結婚を機に長野・三才山に移住
夏苺作りと育児に奮闘中!
家庭と両立させて就農をスタート
Q1.農業を始めたきっかけは何ですか?
きっかけは主人の“孫ターン”です。主人の祖父母が三才山(みさやま)に住んでいるのですが、お義父さんの代から東京暮らしで主人も東京育ちでした。“長男の長男”として、将来的には三才山で暮らしたいとは聞いていたのですが、お義父さんが定年退職を機に田舎に帰ることになり、私たちも一緒に暮らすことになりました。こんなに早く移住することになるとは思わなかったのですが(笑)、子どもが出来たことにより食べるものについて考えるようになったこと、東日本大震災を機に物事の考え方もガラリと代わり、「お金があっても生きられないこともある。自分達で安心安全な食べ物を作れるってなんて尊いことだろう……」と思い、農業を始めることに賛成しました。
Q2.作物はどうやって決めましたか?
国産の夏苺は栽培も少なく希少価値があること、田んぼ一枚一枚の面積が小さく形の整っていない中山間地でできること、夏涼しい長野県だからできる作物であることが、理由で夏秋いちごを選びました。(後は私が苺好き!という。笑)
Q3.土地はどうやって決めましたか?
最初は先祖代々の土地にハウスを建てましたが、この集落で専業農家は私達だけなので、近隣農家の方から「休耕地を使って欲しい」とお声がかかるようになり、圃場は年々増えています。今では夏秋イチゴで12アール、冬イチゴで10アール、観光園用で8アールの土地で栽培しています。
Q4.師匠は誰ですか?どうやって修業しましたか?
主人の師匠は2年間研修させていただいた里親さんと、全国各地の苺農家さんです。
私の師匠はズバリ主人です!(笑)
Q5.農業をやっていて、良かったことは?
逆に良くなかったことは?
毎日食卓に野菜がいっぱいだったり、自分たちが卸しているお店に行って食事をしたり、ケーキを買うことが楽しみです。ハイシーズンは何処にも出掛けられませんが、子どもが風邪や感染症になっても側にいて仕事ができるので、長期の出荷停止も怖くありません(笑)
Q6.「農業女子あるある」といえることは?
朝うっすら明るくなり始めると、目覚まし無しで起きられること。鳥の声が目覚まし代わりです!
また、選別機を使わなくてもイチゴの重さ(規格)が当てられるようになりました!
Q7.おすすめアイテムを教えてください。
葉かきなど管理する際に使う腰かごです。物作りが得意な主人の手作りでパートさんもお気に入りです!
以前は毎日同じことの繰り返しだったり、時間に追われていました。今もそれは変わらないですが(苦笑)特に変わったことは、農業には植物から教わることばかりで日々新しい発見や学びがあること! 毎日同じように見えて決して同じではなく、日々成長している姿が目に見えて喜べることがやりがいになります。
夫の祖父母が暮らす田舎を守るため、結婚&妊娠、出産を期に新潟から移住し、4世代7家族の嫁業&未経験の農業の暮らしをスタート。
独立就農1年目で高級フルーツ店との契約が叶い、"夏でも生食できる日本一美味しい夏苺を作る!"ことに奮闘中。今夏からは観光農園もオープン予定。