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1.栃木県ってどんなところ?
関東地方で最も広い県土を持つ栃木県。県東部には、なだらかな山並みが続く八溝(やみぞ)山地があります。県北西部は、那須連山や帝釈(たいしゃく)山地、日光連山、足尾山地が連なる山岳地帯です。
また那須岳、白根山、高原山、男体山は活動火山であり、これらを含めた栃木・群馬・福島の3県にまたがる約11万5000ヘクタールの区域が「日光国立公園」に指定されています。県中央部から南部に広がる平野は関東平野の北縁で、那珂(なか)川・鬼怒川・渡良瀬川などが流れます。
栃木県の気候はおおむね内陸性気候です。年平均気温は10~14度で、夏と冬の気温差が大きいのが特徴。降水量は夏に多く、冬は少なくなりますが、山間部では積雪が多くなります。
栃木県基本データ | ||
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総面積 | 6,408.09km2 | 全国20位 |
総人口(※) | 1,916,787人 | 全国19位 |
※ 2024年1月1日時点(住民基本台帳より)
2.栃木県の農業の現状は?
栃木県の2022年農業産出額は2718億円で全国9位です。近年は収益性や需要の変化を踏まえ、野菜・花き・果実などを栽培する園芸農業や畜産の割合が上がっています。2020年の野菜の産出額の上位品目を見てみると、イチゴが32%で1位、モヤシが15%で2位、トマトが10%で3位となっています。
また豊かな水にも恵まれた栃木県では水田が耕地面積全体の8割近くを占めていますが、年々減少傾向にあります。ちなみに米の産出額は458億円で、全国10位です。品種は全国的に知名度のあるコシヒカリのほか、栃木オリジナルの品種「なすひかり」や「とちぎの星」を作付けしています。
3.栃木県の代表的な農産物は?
栃木県の農畜産物の全国シェアを見てみると、2022年のイチゴの収穫量は2万4400トンで、1968年から50年以上連続の全国1位を誇ります。県はこれまで10品種のイチゴを開発しており、「とちおとめ」や「とちあいか」のほか、17年の歳月をかけて開発した大粒のイチゴ「スカイベリー」などがよく知られています。また、スタミナ野菜の代表格であるニラや、主にビールの原料となる二条大麦の収穫量は全国2位、生乳の生産量も2位と上位です。
また地域ブランド農産物として「喜連川(きつれがわ)温泉なす」「那須の白美人ねぎ」「ハトムギ」「中山かぼちゃ」などをPRしているほか、畜産では「とちぎ和牛」が高級和牛として高い評価を得ています。
4.栃木県の就農状況は?
栃木県の2023年度の新規就農者数は350人で、3分の2が自営就農です。18~64歳の新規自営就農者のうち新規参入者と農家後継者を比較すると、新規参入者はイチゴを志向する割合が高いようです。
2021年に栃木県農業大学校では「農業経営学部いちご学科」を設置し、「いちご王国・栃木」をリードする経営者の養成に取り組んでいます。そのほか、栃木県農業振興公社では栃木県で農業をはじめたい人に対してオンラインでも就農相談を実施していて、移住や融資に関する情報提供も行っています。
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