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サーフィンの聖地をイチゴ産地に 栽培ノウハウ習得の助っ人はAI

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

サーフィンの聖地をイチゴ産地に 栽培ノウハウ習得の助っ人はAI

2021年の東京五輪でサーフィンの競技会が開かれた千葉県一宮町。良質な波を求めて全国のサーファーが集まるこの町で、人工知能(AI)を駆使したイチゴ栽培が始まろうとしている。挑戦する4人は全員サーファー。とびきりおいしいイチゴで地域の魅力を高める取り組みがスタートする。

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高級ヴィラの運営からイチゴ栽培へ

一宮町でイチゴの栽培を始めたのは株式会社SEA-LIFE AGRI(シーライフ アグリ)。代表は岩楯晃行(いわだて・あきゆき)さんで、取締役は田島誠司(たじま・せいじ)さん、加藤浩大(かとう・こうだい)さん、鈴木瑛斗(すずき・えいと)さんの3人。全員がサーファーだ。

都内で不動産会社を経営する岩楯さんが一宮町でサーフィンを楽しむようになったのは約20年前。3年前にはこの町にヴィラ「SEA-LIFE TSURIGASAKI」を建てた。顧客には有名タレントもいる1棟貸しの高級宿泊施設だ。

イチゴの栽培を始めるのは、「一宮町をもっと知ってもらいたい」との思いから。町の魅力を高める新たな観光資源として、果物を育ててみようと考えた。

サーフィン仲間の3人に声をかけ、シーライフ アグリを立ち上げたのが2025年11月。加藤さんは海外で開かれる競技会にも参加するサーファーで、岩楯さんがスポンサーの立場で応援する関係にもある。

ただし4人とも農場運営は初めての経験。ここで大きな力になったのが、千葉県野田市でイチゴを栽培する早崎剛史(はやさき・たけし)さんとの出会いだ。共通の友人を通して岩楯さんが早崎さんのことを知り、直接会って話を聞いて「ぜひ習いたい」と思ったという。法人設立の数カ月前のことだ。

画像1)岩楯と早崎

岩楯さん(左)と早崎さん

再現性を追求した環境制御の栽培技術

早崎さんのイチゴの育て方は、環境制御型と呼ばれる栽培方法。ハウス内の温度や湿度、日照量、肥料や水の量をイチゴにとって最適な状態になるよう自動でコントロールする。土耕ではなく、栽培棚で育てる。

2023年に野田市にハウスを建て、栽培をスタートさせた。当初から追求していたのが再現性。「誰がやってもできるようにする」。岩楯さんと知り合ったのを機に、そのノウハウは「教えるのに適している」と気づいたという。

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