
- 長野の特徴
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1.長野県ってどんなところ?
長野県は8県に接し、山に囲まれた内陸県です。日本アルプスとも呼ばれる飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈など標高3000メートル前後の山脈が東西の県境や県南部にそびえています。その山々を水源とする大きな川は8つあり、これらの河川沿いに佐久、上田、長野、松本、諏訪、伊那の6つの盆地があります。
長野県は南北に長く地形が複雑であるため、地域によって気候は異なります。県内の平地の多くは盆地で、全般的に内陸性気候で湿度が低く、年間降水量も少なめです。昼と夜、および夏と冬の気温差が大きいのも特徴です。標高の高い地域では山岳気候の特徴が見られ、北部は日本海側、南部は太平洋側の気候の影響を受けやすくなります。
県内の標高差を利用して、標高300〜1500メートル以上にまで広がる耕地で、年間を通してさまざまな農産物を栽培しています。
長野県基本データ | ||
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総面積 | 13,561.56km2 | 全国4位 |
総人口(※) | 2,028,135人 | 全国16位 |
※ 2024年1月1日時点(住民基本台帳より)

2.長野県の農業の現状は?
三大都市圏に近い長野県はその立地を生かして多彩な農産物を生産しており、2022年の農業産出額は2708億円で全国10位です。その内訳は果実が904億円で全国2位、野菜が886億円を誇ります。また長野県の耕地面積は10万4400ヘクタールで、畑が約51%、水田が約49%でほぼ半々。標高の高い地域で冷涼な気候を利用して栽培された高原野菜は全国的に知られています。
山林が多い長野県の2020年林業産出額は、574億4000万円で全国1位。そのうちブナシメジなど「栽培きのこ類」が487億円です。
県では、長野の豊かな風土で育った農畜水産物や主原料が長野産の加工食品、地域の郷土食などを「おいしい信州ふーど」として発信しています。
3.長野県の代表的な農産物は?
全国シェア上位の農産物が豊富な長野県。野菜はレタスとセロリ(セルリー)とハクサイの収穫量が全国1位です。またキノコ類の栽培も盛んで、全国シェア60%のエノキタケのほか、ブナシメジも生産量1位です。
花きではカーネーション、アルストロメリアの出荷量や作付面積が全国1位。果物ではリンゴ、ブドウの収穫量も全国2位。リンゴは「秋映(あきばえ)」「シナノスイート」「シナノゴールド」など県オリジナルの品種も好評です。
また、県内各地にソバの名所があり、2023年のソバの収穫量は全国3位です。コメの生産額は全国13位ですが、気候や風土に恵まれているうえ技術水準も高く、10アール当たりの平年収量は全国1位です。
4.長野県の就農状況は?
2020年農林センサスによると、長野県の総農家数は8万9786戸と全国1位、65歳以上の農業従事者の割合は全国平均より高くなっています。
一方、長野県の45歳未満の新規就農者数は減少傾向で、2022年は171人でした。そこで県では就農相談から体験・研修、就農までをステップアップ方式で支援するシステムに取り組み、対面での合同就農相談会に加えオンラインでの就農相談を導入し、より多くの新規就農者の獲得を目指しています。また、新規就農里親研修を市町村・JAなどと連携して実施し、熟練農業者の下で技術や経営のノウハウを学べるようにしています。
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