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1.山梨県ってどんなところ?
山梨県は日本列島のほぼ中央に位置しており、東京、神奈川、埼玉などの大消費地に隣接しながらも自然豊かな県です。周囲は海に接することなく、富士山、八ヶ岳、南アルプスなどの高い山に囲まれた内陸県で、その中央には甲府盆地があります。また県の北から南へと1級河川である富士川が流れ、山間の渓谷部や甲府盆地を通って静岡県へと向かっています。
気候は山地と盆地などで差はあるものの、昼と夜の気温差が大きく、降水量は少なく、日照時間が長い内陸性気候になっています。特に、日照時間は全国一の長さです。
山梨県基本データ | ||
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総面積 | 4465.27km2 | 全国32位 |
総人口(※) | 806,369人 | 全国41位 |
※ 2024年1月1日時点(住民基本台帳より)
2.山梨県の農業の現状は?
山梨県は森林率が高く、県土の約78%を占めています。そのため耕地面積が少なく、県土の約5%の2万3100ヘクタールです。農家1戸あたりの耕地も狭く、2022年の1経営体当たり経営耕地面積は全国平均の約3分の1で約0.82ヘクタールとなっています。
県の2022年の農業産出額は約1164億円で全国28位です。米は全国43位と少なく、耕地面積のうち田が占める割合は32.9%で、全都道府県をかなり下回ります。その反面、ブドウやモモなどの果実の生産がとても盛んです。農業産出額のうち7割を果実が占め、約816億円で全国3位です。狭い農地でも、効率的に活用することで土地生産性を上げていると言えるでしょう。
3.山梨県の代表的な農産物は?
山梨県はブドウの収穫量が全国一です。「デラウェア」「巨峰」「ピオーネ」などの生食用から、「甲州」「マスカット・ベーリーA」などのワイン醸造用までさまざまな品種が作られています。その他の果実ではモモ、スモモの収穫量がやはり全国1位、オウトウ(サクランボ)が全国3位です。ブドウやモモは近年、輸出も増えてきています。
野菜では、豊富な水を利用して作られたクレソンが収穫量全国一です。「あけぼの大豆」「浅尾だいこん」「水かけ菜」といった古くから作られてきた地域特有の野菜もあります。
畜産物には高品質の黒毛和種「甲州牛」ブランドのほか、「甲州ワインビーフ」「甲州地どり」などがあります。
4.山梨県の就農状況は?
山梨県の新規自営就農者は、2022年は192人でした。農業法人への就職者139を合わせると331人で、7年連続で300人を超えています。経営類型では果樹が多くなっています。
就農に向けて技術や知識を習得したい場合は、専門学校山梨県立農業大学校で開かれている就農トレーニング塾への参加もいいでしょう。平日1日コース、週末(年10回)コースが用意されています。他にも、山梨県農業振興公社が実施し、先進農家・法人の下で年間150日以上の長期研修を受けられる「やまなしあぐりゼミナール研修」などがあります。
また県には「果樹王国やまなし就農支援事業」があり、果樹、野菜・花き、⽔稲を生産する一定条件を満たす新規就農者に対して、農業用機械などの導入支援を行っています。
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