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夏が旬の野菜おすすめ14選! 栄養面・選び方・簡単レシピなど紹介

夏が旬の野菜おすすめ14選! 栄養面・選び方・簡単レシピなど紹介

夏になると、スーパーや八百屋には色鮮やかな夏が旬の野菜が登場します。今回の記事では、夏が旬の野菜14種類について特徴と選び方のポイントを交えて解説します。
また、夏野菜を使ったおすすめレシピも紹介していきますので、ぜひご覧ください。

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夏が旬の野菜14選

1. 枝豆

枝豆の特徴は?

枝豆は未熟な大豆の豆で、ビールのつまみとして人気がある野菜です。
栄養価が高く、畑の肉とも呼ばれています。一般的な白毛種の他、茶豆や黒豆など地方在来品種も流通し、その独特のうま味が人気です。

枝豆の選び方は?

枝豆を選ぶ際は鮮度が重要です。
まず、枝付きで、葉が緑色のものを選ぶと日持ちします。サヤは緑色で毛がしっかり立っており、ふっくらして実が詰まっているものがおすすめです。
サヤが痩せているものは避け、うぶ毛が濃く均一に生えているものを選ぶと良いでしょう。また、葉や茎の変色や乾燥が見られるものは選ばずに、新鮮でみずみずしいものを選びます。

2. トマト

トマトの特徴は?

トマトは人気の高い野菜で、色と大きさの豊富さ、栄養価の高さが特徴です。
外皮の色はピンク系と赤系があり、ピンク系は皮が薄く酸味が少ない一方、赤系は味が濃く加熱するとうま味が増します。
リコピンを多く含むトマトは抗酸化作用があり、ビタミンCやEも豊富で健康や美容に効果的です。

トマトの選び方は?

トマトを選ぶ際は、全体の色が均一で皮にハリとツヤがあるものを選びましょう。ヘタの部分は緑色が濃く新鮮なものが良いです。
全体がずっしりと重く、皮に色ムラがないものは、鮮度が高くおいしいトマトです。しおれていたり、黄色っぽくなっているものは避け、キズがないものを選ぶのが無難です。

3. ナス

ナスの特徴は?

ナスは約90%が水分で、ナスニンというポリフェノールやカリウムを含んでいます。
加熱すると柔らかくなり、油や調味料をよく吸うスポンジ状の食感が特徴です。油の吸い過ぎを防ぐには、塩もみして水分を抜く方法が有効です。
形や大きさが多様なナスは、煮る、焼く、揚げる、漬けるなどさまざまな料理に使える万能野菜です。日本では黒紫色が主流ですが、白や緑色の種類もあります。
果肉は変色しやすいため、切ったらすぐに調理するか水に浸しておくとよいでしょう。

ナスの選び方は?

ナスを選ぶ際には、ヘタの切り口が新しく、ガクにあるトゲが鋭く尖っているものが新鮮です。
また、果皮は濃い色でツヤがあり、ハリが感じられるかも確認しておきましょう。表面にキズがなく、皮がピンと張っているナスは、内部の水分が保たれていておいしい証拠です。
手に持ったときにずっしりと重みがあるものを選ぶと良いでしょう。重さはナスの鮮度を示す指標で、鮮度が落ちると水分が減って軽くなります。

4. ピーマン

ピーマンの特徴は?

ピーマンは低カロリーでありながら栄養豊富なことから、健康志向の高い方にもおすすめの食材です。サラダから炒め物、肉詰めなど、幅広い料理に利用されるピーマンは、その独特の風味が料理のアクセントとなります。

ピーマンはトウガラシの一種で、辛味がなく、大型化されたものです。日本では「ピーマン」の名前はフランス語の「pimento」から来ており、英語では「green pepper」と呼ばれます。
露地栽培の旬は夏の6月〜8月です。
ピーマンとパプリカは同じトウガラシ科で、色の違いは品種と成熟度によるものです。
緑色のピーマンは未熟で収穫され、完熟すると赤くなり甘みとビタミンC、カロテンが増します。
日本には明治初期に伝わり、戦後の食の欧米化で広まりました。

ピーマンの選び方は?

ピーマンを選ぶ際は、鮮度の高いものを選びましょう。
新鮮なピーマンは、全体の色が均一で濃く、皮にツヤとハリがあり、実が肉厚で弾力が感じられることが特徴です。
また、ヘタの緑色が鮮やかで、切り口がみずみずしく黒く変色していないものを選びます。
鮮度が落ちたピーマンは、切り口が茶色く変色し、干からびた状態になっていることが多いので、これらの点に注意して選ぶことが大切です。

5. キュウリ

キュウリの特徴は?

キュウリはウリ科キュウリ属で、原産地はインドのヒマラヤ南麓です。
水分が96%と多く、栄養素としてはビタミン、カロテン、カリウムが少量含まれています。
特にカリウムはナトリウム排出を助け、高血圧予防に役立つとされます。
日本では、病気に強く生食可能な白いぼキュウリが主流ですが、表面に白い粉を持つブルームのあるタイプも人気があります。

キュウリの選び方は?

キュウリを選ぶ際は、全体にハリがあり濃い緑色のものが新鮮です。太さが均一で、両端が硬いものを選ぶと良いでしょう。
曲がっているキュウリは味には影響がなく、むしろ安価でお得です。
表面のイボが尖っているものは鮮度が高く、イボがない品種もありますが、重みを感じるものほど水分が豊富で新鮮です。

6. ゴーヤ

ゴーヤの特徴は?

ゴーヤは古くから沖縄で親しまれている野菜で、未熟果を食べるのが一般的です。
独特の苦みが特徴ですが、苦手な方は塩もみや熱湯処理で苦味を和らげることができます。また、種やわたを取り除くことでさらに苦味が減少します。
ジュースにしてリンゴやバナナを加えると飲みやすくなり、スライスしてチップスにするのもおすすめです。
ゴーヤはビタミンCが豊富で、レモンの約1.5倍含まれており、加熱してもその栄養素は壊れにくいのが特徴です。

ゴーヤの選び方は?

ゴーヤは濃い緑色でツヤがあり、ちりめん状のイボが硬く密についているものが新鮮です。ずっしりと重い感触のものを選ぶことが大切で、これは中身がしっかり詰まっている証拠です。
新鮮なゴーヤは苦味が強く、栄養価も高いです。イボの大きさは苦味に影響し、小さいものは苦味が強く、大きいものは苦味が弱くなります。

7. ズッキーニ

ズッキーニの特徴は?

ズッキーニは形がキュウリに似ていますが、実際にはウリ科カボチャ属の野菜で、小さなカボチャという意味のイタリア語が名前の由来です。
日本では特に長野県や宮崎県で多く栽培されています。
ズッキーニは完熟する前の開花後5〜7日の未熟果を食べることが一般的で、ほのかな甘みと淡白な味わいが特徴です。皮が柔らかく食べられるため、調理が簡単でさまざまな料理に利用できます。

ズッキーニの選び方は?

おいしいズッキーニの選び方にはいくつかのポイントがあります。
ズッキーニは未熟なうちに食べる野菜で、20cm前後の長さで太さがキュウリの2〜3倍程度のものが食べごろです。大きすぎるズッキーニは種が大きく、味が落ちていることが多いです。
選ぶ際は、皮にハリとツヤがあり、表面に傷や変色がないものを選びましょう。また、先端まで太さが均一で、ずっしりと重みを感じるものが新鮮です。

8. ししとう

シシトウの特徴は?

シシトウはβ-カロテン、ビタミンC、カリウムを豊富に含む風味豊かな緑黄色野菜です。
焼き物、炒め物、揚げ物など、切らずにそのまま利用できるため、調理の幅が広がります。
種ごと食べることができるため、丸ごと焼いたり揚げたりするのも一般的です。
シシトウは甘味種の唐辛子で、先端が獅子の口に似ていることから「しし唐辛子」と名付けられました。日本では周年を通じてハウス促成栽培や雨よけ露地栽培が行われ、高知県が出荷量全国一を誇っています。

シシトウの選び方は?

シシトウを選ぶ際は、触った時に果肉に張りと弾力があり、奇麗な緑色で表面にツヤがあるものが新鮮です。
黒っぽく変色しているものや固いものは鮮度が落ちているサインで、辛味がある可能性も高いため避けましょう。軸の切り口がシワシワなものや茶色に変色しているものも鮮度が低い可能性があります。

9. トウモロコシ

トウモロコシの特徴は?

トウモロコシはイネ科に属し、原産地は中南米です。コロンブスによってヨーロッパに持ち込まれ、世界各地で栽培が広がりました。
日本では16世紀にポルトガル人によって伝えられ、明治時代の北海道開拓で栽培が本格化しました。
現在日本で主に食べられているのは甘味種のスイートコーンで、フルーツのような甘さを持つ品種が増えています。

トウモロコシの選び方は?

トウモロコシを選ぶ際は、皮が緑色で濃く、ひげが褐色あるいは黒褐色のものが完熟している証拠です。
トウモロコシのひげは各粒と直接つながっており、ひげが多いほど粒も多くなります。
粒が先端までぎっしり詰まっていて、大きくふっくらしてそろっているものを選ぶと良いでしょう。

10.ミョウガ

ミョウガの特徴は?

ミョウガは日本で古くから親しまれており、「魏志倭人伝」にも記述があるほど歴史があります。
地下茎から出る花穂を食用にし、花ミョウガとも呼ばれています。
日本独自の野菜として栽培され、独特の清涼感ある香りとシャキシャキした食感が特徴です。みそ汁の具や薬味として、またナスと煮合わせると相性が良いです。
若い茎を少し日に当てて赤みをつけた、ミョウガたけは春から初夏にかけて出回ります。

ミョウガの選び方は?

おいしいミョウガを選ぶには、形状と色が重要です。丸みを帯びて太く、葉が閉じているものが新鮮で、身がしまっています。逆に葉が開いていたり身が細かったりするものは避けましょう。
また、新鮮なミョウガは表面にツヤがあり、ピンクがかった色をしていることが特徴です。葉先に向かって色のグラデーションが美しいものが良品とされます。
表面にキズや茶色の変色があるものは収穫後時間が経過している可能性が高いため、選ばないようにしましょう。

11. パプリカ

パプリカの特徴は?

パプリカはナス科トウガラシ属に分類され、ピーマンやトウガラシと同じ学名「Capsicum annuum」を持つ野菜です。日本では「カラーピーマン」とも呼ばれ、特に肉厚でベル型の黄色、オレンジ、赤色のものがパプリカとして知られています。
ピーマンと比べて甘く、ジューシーな食感が特徴で、青臭さや苦みが少ないため、生食や煮込み料理に適しています。
栄養面では、ビタミンCがピーマンの約2倍、カロテンは約7倍含まれています。

パプリカの選び方は?

おいしいパプリカを選ぶ際は、全体的に色が濃くツヤがあるものを選びましょう。
パプリカは、みずみずしさがあり、触ったときにハリと弾力が感じられるものが新鮮です。
表面にシワがあるものや、柔らかすぎるものは鮮度が落ちている可能性が高いため避けましょう。
また、軸の切り口が茶色く変色している、または干からびてしわが多いものも鮮度が低い証拠です。ヘタの部分がキレイな緑色で、切り口が新鮮なものを選ぶことがポイントです。

12. オクラ

オクラの特徴は?

オクラは緑色の細長い形状が特徴の野菜で、断面には多くの種があり、ネバネバとした成分があります。また、肌にやさしい食物繊維やビタミンCが豊富な野菜です。
オクラの下ごしらえには、うぶ毛を塩でこすり取り、ガクの黒い部分を面取りしてから、硬めに茹でます。
オクラは夏場に貴重な緑黄色野菜で、ビタミンC・E、カロテン、マグネシウム、亜鉛、銅、鉄などの栄養素を豊富に含んでおり、夏バテ防止にも効果的です。

オクラの選び方は?

オクラを選ぶ際は、表面のうぶ毛の状態が鮮度の重要な指標です。緑色が濃く、うぶ毛でびっしりと覆われているものが新鮮です。
大きさも重要で、8〜10cm程度のものが適当です。大きすぎると筋が多くなり固くなるため、避けましょう。ヘタ周りが黒ずんでいない、ガクがピンとして緑色をしているものを選ぶと良いです。

13. モロヘイヤ

モロヘイヤの特徴は?

モロヘイヤは「王様の野菜」とも称される野菜で、栄養価が高く、ビタミンやミネラルを豊富に含みます。若葉を食べるとオクラのような粘りがあるのが特徴です。

6月から9月が旬で、サッと火を通すことで粘りが出ますが、消化が良く夏に食べやすい野菜です。ただし、完熟した種子や発芽直後の若葉には強心糖体のストロファンチジンが含まれており、毒性が強いため食べてはいけません。
めまいや嘔吐などの中毒症状を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

モロヘイヤの選び方は?

新鮮なモロヘイヤを選ぶ際は、葉にハリがあり鮮やかな緑色をしているものを選びましょう。葉がしなやかで変色していないものが鮮度が高いので、葉がしおれていたり色が悪かったりするものは避けるべきです。
太すぎる茎は筋が多く、加熱しても柔らかくなりにくいため、細くて柔らかい茎のものを選びましょう。
茎の切り口が乾燥して黒ずんでいるものは、収穫から時間が経っており鮮度が落ちています。

14. サヤインゲン

サヤインゲンの特徴は?

サヤインゲンは未熟なインゲンマメをサヤごと収穫した野菜で、原産地は中南米です。
日本では江戸時代に中国から隠元禅師によって伝えられ、インゲンマメと名付けられました。
塩をまぶして板ずりしてうぶ毛を取り除いてから茹でると、色鮮やかに仕上がります。
サヤインゲンにはたんぱく質、食物繊維、カロテン、ビタミンB群、ビタミンCが豊富に含まれており、疲労回復や代謝促進効果が期待される健康的な食材です。

サヤインゲンの選び方は?

新鮮なサヤインゲンを選ぶ際は、全体の色が濃く鮮やかでみずみずしいツヤがあるものを選びます。表面にしみや変色があるものは避けてください。
また、太すぎるサヤインゲンは皮が硬くなりがちなので、細いものがおすすめです。さらに、サヤの先までピンとハリがあり、豆の形が表面に出ていないまっすぐなものを選ぶと良いでしょう。

夏が旬の野菜のおすすめレシピ10選

ごろごろ夏野菜のラタトゥイユ | AJINOMOTO PARK

材料 ・粗びきウインナーソーセージ
・ナス
・ズッキーニ
・パプリカ(赤)
・パプリカ(黄)
・タマネギ・ニンニク
・ホールトマト缶
・味の素KKコンソメ 固形タイプ
・瀬戸のほんじお
・AJINOMOTO オリーブオイル
調理目安時間 40分

>>AJINOMOTO PARKの「ごろごろ夏野菜のラタトゥイユ」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

夏野菜のころころピクルス | AJINOMOTO PARK

材料 ・キュウリ
・瀬戸のほんじお
・ミニトマト
・ニンジン
・味の素KKコンソメ 固形タイプ
・水
・酢
・砂糖
調理目安時間 15分
費用目安

>>AJINOMOTO PARKの「夏野菜のころころピクルス」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

ナスとピーマンのツナ和え | クラシル

材料 ・ピーマン
・ナス
・水
・ツナ油漬け
・かつお節
・ポン酢
・ごま油
調理目安時間 10分
費用目安 200円

>>クラシルの「ナスとピーマンのツナ和え」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

キュウリの梅和え | ほほえみごはん

材料 ・キュウリ
・塩
・梅干し
・酢
・砂糖

>>ほほえみごはんの「キュウリの梅和え」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

ごま油香るオクラとトマトのさっぱり和え | クラシル

材料 ・オクラ
・エノキ
・トマト
・大葉
・めんつゆ (2倍濃縮)
・ごま油
・酢
・すりおろしショウガ・白いりごま
調理目安時間 10分
費用目安 300円

>>クラシルの「ごま油香るオクラとトマトのさっぱり和え」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

牛肉とズッキーニのめんつゆマヨ炒め | DELISH KITCHEN

材料 ・牛切り落とし肉
・赤パプリカ
・ズッキーニ
・タマネギ
・サラダ油
・酒
・塩こしょう
・片栗粉
・めんつゆ[3倍濃縮]
・マヨネーズ
・おろしショウガ
調理目安時間 15分
費用目安 700円

>>DELISH KITCHENの「牛肉とズッキーニのめんつゆマヨ炒め」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

トウモロコシの塩チャーハン | みんなのきょうの料理

材料 ・ご飯2杯分
・トウモロコシ
・サラダ油
・塩
・こしょう
調理目安時間 15分
費用目安 700円

>>みんなのきょうの料理の「トウモロコシの塩チャーハン」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

枝豆のホイル焼き | macaroni

材料 ・枝豆(生)
・塩
調理目安時間 15分
費用目安

>>macaroniの料理の「枝豆のホイル焼き」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

モロヘイヤとオクラのネバネバおひたし | クラシル

材料 ・オクラ
・塩 (板ずり用)
・モロヘイヤ
・お湯 (ゆでる用)
・塩昆布
・めんつゆ (2倍濃縮)
・かつお節 (仕上げ用)
調理目安時間 15分
費用目安 300円

>>クラシルの「モロヘイヤとオクラのネバネバおひたし」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

インゲンとニンジンのごまおかか炒め | Nadia

材料 ・インゲン
・ニンジン
・ごま油
・しょうゆ
・みりん
・かつおぶし
・白すりごま
調理目安時間 10分
費用目安

>>Nadiaの「いんげんと人参のごまおかか炒め」より引用 | 詳しい作り方は公式サイトをチェック!

夏野菜を食べるメリットは?

体を冷やして水分補給

夏野菜には体を冷やす効果があり、暑い季節には特におすすめです。
例えば、キュウリやトマトは水分含有率が高く、これらを食べることで脱水症状を防ぎながら自然に体を冷やすことができます。
さらに、スイカやナスなども体温調節を助ける食材として知られており、これらの野菜は熱中症のリスクを減らす効果も期待できます。
夏野菜は栄養豊富で暑い日の水分補給にも役立つため、夏の料理には必要な存在です。

夏バテ予防にも

また、夏場に日焼けしないよう紫外線対策をしている人も多くいますが、実は夏野菜にも紫外線から体を守る効果があるのです。
抗酸化作用を持っているβ-カロテン、ビタミンC・Eなどを多く含み、美容効果も抜群です。

保湿する、日焼け止めを塗るという外側からのアプローチも重要ですが、栄養をしっかり摂ることも重要です。
日焼けしたくない、若々しくいたい人ほど、夏野菜をしっかり食べるといいでしょう。

夏野菜の効果的な食べ方は?

夏野菜を料理に使うときのポイント

栄養たっぷりの夏野菜ですが、調理の方法一つで栄養が失われてしまうこともあります。
栄養を丸ごと摂取するためには、調理するときにポイントを押さえることが大切です。

ポイントとは、
・野菜の皮を剥かない
・油で調理をする
・短時間の加熱をする
の3点です。

多くの野菜には皮がありますが、皮に栄養がたくさん含まれているということもあります。
例えば、ナスには強い抗酸化作用と眼精疲労の回復に効果があるアントシアニンが含まれています。アントシアニンはナスの皮の紫の色の部分に含まれるため、皮を剥いてしまうと摂ることができなくなってしまいます。
他の夏野菜でも、皮の付近に栄養素があることが多いため、きれいに洗って皮ごと食べるといいでしょう。

夏野菜を油で調理すると、脂溶性ビタミンの吸収率が高くなります。
油炒めにするのはもちろんですが、天ぷらにするのもおすすめです。

夏野菜に多く含まれているビタミンCは熱に弱く、加熱すると壊れてしまいます。
短時間の加熱に抑えることで栄養素が壊れるのを防げます。
野菜によっては長時間の加熱が必要なものもありますが、揚げ焼きにすると固いものでも短時間の加熱ですみます。

夏野菜といえばカレー

夏野菜を使った料理といえばカレーライスです。「夏野菜カレー」というメニューがあるくらい、夏野菜を使ったカレーは一般的なものです。

カレーにして食べると、夏野菜の持つ栄養素をしっかりと引き出すことができます。
夏野菜にはさまざまな栄養素が含まれていますが、カレーにすると、入れた野菜の栄養を余すことなく摂取できます。熱に弱いビタミンCも、カレーの中にしっかり溶け込んでいるので、栄養の損失を抑えることができます。

加えて、カレーの油分により脂溶性ビタミンの吸収率が高まります。ビタミンCだけではなく、その他のビタミンも効率的に摂ることができるのです。

夏野菜は家庭でも育てられる?

夏野菜は育てるものにもよりますが、畑だけではなくプランターで育てられるものもあるので、家庭菜園未経験の人でも夏野菜を育てることができます。

初心者の場合は、まずプランターで育ててみることがおすすめです。プランターなら、野菜が育つ空間がプランターの中だけなので、管理が行き届きやすいからです。それに加え、アパートやマンションのベランダでも育てることができるため、場所を取りません。
まず何を育てるかを決めてから夏野菜作りを始めましょう。

夏に収穫できる家庭菜園でおすすめな野菜10選

ミニトマト

夏野菜といえばまずトマトを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。トマトには、リコピン、カロテン、ビタミンCなどがたっぷり含まれており、栄養価の高い野菜です。

スーパーで販売されているトマトには、実の大きい普通のサイズのトマトとミニトマトがあります。
ミニトマトなら初心者でも簡単にプランターで育てることができます。トマトの種も販売されていますが、種から芽が出て苗になるまでが長いため、苗から育てるのがおすすめです。
ミニトマトでも育つとどんどん背が高くなるので、成長に合わせて支柱を用意するようにしましょう。

ミニトマトを夏に収穫したい場合、特に初心者の方は育てやすい苗から始めるのがおすすめです。種から育てるなら3月から4月初旬に種をまき、温室や室内で発芽させます。苗の植え付けは4月末から5月が理想的ですが、6月まで可能です。
栽培環境が整っていれば、6月中旬から夏の終わりにかけてミニトマトを収穫できます。

ナス

焼いたり、煮浸しにしたりすることでおいしく食べられるナスも夏野菜の一つです。紫色の皮にはアントシアニンが含まれており、眼精疲労の回復などに効果があります。

夏の時期には梅雨がありますが、ナスは多湿でも育つため、梅雨の時期でも丈夫に育てることができます。苗を植えてから秋に入った10月ごろまで収穫ができ、長く楽しめます。

収穫の期間が長いため、定期的に肥料を追加したり、適切な手入れをすることでおいしい秋ナスも収穫できます。

ナスを夏に収穫するためには、2月から3月に種をまくのがおすすめです。育苗期間は約2カ月間で、苗が十分に成長した4月末から5月に植え付けを行います。植え付け後、適切な水やりを続ければ、6月から夏の終わりにかけて収穫が可能です。

キュウリ

サラダに入れる野菜の定番でもあるキュウリは、みずみずしい実と食感を好む人が多くいます。スティック状に切って味噌やマヨネーズをつけて食べたり、浅漬けにして味わうこともできます。

そんなキュウリが1番おいしいタイミングは収穫したてです。家庭菜園で育てる大きなメリットは、収穫してすぐの新鮮なキュウリを気軽に楽しむことができる点です。

キュウリを夏に豊富に収穫するためには、4月に種をまき、苗がしっかりと育った5月に植え付けを行います。植え付け後、適切な水やりを行いながら、6月から8月にかけて収穫することができます。

キュウリの花が咲いてから1週間ほどで実ができます。花が咲いたら咲いた分だけ収穫できるので、こまめに様子を確認し、収穫することが大切です。

カボチャ

煮物、天ぷらなどのおかずになったり、スイーツにもなったりとさまざまな料理に使うことができるカボチャは、しっかりとした甘みがあることから、子供にも人気の高い野菜です。
一つの実が大きいため家庭菜園で作るのが難しそうに思えます。ですが、実際には意外と簡単で、ある程度の畑の面積があれば、初心者でも簡単にカボチャを作ることができるのです。

初めてカボチャを栽培するのなら、小ぶりの品種のものを選ぶのがおすすめです。
スーパーで販売されているような通常サイズのカボチャは、より広い面積の畑が必要になるため、小ぶりなサイズのものの方が管理が簡単です。

カボチャを夏に収穫するためには、春先の3月下旬に種をまきます。その後、4月下旬ごろになると苗が十分に成長するので、植え付けを行いましょう。
そして7月から8月にかけて収穫の時期を迎えます。

ピーマン

ピーマンは苦味がありますが、野菜炒めやピーマンの肉詰めなどさまざまな料理に使うことができます。
実はピーマンは唐辛子の仲間で、高温多湿の環境ですくすくと成長する野菜です。病気や害虫にも強く、秋まで収穫を楽しむことができます。

実が緑色のうちに収穫して料理に使うのはもちろんですが、完熟して赤くなってから収穫し、甘みがあるピーマンを楽しむこともできます。
ですが、完熟して赤くなったまま長期間放置しておくと味が落ちてしまうため、なるべく早めの収穫がおすすめです。

ピーマンを夏に収穫する場合、3月から4月に室内で種をまき、苗が成長するのを待ちます。植え付けは、最低気温が10℃以上になる5月中旬ごろがおすすめです。植え付け後は7月から8月にかけて収穫します。

オクラ

ネバネバが楽しいオクラは、さっぱりとした食感で夏の食欲がないときでも食べやすい夏野菜です。ビタミン・ミネラルが豊富で栄養価も高く、サラダなどに使えます。

栽培が簡単なので初心者でも作りやすく、たくさん収穫もできます。

オクラを夏に収穫するためには、種まきは5月中旬以降、気温が安定してから行います。
苗の植え付けは5月中旬から6月下旬までに済ませるのが理想です。苗が成長したら、支柱で支えつつ、追肥を定期的に施し、花が咲いてから3~4日で収穫します。
オクラは成長が早いので、収穫が遅れないよう注意が必要です。プランター栽培の場合は8月末まで収穫が可能です。

ズッキーニ

キュウリやカボチャと同じウリ科に属するズッキーニ(厳密にはウリ科カボチャ属)は、カリウムやβ-カロテン、ビタミンBなど多くの栄養素を含んでいます。

キュウリのように未熟果を収穫し、皮ごと食べます。無駄がないだけではなく、ズッキーニに含まれている栄養を余すことなく摂ることができるのです。

ズッキーニの株そのものが非常に強いため、初心者でも栽培が可能です。

夏の収穫に向けて、4月の暖かくなる時期に種をまきます。本葉が数枚出たら、一株ずつに間引きし、5月初旬から中旬には60cm以上の間隔を空けて植え付けを行います。6月下旬から8月にかけて実の大きさが20cm程度の大きさになったら収穫していきます。

枝豆

「畑のお肉」と呼ばれる大豆の、完熟前の状態が枝豆です。完熟前であるにもかかわらず、タンパク質、ビタミンB1・B2が豊富に含まれており、栄養価の高い野菜の一つです。
ビールのお供として、夏に食べるおつまみとしてもかなりの人気を誇ります。

極早生種や早生種なら、種をまいてから短期間での収穫もできます。
鳥害や虫害に遭いやすく、被害に遭ってしまうと育った豆を食べられてしまうため、種まきから収穫まで、防虫ネットを張っておきましょう。

枝豆を夏に収穫するためには、4月上旬から5月上旬にかけて種をまくのがおすすめです。
特に4月中の種まきが理想で、寒さ対策として不織布を使用すると良いでしょう。植え付け時期は、種まきから2週間ほどたった後に行いますので、5月ごろが目安になります。
花が咲いてから約30〜40日で収穫期を迎え、6月下旬から8月中旬まで収穫が可能です。

トウモロコシ

世代を問わず好きな人が多いトウモロコシですが、中でも甘く、さまざまな料理に使いやすいのがスイートコーンです。
野菜の中でもデンプン、糖質、食物繊維が多く、胚芽の部分にはビタミンB1・B2・Eが豊富です。栄養をしっかり含んだ野菜で、食べやすさから特に子供からの人気が高いです。

トウモロコシが実を作るためには受粉が必要です。1株植えただけでは受粉ができないため、複数株を植える必要があります。
枝豆などと同じように、トウモロコシも鳥に食べられてしまう可能性が高いため、種をまいた後はそのままにせず、すぐにネットを張って対策を行いましょう。

トウモロコシを夏に収穫するためには、種まきを3月下旬から5月上旬にかけて行うのがおすすめです。
苗の植え付けは4月下旬から5月下旬に済ませましょう。種まきから約90日後に収穫期を迎えるため、7月から8月ごろにはおいしいトウモロコシを楽しむことができます。

スイカ

夏の時期に、スイカを食べながら種を飛ばしたことがある人は多いのではないでしょうか。そんなスイカは、糖質を多く含んでおり疲労回復効果があるため、疲れやすい夏にぴったりの野菜です。
ビタミンA・B1・B2・Cも含まれており、スイカは一度にたくさん食べられるため栄養を補給するのにはもってこいです。
赤い果肉の部分にはリコピンとカロテンが含まれ、抗酸化作用などによりアンチエイジング効果も期待できます。実は美容にもぴったりの野菜なのです。

スイカは大玉・中玉・小玉の3種類に分けられており、品種によって実の大きさが異なります。つるが伸びるスペースを考慮して栽培スペースを確保する必要がありますが、確保さえできればプランターでも栽培ができます。
その場合、小玉の品種を選ぶのがおすすめです。初心者も小玉がいいでしょう。育て方次第では、小玉スイカなのに大きな実ができることもあります。

スイカを夏に収穫するためには、種まきは3月下旬がおすすめです。本葉が5枚程度になる5月中旬を目安に畑に植え付けを行います。その後、花が咲き始めたら適切に水やりを行い、6月下旬に人工受粉を行って着果を促します。
追肥は実が育ち始める6月下旬から7月にかけて行い、実の大きさがソフトボール程度になったら行います。
収穫は7月下旬から8月下旬にかけてで、葉が枯れた時を目安としましょう。

まとめ

夏に旬を迎える14種類の野菜について、特徴・選び方・おすすめレシピまで紹介してきました。
日常の料理に旬な野菜を取り入れることで、味のバリエーションや健康面をサポートすることが可能です。
この夏は旬な野菜を使った料理で、日々の食事を豊かにしてみてはいかがでしょうか?

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