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ひょう害で傷ついても負けない「信州うえだ合戦りんご」販売作戦とは(3/3)

ひょう害で傷ついても負けない「信州うえだ合戦りんご」販売作戦とは

長野県上田市、東御市(とうみし)、長和町、青木村を圏域とするJA信州うえだは、2017年5月の降ひょうによって傷が付いてしまったリンゴを「信州うえだ合戦りんご」として販売。地道なPR活動のかいあって、注文と温かなメッセージが全国から届くようになり、農家の方々は経済面と精神面で大きく支えられたそうです。JA信州うえだの、金井清太郎(かないせいたろう)さんに話をうかがいました。

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災害に強い産地づくりへ JA信州うえだのこれから

信州うえだ合戦りんごの販売は2017年が初めてでしたが、JA信州うえだでは、以前より強風による枝ずれなどで傷がついたリンゴを、贈答用ではなく、一般家庭で食べる「自家用りんご」として販売していました。金井さんは「今後は信州うえだ合戦りんごを、ひょう害を受けた果実だけでなく、自家用として果実全体の愛称としてPRしていきたい」といいます。

「次年度は災害のない年になることを、切に願うばかりです。今後はJAと行政の連携のもと、災害に強い産地づくりに向けて、防ひょうネットの設置支援などをさらに進めていきたいと考えています。

信州うえだ合戦りんごはひょう害によって生まれたものではありますが、これからは広く自家用商品の名称として、皆様に愛されるものにしていきたいと思います。どこかで見かけた際にはぜひ手に取ってみてください。JA信州うえだの農産物はおいしいです」。

ひょうに負けず、農家やJA信州うえだの希望となった信州うえだ合戦りんご。地道な活動かもしれませんが多くの人を惹きつけ、同時に信州のリンゴのおいしさが、世間に広く伝わっていきました。

「味は問題ないのに、傷が付いて出荷できない」と悩んでいる方は、信州うえだ合戦りんごの例を参考にして、商品のPRを考えてみてはいかがでしょうか。
 
 
JA信州うえだ

画像提供:JA信州うえだ

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