新規就農をサポートする熊本県新規就農支援センター
世界最大級のカルデラを有する阿蘇と、美しい島々からなる天草などに代表される素晴らしい自然に溢れる熊本県。阿蘇山、九州山地に源を発する菊池川、球磨川などの1級河川や豊富な地下水など、水資源にも恵まれています。熊本の水は阿蘇外輪山から約20年の歳月をかけて磨かれていき、健康を保つカリウムやカルシウム、血管の柔軟性を保つケイ素などのミネラル成分が、バランス良く含まれた天然のミネラルウォーターにより、安心・安全でおいしい農作物が作られています。
年間平均気温は熊本市で17℃、阿蘇地方で10℃前後で、天草地方を除く多くの地域が内陸性気候です。多様な地形や気候を活かし、野菜や花き、果樹などの園芸作物から、乳用牛などの畜産、米、い草、葉たばこ、お茶などの工芸作物まで、多彩な農産物が生産できる全国屈指の農業県です。
熊本県の「認定新規就農者数」は統計が公表された平成27年以来、連続して全国1位!(※)受入農家、研修機関、関係機関が連携をとりながら力強い農業者を育てることに力を入れています。
(※)農林水産省「認定新規就農者の認定状況」より
熊本の新規就農サポート体制
●農業体験ができるインターンシップ制度の受入農家の数は全国有数!
就農をお考えの方は、さまざまな農業体験をすることが可能です。
●農業技術を学ぶための熊本県認定研修機関は19機関!
多彩な農産物が生産できる農業県の熊本は、研修品目も多種多様です。
また、各研修機関は「NPO法人熊本県就農支援機関協議会」として1つにまとまり、チーム熊本でサポート体制をとっています。
●県内で学ぶ研修生が一堂に会する「集合研修」を開催!
気象、土づくり、経営、農業適性診断など、共に学ぶ機会を設け、情報収集や研修生同士の仲間作りの場となっています。
●「くまもと農業経営継承支援センター」が発足!
経営移譲を希望する農業者と新規就農者などの継承希望者のマッチングによる円滑な経営資産の継承を支援します。
●就農後の若手農業者をさまざまな角度からサポートする体制の充実!
「くまもと農業アカデミー」「くまもと農業経営塾」「くまもと農業リーダー養成ラボ」の開催
就農支援で研修&就農した体験者の声を聞きました
農業経験ゼロから新規就農を希望。研修2年目の山下貴史さんの声を紹介
「アパレル関係の仕事をしていた私は、祖父が遺した畑で就農を考えるようになりました。ネットで検索して見つけたのが、熊本県新規就農支援センター。直接メールで問合せをして、『新規就農セミナー&ミニ相談会』に参加しました。相談会では、支援制度や研修機関のこと、農地のことなど具体的な話を聞くことができました。農業は全く未経験の私が就農するにはまず技術の習得が必要ということで、研修機関をいくつか紹介され、その中から「NPO法人九州エコファーマーズセンター」に相談をしました。ミニトマトを栽培したいと希望していたので、まず、株式会社藤瀨農園で1週間の研修を受けることに。慣れない農業体験は体力的にキツい部分もありましたが、純粋に楽しいと思ったので、送別会で直接師匠の修さんに『2年間研修させてもらいたい』と伝えました。現在、研修2年目。作物の手入れなど基本的な部分については学びましたが、管理の仕方や肥料のことなど細かい部分はまだまだ。就農に向けて、残りの期間でさらに学んでいきたいですね」
九州エコ/平岡さん
取締役・師匠の修さん
2年間の研修を経て新規就農を実現したのは、山本章太さん。
現在、水俣市の圃場でデコポン栽培に取り組んでいます
「ホームセンターの店長として働いていましたが、転勤が多く帰宅時間も遅かったので、子どもが生まれたこときっかけに転職を考えるようになりました。実家が農家だったし、ホームセンターのお客さんからも話を聞けたことから、農業も選択肢のひとつに。そんな時、インターネットで熊本県新規就農支援センターの相談会が熊本市内で開催される記事を見つけて、とりあえず話だけ聞いてみようと参加しました。芦北地方農業振興協議会の充実した支援体制の話を聞いて脱サラを決意し、協議会初の果樹の研修生となりました。1年目は水俣・芦北の3軒の農家で研修し、2年目はリリーフ園地という制度を利用し、将来自分が就農する予定地で実地研修することができました。就農した1年目にサラリーマンの時より収入を上げるという目標を達成したのは嬉しかったですね。2年目の今年は、1年目より反省点に気付けるようになったところが成長した点だと思います。仕事の都合に合わせて休みを取得していたサラリーマン時代と違って、家族の行事に合わせて仕事の段取りを決めて休むことができるようになりました。今後は少しずつ規模を拡大しながら、自分が皆さんに支援してもらったように、これからは就農する人を自分がサポートできるようになりたいですね。」
果樹栽培での新規就農の場合、1から苗を新植してスタートすると4〜5年後にしか収穫できません。このため当協議会では、農業を辞める農家の園地を、新規就農者にバトンタッチするまでの間、JAあしきたで手入れや管理を行う「リリーフ園地」という独自の制度を始めました。この制度により就農1年目から収穫が可能になります。「山本さんの場合、条件の良い園地だったうえに、毎日必ず園地で手入れをするなど取り組む姿勢が良かったので、収益が上がったのだと思います。今後も意欲ある新規就農者をサポートしていきたいですね」と、JAあしきたの担当者は話します。
研修は未来の自分への投資!
熊本の研修機関で基礎づくりを
「熊本県認定研修機関」の詳細はコチラをご覧ください。
類型 | 熊本県認定研修機関 ※国の支援制度を受けるには「県認定研修機関」での研修が必要です |
---|---|
教育機関型 | ① 熊本県立農業大学校 研修部 |
広域ネットワーク型 | ② NPO法人 九州エコファーマーズセンター |
有機農業特化型 | ③ 特定非営利活動法人 熊本県有機農業研究会 |
酪農特化型 | ④ 熊本県酪農業協同組合連合会 |
JA型 | ⑤ 熊本市農業協同組合 ⑥ 熊本宇城農業協同組合 ⑦ 玉名農業協同組合 ⑧ 鹿本農業協同組合 ⑨ 菊池地域農業協同組合 ⑩ 阿蘇農業協同組合 (阿蘇農業師匠) 紹介記事 第2弾 ⑪ 八代地域農業協同組合 ⑫ あしきた農業協同組合(芦北地方農業振興協議会) 紹介記事 第2弾 ⑬ 球磨地域農業協同組合 ⑭ 本渡五和農業協同組合 ⑮ あまくさ農業協同組合 ⑯ 苓北町農業協同組合 |
協議会型 | ⑰ 南阿蘇村 農業研修生受入協議会 紹介記事 第2弾 ⑱ 上益城新規就農支援協議会 ⑱-1 上益城農業協同組合 ⑱-2 山都地域担い手育成総合支援協議会 紹介記事 第2弾 ⑱-3 山都町農産物ブランド化推進協議会 ⑲ 天草市担い手育成支援協議会 |
全機関参加 | NPO法人熊本県就農支援機関協議会 各研修機関は「NPO法人熊本県就農支援機関協議会」として1つにまとまり、チーム熊本でサポート体制をとっています。 |
市町村 | 津奈木町 山鹿市 産山村 高森町 |
無料職業紹介所を開設。農業法人への就職を後押します
公式ウェブサイトに農業法人の求人票を掲載しています。詳しい内容は熊本県新就農支援センターへお問合せ下さい。
また、年に2回開催される就業相談会では、農業法人との面談の機会も設けています。
随時、就農相談会やイベントも実施しています
熊本で随時、就農相談会を行っており、東京、大阪、福岡での相談会にも対応しています。
新規就農者を訪問する現地研修バスツアーも好評です。
(※FM79.1「ロッキンレディオ」にラジオ出演し情報発信中です!)
詳しくはホームページ「イベント欄」や「お知らせ欄」、公式SNSでご確認できます。
面談、電話、メール相談の他、オンライン対応もしているので、まずは気軽にお問い合わせください。
熊本県新規就農支援センター
〒862-8570
熊本県熊本市中央区水前寺6丁目18-1 熊本県庁本館9.10階
(公財)熊本県農業公社内 (一社)熊本県農業会議内
TEL:096-385-2679 /096-384-3333
FAX:096-213-1239