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秋が旬の野菜おすすめ10選! 栄養面・選び方・簡単レシピなど紹介

秋が旬の野菜おすすめ10選! 栄養面・選び方・簡単レシピなど紹介

秋はたくさんのおいしい食べ物がありますよね。
今回はその中でも秋が旬の野菜10種類を厳選しました。
それぞれの特徴・選び方のポイント・おすすめレシピなどをご紹介します。
「この秋はどんな野菜を食べるべき?」「どのように調理すればよりおいしくなるの?」そんな疑問を解決する記事になっていますので、ぜひご覧ください。

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秋が旬の野菜10選

1. カボチャ

カボチャの特徴は?

カボチャは栄養価が高く、カロテン、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含む緑黄色野菜です。日本では特に栗カボチャとして知られる西洋カボチャが一般的で、ほっくりとした甘みが特徴です。
カボチャはひょうたん型のバターナッツや、そうめんカボチャなどユニークな品種もあります。追熟させることで味が濃くなり、栄養価も上がります。

カボチャの選び方は?

カボチャを選ぶ際は、皮の色が濃い緑で縞模様がはっきりしているものが甘みが増しているのでおすすめです。
形が左右対称で整っており、皮が固く爪で押してもへこまないもの、また、へた周りがくぼんでおり、コルクのように乾燥しているものは熟成が進んでいる証拠です。
カットされているカボチャは、内部が濃いオレンジ色で、種がふっくらと詰まっており、わたがきれいなものを選びましょう。

2. サツマイモ

サツマイモの特徴は?

サツマイモは中央アメリカ原産で、日本では江戸時代に薩摩地方から全国に広まり「サツマイモ」と呼ばれるようになりました。主要な品種には紅あずまやなると金時、ねっとりした安納芋などがあり、カラフルな品種も増えています。

サツマイモはゆっくり加熱するとアミラーゼが働き甘くなるため、蒸したり焼いたりする調理がおすすめです。

サツマイモの選び方は?

おいしいサツマイモの選び方は、表面の色とツヤを確認しましょう。
一般的には鮮やかな紅色で全体にツヤがあるものが望ましいです。さらに、ふっくらとして重みが感じられるサツマイモを選ぶことがポイントです。

表面に傷や変色があるものや、固いヒゲ根があるサツマイモは繊維質で筋が多いため、避けた方が良いでしょう。また、細長く軽いものや、表皮に凸凹や黒い斑点があるものは品質が劣る可能性がありますので注意してください。

3. 里芋

里芋の特徴は?

里芋は、縄文時代に日本に伝わった古くからの野菜で、豊作や子孫繁栄の象徴とされています。インド東部からインドシナ半島が原産地で、日本では縄文時代から栽培され、里芋と呼ばれるようになりました。

里芋は親いもと子いもが育つ特性があり、品種によって親いも用、子いも用、両用のタイプに分けられます。

里芋の選び方は?

里芋を選ぶ際は、皮がしっとりとして湿り気があり、縦のしま模様がくっきりとしているものを選びましょう。また、ふっくらと丸みを帯びた、重量感のあるものもおすすめです。

そして泥付きの里芋もおすすめで、泥が水分を保持するため乾燥を防ぎ、保存性が高く、鮮度を長く保ってくれます。ただし、傷や芽が出ているものは避けてください。

4. ゴボウ

ゴボウの特徴は?

長年、ゴボウを食用にするのは日本だけとされてきましたが、最近では台湾や韓国でも食べられており、ヨーロッパでも関心が高まっているようです。

ゴボウはキク科ゴボウ属で、原産はユーラシア大陸北部ですが、日本には平安時代に薬草として中国から伝わり、江戸時代から一般的な食材となりました。
ゴボウの香りやうまみは皮に含まれているため、洗う際は泥をこすり落とし、表面を軽く削ぎ取る程度にしてください。水にさらすとポリフェノールも失われるため、アク抜きは不要です。

ゴボウの選び方は?

ゴボウ選びにおいて重要なポイントは、まず太さです。
適度な太さ(約10円玉程度)で、まっすぐに伸び、太さが均一なものを選びましょう。
また、切り口に空洞がなく、断面がしっかりと詰まっているかを確認してください。
表面の亀裂や根元のひび割れが少なく、ひげ根が少ないものは鮮度が高い証拠です。

さらに、手に持ったときに重さがあり、弾力が感じられるものを選ぶと良いです。
逆に、柔らかく曲がるものや軽いものは避けましょう。

5. ニンジン

ニンジンの特徴は?

ニンジンはβ-カロテンを豊富に含む緑黄色野菜です。
日本には東洋系と西洋系があり、現在主流のオレンジ色のニンジンは西洋種です。東洋系の代表である金時ニンジンは赤く細長く、正月料理に使われます。

ニンジンはセリ科に属し、原産地はアフガニスタン近辺です。
日本では16世紀から17世紀の江戸時代に東洋系が、19世紀に西洋系が伝来しました。当初は、せりニンジンと呼ばれていましたが、普及とともにニンジンとして広まりました。
β-カロテンは皮の近くに多く含まれるため、皮ごと食べるか薄くむくことがおすすめです。

ニンジンの選び方は?

ニンジンを選ぶ際は、オレンジ色が濃く鮮やかなもの、ふっくらしているものを選びましょう。これは栄養価が高く、甘みが強い証拠です。逆に、表面に傷やひび割れがあったり、先が細くなっているものは避けましょう。

また、葉が付いている場合は、葉が新鮮でしおれていないことを確認し、切り口が茶色く変色していないものを選ぶと良いでしょう。

6. 栗

栗の特徴は?

はゆでるとホクホクした食感と甘みが楽しめる秋の代表的な味覚です。
日本産の栗は、柴栗から改良された銀寄(ぎんよせ)・利平(りへい)などの品種が主に栽培されており、虫害に強いとされます。

栗は8月から11月にかけて出回り、特に9月から10月が最も旬の時期です。国外から輸入される栗も多様で、天津甘栗やマロングラッセなどさまざまな用途に使用されています。

栗の選び方は?

新鮮でおいしい栗を選ぶ際には、鬼皮に光沢とツヤがあり、ふっくらとした丸みを帯びているものがおすすめです。
さらに、手に持ったときに重みを感じる栗が良品であり、水分が抜けて軽くなっていないことも確認しましょう。
栗の底部が白くて大きいものや、鬼皮に穴が開いていないものを選ぶことが望ましいです。

7. チンゲンサイ

チンゲンサイの特徴は?

チンゲンサイは中国の華中地区発祥の野菜で、日本でも広く普及しています。ハクサイの仲間で、シャキシャキとした食感とほのかな甘みが特徴で、煮崩れしにくいため、中華料理や西洋料理にも幅広く使用されています。

栄養分を保ち色鮮やかに仕上げるためには、塩を振って油で炒め、その後少量の熱湯でさっと火を通すのが一般的です。最近では、15cm程度のミニチンゲンサイも登場し、株のまま、または葉一枚で料理に加えやすいものもあります。

チンゲンサイの選び方は?

鮮度の良いチンゲンサイを選ぶために、まず葉の色は濃い緑色で、黄色く変色していないものを選びましょう。黄色い葉は鮮度が落ちているサインです。

また、葉が密集しており肉厚であることも確認しておきましょう。茎は短く葉がぎっしりと付いているもの、茎の下部がどっしりとしているものは、みずみずしさが保たれている証拠です根元の部分がふっくらとしており、丸みを帯びているものは甘みが強いとされています。

8. ショウガ

ショウガの特徴は?

ショウガはショウガ科の多年草で、世界中で香辛料や調味料として使われています。
主に肥大した地下茎が食用にされ、特に根ショウガと新ショウガが一般的です。新ショウガは初夏に出回り、茎の付け根が紅色で皮が薄くみずみずしいのが特徴です。秋には収穫されたばかりの根ショウガが新ショウガという名前で出荷されます。

ショウガの風味は皮にもあるため、薬味として使用する際は皮ごとすりおろすことがおすすめです。

ショウガの選び方は?

新鮮なショウガを選ぶ際には、皮にツヤがありピンと張っているものを選ぶようにしましょう。また、切り口は白色またはクリーム色で、みずみずしさが感じられるものがおすすめです。
乾燥していたり黒ずんでいる切り口は避けましょう。

9. ギンナン

ギンナンの特徴は?

イチョウは「生きた化石」とも呼ばれる古代からの樹木で、雄木と雌木があり、実をつけるのは雌木のみです。ギンナンは、そのイチョウの木になる実の内部にある仁の部分で、外側の果肉は食用には向きません。

ギンナンは9月から11月に旬を迎え、ねっとりした食感やほのかな苦味が特徴で、茶碗蒸しや炊き込みごはん、炒め物など、和食の多くの料理で秋の風味を加える食材として使われます。実は黄色く、サクランボより大きいサイズです。

ギンナンの選び方は?

新鮮なギンナンは淡い緑色で香りが強く、時間がたつと黄色くなり香りも弱まります。殻には線が走っており、ふっくらとしたものを選ぶと良いでしょう。

電子レンジでの調理が手軽でおすすめ。
殻つきのまま、塩と一緒に紙封筒に入れ、封筒の口をしっかりと折ります。約1分加熱後、熱いうちに殻を剥くと簡単に楽しめますよ。

10. カリフラワー

カリフラワーの特徴は?

カリフラワーはブロッコリーの突然変異から生じた野菜で、食べる部分は花蕾(からい)の集合体です。この野菜を小分けする際は、茎の裏側に包丁で切れ目を入れて手で割くと、花蕾が崩れずに整ったまま保持できます。

カリフラワーを茹でる際は、酢やレモン汁を加えることで白さを保ち、小麦粉を入れると沸点が上がり早く茹で上がります。茎にもビタミンCが豊富に含まれているので、皮を厚めにむいて茹でるとホクホクとした食感になります。カリフラワーには白以外にも黄色、黄緑、紫色の品種があり、形状もさまざまです。

カリフラワーの選び方は?

カリフラワーを選ぶ際には、花蕾が密に詰まっていて重みがあり、白くきれいな色をしているものを選びましょう。黄色味がかっているものは鮮度が落ちているサインなので注意です。
また、茎の中心が空洞になっていないことも重要で、茎の切り口がみずみずしく、変色していないことを確認してください。

秋が旬の野菜のおすすめレシピ10選

カボチャのそぼろ煮 | みんなのきょうの料理

材料 ・カボチャ
・砂糖
・酒
・みりん
・薄口しょうゆ
・鶏ひき肉
・しょうゆ
・ショウガ汁
・枝豆 (ゆでたもの)適宜
・片栗粉
調理目安時間 25分

>>みんなのきょうの料理の「カボチャのそぼろ煮」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

たっぷり野菜と豆のスープ | みんなのきょうの料理

材料 ・タマネギ
・ニンジン
・セロリ
・カボチャ
・大根
・ゴボウ
・トマト
・キドニービーンズ
・パルメザンチーズ
・オリーブ油
・塩
・こしょう
調理目安時間 35分

>>みんなのきょうの料理の「たっぷり野菜と豆のスープ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

里芋とイカと大根の煮物 | macaroni

材料 ・イカ
・里芋
・大根
・酒
・みりん
・砂糖
・しょうゆ
調理目安時間 30分

>>macaroniの「里芋とイカと大根の煮物」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

サクサクゴボウ揚げ | 楽天レシピ

材料 ・ゴボウ
・片栗粉
・塩
・油
調理目安時間 15分
費用目安 100円

>>楽天レシピの「サクサクゴボウ揚げ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

牛とゴボウのしぐれ煮 | クラシル

材料 ・牛こま切れ肉
・ゴボウ
・ショウガ
・料理酒
・砂糖
・みりん
・しょうゆ
・サラダ油
・酢
・水
調理目安時間 10分
費用目安 300円

>>クラシルの「牛とゴボウのしぐれ煮」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

炊飯器で簡単サツマイモご飯 | クラシル

材料 ・米
・サツマイモ
・水
・みりん
・酒
・塩
・黒いりごま
調理目安時間 70分
費用目安 200円

>>クラシルの「炊飯器で簡単サツマイモご飯」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

チンゲンサイと卵のトロトロスープ | Cookpad

材料 ・チンゲンサイ
・卵
・水
・ショウガチューブ
・しょうゆ
・酢
・鶏がらスープ
・ごま油
・塩こしょう
・水溶き片栗粉
・片栗粉

>>Cookpadの「チンゲンサイと卵のトロトロスープ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

カリフラワーのカレーマヨ焼き | Cookpad

材料 ・カリフラワー
・塩こしょう
・カレー粉
・マヨネーズ
・チーズ(ピザ用)
・パセリ

>>Cookpadの「カリフラワーのカレーマヨ焼き」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

栗の渋皮煮 | みんなのきょうの料理

材料 ・栗
・重曹
・砂糖
・みりん
・うす口しょうゆ
調理目安時間 120分

>>みんなのきょうの料理の「栗の渋皮煮」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

プロ直伝の筑前煮 | 楽天レシピ

材料 ・鶏肉
・レンコン
・ゴボウ
・ニンジン
・干し椎茸
・こんにゃく
・水
・和風だし
・しょうゆ
・酒
・みりん
・砂糖

>>楽天レシピの「プロ直伝の筑前煮」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

秋野菜を食べるメリットは?

免疫力アップで体調不良を防ぐ

夏から秋に入ると、激しい暑さが和らいできて過ごしやすくなりますが、初秋と晩秋で激しい寒暖差が発生するため、体調を崩しやすい時期でもあります。
そんな秋こそ、秋野菜を食べることで健康をキープすることができるのです。

秋野菜に含まれているβグルカンやビタミンCには免疫力向上の効果が期待できます。
特にサツマイモや里芋などの芋類に含まれているデンプンには、熱に弱いビタミンCをコーティングして熱から守る力があります。
そのため、加熱しても栄養が壊れず、野菜からの栄養を十分に摂取することが可能です。

秋野菜を食べて免疫力をアップさせ、風邪を引かない強い体を作りましょう。

冷えがちな体を温める

秋になり、気温が下がってくると体も冷えてきます。
女性の中には、厚手の靴下が欠かせないほど冷えやすい人も多くいます。

秋の味覚の代表格であるサツマイモなどのイモ類は体を温め代謝を上げる効果があります。サツマイモは食物繊維が豊富で、腸の働きを活発にし内側から体を温めます。
また、ニンジンやゴボウなどの根菜類も体を温める作用があり、特に煮込み料理で効果的です。

野菜のパワーで寒さに負けないポカポカな体を目指しましょう。

うれしい美容・ダイエット効果も満載

秋野菜には、うれしい美容効果やダイエット効果がある栄養素も含まれています。
例えば、ニンジンに含まれているビタミンAは、肌が受けた紫外線のダメージを軽減する効果があります。
ビタミン Aを摂取することで、シミ・そばかすの改善や予防をすることができます。他にも、βカロテンが持つ抗酸化作用により、肌のターンオーバーを活発にすることができ、乾燥対策にもなります。

次に、根菜類に含まれている食物繊維とカリウムにはダイエット効果が期待できます。食物繊維には腸を刺激する働きがあるため、腸内環境を整えて便秘の改善ができます。カリウムには、体の余分な水分の排出効果があり、むくみを抑えてくれるのです。
どちらも健康だけではなく、ダイエットにとっても重要な要素です。

秋野菜の効果的な食べ方は?

ビタミンCを逃さずに食べるには

大人も子供も大好きな甘いサツマイモには、ビタミンCが豊富に含まれています。
それだけではなく、皮の部分には、抗酸化作用や眼精疲労軽減効果があるアントシアニンや、がん予防の効果があるポリフェノールがたくさん含まれています。

ビタミンCは水に溶けやすいため、アク抜きのために長時間水につけたり、茹でたりすることで栄養素がサツマイモ本体から逃げてしまいます。
栄養素を逃さないためには、茹でた汁ごと食べる、焼いたり蒸したりして食べるのがおすすめです。

皮にある栄養を残さず摂取するために、皮ごと調理して食べましょう。

栄養を多く摂るために、あえて切り口を広くする

実は食物繊維にも種類があります。
秋野菜で代表的な食物繊維にイヌリンが挙げられます。
イヌリンはゴボウに多く含まれており、血糖値の急激な上昇を防ぐ効果があります。

イヌリンは野菜の切り口から多く発生する性質があり、たくさん摂取するには切り口の表面積を大きくする必要があります。
ゴボウを調理する場合、切り口の表面積が大きくなるよう、乱切りやささがきにするのがおすすめです。
どちらの切り方も煮物や汁物などで使うことができるので、いろいろな料理で食べることができます。

秋野菜は家庭でも育てられる?

秋野菜には根菜が多く、育てるためにはある程度のスペースが必要になることがあります。ですが、種類によってはプランターで栽培することも可能です。

例えば、畑にたくさん植えてあるイメージのあるニンジンは、ミニニンジンなどの小さいサイズのものを選んだり、深いプランターを選んだりすることで、プランターでの栽培が可能になります。

プランターなら管理する範囲が狭いため、初心者でも家庭菜園を楽しみやすいですし、ベランダなどの狭いスペースでも栽培が可能です。プランター栽培に慣れてから畑での栽培にチャレンジするという方法も良いでしょう。

秋に収穫できる家庭菜園におすすめの野菜10選

サツマイモ

秋野菜といえば、ほくほくのサツマイモを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
サツマイモには、疲労回復やコラーゲン生成効果のあるビタミンC、塩分を調整して余分な水分を体外に排出する効果のあるカリウム、腸の動きをよくする食物繊維が含まれています。
美容にも健康にも効果があることがわかります。
皮ごと蒸したり焼いたりすることで、皮にある栄養を余すことなく摂ることができます。

サツマイモを秋に収穫するためには、5月中旬から6月中旬にかけて苗の植え付けを行います。
サツマイモは「挿し穂」や「挿し苗」と呼ばれるつるの部分を使うのが一般的で、苗の植え付け直前に水にさらしてから、斜め植えや水平植えなど適した方法で植えます。
植え付け後は十分な水やりをし、約110〜150日後の9月から11月に収穫時期を迎えます。
収穫の目安は、葉が枯れはじめ、黄色く変化するタイミングが最適です。

ニンジン

カレーライスや肉じゃがなどさまざまな料理に活躍できるニンジンは、料理に欠かすことのできない存在です。
ニンジンには、βカロテン・カリウム・食物繊維・ビタミンC・葉酸など、さまざまな栄養素が含まれており、美容と健康のサポートをしてくれます。
特にβカロテンには、肌や体の粘膜を丈夫に保つ力があり、風邪を引きやすい季節である秋冬に摂っておきたい栄養です。

ニンジンを秋に収穫するためには、6月下旬から7月中旬に種まきを行うのが適しています。
この時期に種をまけば、順調に生育すれば9月下旬から翌年2月ごろに収穫できます。

ニンジンはプランターなどでも育てることが可能ですが、実は発芽する確率が低く、成功率は高くても70%ほどと言われています。
発芽してしまえば育てるのは簡単です。苗が小さいうちは雑草を取ったり、間引きを行ったりして成長をサポートしましょう。

ゴボウ

きんぴらゴボウなどの料理に使うことができるゴボウは、歯ごたえがしっかりしており、炒め物や煮物などに使うことができます。
ゴボウには、食物繊維・カリウム・マグネシウム・ポリフェノールなどの栄養素が含まれており、食物繊維の働きによる腸内環境の改善や、免疫向上・疲労回復などの効果があります。

ゴボウを秋に収穫するためには、3月中旬ごろを目安に種まきを行います。
ゴボウは直根性で移植を嫌うため、10〜15cm間隔で1カ所に3粒ずつ浅く種をまきます。
発芽までは毎日水やりを行い、乾燥させないように注意しましょう。
発芽してから約150日後に収穫が可能になります。

ショウガ

薬味として取り入れることが多いショウガは、料理はもちろんですが、お菓子作りにも取り入れられるほど使用用途が多い野菜です。
ショウガは病気や虫に強く、半日ほど日が当たる場所が確保できれば栽培が可能です。

ショウガには、体内の血流を良くしたり、体を温めたり、胃腸の働きを助けてお腹の調子を整える効果があります。
体が冷えたときやお腹の調子が悪い時にはショウガを料理に取り入れることで改善につなげることができます。

ショウガを秋に収穫するためには、4月下旬から5月上旬に植え付けを行いましょう。
この時期は気温が安定し、地温が15℃以上になるため、発芽と生育に最適です。
植え付け前に土壌を整え、苦土石灰や堆肥、化成肥料を施しておきます。
深さ10cmの溝に30~60cm間隔で植え、土を5~6cmかけます。
収穫時期は10月から11月ごろが目安です。

里芋

里芋は独特の粘り気があり、とろっとしていることから煮物の材料として活躍します。
里芋の粘り気は、食物繊維の成分の一つである「ガラクタン」により発生しています。
ガラクタンが豊富であればあるほど粘り気が生じるため、里芋には食物繊維が豊富であることがわかります。

里芋は根菜類であるため、通常は畑で育てますが、実はプランターで育てることも可能です。
その場合、プランターは深さ30cm以上のものを選びましょう。
1株植えると20個ほどの里芋の収穫ができます。
長さ60cmほどのプランターを選べば、2株育てることができます。

里芋を秋に収穫するためには、4月下旬から5月上旬に植え付けを行います。
この時期は暖かくなり、地温が安定しているためです。
植え付け後は適切な水やりと管理を行い、10月から11月に収穫できるようになります。
収穫の目安は茎が枯れたり葉が黄色くなったりした時です。

チンゲンサイ

中国野菜の一つであるチンゲンサイも秋野菜です。1970年代の中国野菜ブームから、日本でも育てられるようになり定着しました。
チンゲンサイにはカリウムやカルシウムなどのミネラル類やさまざまなビタミンが含まれています。
煮崩れしにくく、歯切れのよさをキープできるため、煮物や炒め物、和え物、汁物などさまざまな料理で使うことができます。

チンゲンサイは丈夫なので初心者でも育てやすく、プランターでも栽培ができます。
中でもミニ種は普通種より早く収穫できるため、チンゲンサイの栽培を子どもの夏休みの自由研究の一つにすることもできます。
アブラムシなどの害虫がつきやすいため、夏場は虫よけをつけておくことがおすすめです。

チンゲンサイを秋に収穫するには、8月下旬から9月中旬に種まきを行います。
種まきの2週間以上前に苦土石灰を散布して耕し、1週間前に堆肥と化成肥料を施して再度耕しましょう。種まき後、3〜4日で発芽します。草丈が20cmほどになった10月下旬から11月上旬が収穫の目安です。

ジャガイモ

料理の主役はもちろんですが、脇役にもなれる便利な野菜がジャガイモです。
春にも収穫できますが、秋にも収穫ができる野菜です。

ジャガイモの中には、食物繊維・カリウム・ビタミンB1・ビタミンCなどの栄養素が含まれています。中でもビタミンB1は芋類・でん粉類の中でもジャガイモに最も多く含まれているというデータが出ています。
ビタミンB1は糖をエネルギーに変える働きがあります。ビタミンB1をしっかり摂ることで、疲れにくい体を目指すことができます。

ジャガイモを秋に収穫するには、8月下旬から9月にかけて種芋を植え付けます。種芋は事前に浴光催芽を行い、芽が出た状態で植え付けると発芽が揃いやすくなります。
植え付けから約100日後が収穫の目安です。収穫時期は11月から12月ごろで、茎が垂れ下がり葉が黄色く変色し始めたら収穫のサインです。

タマネギ

ジャガイモの他にも春だけではなく秋も収穫できる野菜にタマネギがあります。
春にまいたタマネギの種は秋に収穫可能です。収穫したタマネギは、雨が当たらない場所に並べ、3日ほど乾燥させます。乾燥させることで、腐ってしまうのを防ぐことができます。また、追熟が進むため、甘みも増します。

タマネギにはミネラルやビタミンが含まれ、栄養価がかなり高い野菜です。利用できる範囲も広いため食卓に欠かせません。

タマネギを秋に収穫するためには、2月から3月上旬に種まきを行うのがおすすめです。種をまく際には、浅い溝をつけてスジまきし、覆土と水やりをしっかり行いましょう。発芽後、適切に間引きと追肥を行い、草丈が10cmほどになるまで育苗します。
植え付け後は、適切に追肥と除草を行い、2月から3月ごろに収穫となります。

カリフラワー

カリフラワーはキャベツやブロッコリーの仲間で、花蕾と呼ばれる花のつぼみがドーム状に密集した部分を食べます。
ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンCが豊富で、どの料理にも合い、甘みがあり、ややアクが強いのでゆでて調理するのがおすすめです。

カリフラワーを秋に収穫するには、夏の種まきが適しています。具体的には、7月から8月に種まきを行い、10月から2月ごろに収穫します。
種まきの際は、ポットや箱に3〜4粒の種をまき、5mm程度の覆土をしてたっぷりと水やりをします。
本葉が2枚程度になったらポットに移植し、本葉5〜6枚になったら植え付けを行います。
収穫は花蕾が直径15cm程度に育ち、かたく締まった状態で行いましょう。

白菜

鍋料理の定番の野菜である白菜は、秋の終わりから冬にかけて味がよくなります。
寒くなってくるにつれておいしさが増してきます。

白菜には、体内の塩分コントロールを行うカリウム、骨を丈夫にしたり、血液の凝固を助けたりするビタミンKなどの栄養素が含まれています。
鍋料理だけではなく白菜の漬物や味噌汁など、いろいろな料理で楽しめます。

白菜を秋に収穫するには、8月下旬から9月上旬に種まきを行うのがおすすめです。
種は直まきやポットまきで行い、発芽後に間引きします。
植え付けは9月中旬から10月中旬に行い、本葉が6〜7枚になったら1本立ちに間引きます。収穫は10月下旬から1月下旬に行います。

まとめ

秋に旬を迎える野菜を10種類選び、それぞれの特徴や選び方、おすすめレシピを紹介しました。
秋の野菜は、他の季節にない独特な味わいや鮮やかな色合いが特徴です。
秋が旬の野菜を生かしたレシピに挑戦し、毎日の食事をより豊かなものにしてみてはいかがでしょうか。

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