偶然の発見が商品化につながる
商品化のきっかけとなったのは、本間氏が東京水産大学(現東京海洋大学)在学中に取り組んでいた、糖尿病予防の研究でした。糖尿病予防に使える新成分を模索する日々が続いていたある日、当時の指導教官の「海のものに限らず、山のものでもよい」というアドバイスを聞いた本間氏は、窓の外に見えたヤマモミジにふと目が留まりました。葉の成分をくまなく調査したところ血糖値の上昇を抑制する作用を持つ『コリラジン』を発見。『コリラジン』はポリフェノールの一種として抗酸化作用があることも認められており、「これらの成分の効果を生かした食品を世に広めたい」と思った本間氏は、研究を重ね『もみじ茶』の商品化に成功しました。
「現在は岐阜県内や高級ホテルなど全国の限られた地域でしか販売しておらず、世界初とはいえ、『もみじ茶』の認知度はまだまだ低いのが現状です」と話す本間氏。直接都会のお客様と触れ合って商品をPRする機会は今まで多くなかったので、もみじ茶の効用を広く都会の方々に知ってほしいと思い、今回の出店に至りました。
11月25日(日)当日のピックアップ商品
【もゆるは もみじ茶】
もみじ葉の成分が抽出されたもみじ茶は、飲むだけでなく見て楽しむこともできるようもみじの葉を添えていただきます。5年間の研究を重ね、独自の加工方法で形や色を美しいままに残した葉は食用が可能。上品な仕上がりを意識し、1枚1枚丁寧にビニールで包装しています。洗練した印象を持たせるパッケージも相まって、ホテルでのお客様へのおもてなしやお土産として人気があります。
【もみじ茶】
手摘みしたもみじ葉を、美濃白川の深蒸し日本茶製法を応用した自社独自技術を使って製茶しました。洋菓子、和菓子との相性は抜群です。レモンやゆずの果汁を入れると、葉に含まれる『アントシアニン』がより紅色に発色します。厳格に品種選抜され、岐阜県多治見市の里山に位置する自社農園で栽培されたもみじを使用しています。
【もゆるは もみじスパークリング】
もみじ葉60枚分が濃縮されたエキスを入れた紅色の美しいサイダー。さわやかな酸味を感じさせる味はザクロやシソに似ています。そのまま飲んでもおいしいですが、ウォッカやテキーラなどで割ってカクテルとして飲むのもお勧めです。
出店を終えて
当日来場したお客様からは、秋の風物詩として “目で見て味わう” 存在だったもみじを “飲んで味わう” 『もみじ茶』は新鮮に感じられたようで、味や効能についての質問が多く出ました。「お土産に買ったら友達に喜ばれそう」「葉っぱを浮かべて飲むなんて、おしゃれですね」といったお客様の声に、本間氏は「5年かけて商品化しただけあり、思い入れも強い分、お客様にも商品の魅力を直接伝えることができました」と満足そうに当日を振り返りました。
出店を終えた本間氏、「外国人や食に関心の高いお客様のほか、料理研究家などプロの方との交流もできました。売れ行きも好調で、完売するものもあり、商品の今後の可能性を感じました。また機会がありましたらぜひ参加したいです」と笑顔で話しました。
「マイナビ農業selection」に関する今後のスケジュール
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『YEBISU Marche』開催レポートvol.1(2018.5.20・5.27)
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