で捕まえた後は野菜から離れた場所で家庭用の殺虫剤をかけて、コバエを駆除しましょう。家庭用の殺虫剤は農薬ではないので、野菜にかけることはできません。
②粘着シートを設置する

害虫用の粘着シート
害虫駆除用の粘着シートを野菜の周りに設置することで、コバエを捕まえられます。コバエが捕まるまでに数日かかりますが、多くのコバエを捕まえられます。粘着シートにコバエがたくさん付いたら捨てて、新しい粘着シートに交換しましょう。
③土を太陽熱消毒する

培養土の太陽熱消毒
土の中にコバエの卵があると、土からコバエが発生します。その場合は土を太陽熱消毒することでコバエの卵や幼虫を駆除できます。
④農薬を使用する
クロバネキノコバエ類やチビクロバネキノコバエが野菜に被害を与えている場合は、農薬の使用も検討しましょう。野菜の生育が悪いときには、株を掘り上げて根を観察し、コバエの幼虫が寄生していないか探しましょう。例えば、ネギやキュウリ、トマト、ミニトマトのクロバネキノコバエ、イチゴのチビクロバネキノコバエにはベストガード水溶剤が使用できます。

イチゴの根に寄生したチビクロバネキノコバエの幼虫
まとめ
今回は家庭菜園で発生するコバエの予防と対策を解説しました。家庭菜園で発生するコバエはキッチンで発生するコバエとは種類が違うことが多いので、その対策も異なります。コバエの予防や駆除をして野菜を守りましょう。



















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