海外勤務から農家の嫁に転身

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海外勤務から農家の嫁に転身

テーマ:結婚して就農

Profile

山口 あきら(やまぐち・あきら)さん

作っているもの
働いている場所
農業女子PJ

結婚して就農海外勤務から
農家の嫁に転身

山口 あきら(やまぐち・あきら)さん

愛知県出身。工学部土木科を卒業後、カナダで10年弱、東南アジアで3年間河川と防災の仕事に携わる。2015年の結婚を機に、夫・俊樹さんが住む群馬県藤岡市に移住。営農サポートに加え、企画や経営、営業、地域交流など幅広く担当する、農家の広報部長です。

作っているもの
有機穀物(お米・大麦・小麦・大豆)
働いている場所
上州百姓「米達磨-こめだるま-」
  • Q1就農のきっかけを教えてください。

    きっかけは有機農業をする夫との結婚ですが、以前から農や和の食文化に関わりたいと思っていました。20~30代まではスーツケースひとつで海外を転々とする仕事で、まさに渡り鳥のような生活をしていました。たまに帰国すると、食べたくなるのはご飯や味噌汁、納豆など……自分自身の中に、和の食文化が脈々と受け継がれていることを実感しましたね。そんな時に日本に短期滞在するタイミングがあり、折角なので食や農に関わっている人と話してみたいと思ったところ、日本有機農業研究会が主催する「農コン」があると知り、参加しました。そこで出会ったのが夫・農園主です。

  • Q2知らない地に移住したことで苦労はありましたか?

    言語や文化背景が多種多様な各地を転々としていたので、新しい地で生活を始める事で特に苦労は感じませんでした。日本語も通じますし。(笑) 地域活動の中では、『風の人=よそもの、土の人=地元の人』の関係が大切だと言われます。今は、土の人となりましたが、時に風の人となり地域に風を吹き込んでいます。地域のなかで、自分らしさを出せる場や好奇心を刺激しあう仲間と出逢う場をつくれたことが良かったと思います。

  • Q3“農園女将”として、企画や広報にも熱心ですね。どうして農作業以外のこともやろうと思ったのですか?

    私たちは、米麦大豆を育てるだけでなく、地域の宿り木として「好奇心」を刺激する場の創造と継承を目的として、有機農業を中核としたさまざまな取り組みをおこなっています。例えば、和の文化を次世代へ繋いてゆくこと、持続可能な農の営みを行うこと、そして同・異業種のコラボレーションを通じて、有機農産物の活用方法や販路をつくることです。その中には、地域や農地の共生や、農家としての豊かさ・やりがいを大切にすること、適正価格・適正規模による安定経営も含まれます。
    「農」を生業とするための活動は、無限の可能性を秘めていると思っています。けれど、結婚した時に「農家に嫁ぎました」と言うと、大抵の人は「大変だね……」という反応でした。「農」とは、暑い中の作業や辛い肉体労働など、“農作業”がすぐに浮かぶようです。最近では、「農園女将さんを見てると、農業ってなんだか楽しそうね!」と、興味を持って関わってくれる方が多くいらっしゃって嬉しいです。

    そんな風に、みんなが思っている農業の概念を覆そうと思っている部分もありますね。
    農園女将の正装は大好きな着物なので、マルシェに出店する際や講演会でお話させて頂く際は、農作業とかけ離れたイメージの着物を着てコミュニケーションを楽しんでいます。リゾット米を使ったお料理教室「リゾットを楽しむ会」や、3色大豆を贅沢に使った「お豆腐作りを楽しむ会」などを開催したり……農作業以外の取り組みで、農園の理念に共感してくださる人々と広くつながっていくことも大切な農業の役割だと思います。

  • Q4子育てとの両立で工夫している事はありますか?また、お子さんにとって良いと思った事があれば教えて下さい。

    独身の時のような「仕事中心」だった時間配分を変えました。無理しないように、農園主と炊事洗濯掃除などの家事を分業しています。子どもにとって良いなと思うのは、自然がもたらしてくれる沢山の「素材」が身近にあること。野に咲く草や花、松ぼっくりやドングリ、小枝や葉っぱなどを使って発想力豊かに一緒に遊べます。

    1日のスケジュール

  • Q5今後、農業を通して叶えたい夢は?

    「食」を通じた地域文化・郷土愛の醸成と、「藤岡らしさ」を中心に据えて、和の食文化を後世へと繋いでゆくことです。
    「ここにしかない、ここでしかできない、時・人との出会い・文化体験」にも取り組んでいきたいと思っており、藤岡のまちづくりの活動にも積極的に参画しています。

    取り組みの中核となるのは、「子ども達」、「1次産業:農林畜産」、そして「食・健康」です。
    今後は、子どもたちと一緒に、3年かけたお味噌仕込み(1年目:種子選別・播種・除草・収穫、2年目:味噌仕込み、3年目:味噌試食・子ども料理会)、藤岡地域の郷土料理に関しての取組みを行っていき、「農」や「食」に関する情報発信を行っていきたいです。


  • 農業女子あるある

    作物を見ると、どうやって栽培するのかな?とついつい聞いてしまいます。

  • 特技

    田んぼでの苗の補植。足りない部分を見極めるのが早いです!

  • 必須アイテム

    お着物!マルシェに出店するなど、収穫した有機穀物を販売する時に着ています。

  • 私の癒し

    子供達が「美味しいおいしい!」と無心におむすびを頬張ってくれる姿

作業服選びで工夫していることはありますか?

ここ数年、夏の暑さは想像を絶するもので、ファン付き作業服なども話題に上がりました。元気に笑顔で作業するために、作業服選びで工夫していることがあればお聞きしたいです!

長野の農家 新海さんからのお答え

通気性と遮光性を兼ね備えた海用のサロペットは必須!

また、ユニクロのストレッチパンツなど、アパレルファッションの中で取り入れられる物がないかもチェックしています。